芸術・文化支援サイト かるふぁん! -Fund for Culture-

企業メセナ協議会の
芸術・文化への寄付に関するポータルサイト

寄付募集中のプロジェクト

漱石が上野で聴いたハイカラの音楽会

■本企画の主旨
本公演は、本年、生誕150年を迎える夏目漱石の記念事業の一環です。
夏目漱石は日本の近代の黎明期に生を受け、その真只中を生きた人です。漱石が生きた時代、我が国は西洋の文明や文化を自らのものとするために、懸命の努力を続けていた時代でした。近代日本を代表する知識人・文化人である漱石の西洋音楽受容のあり方を調査し、それを具体的な形(コンサート)で再現することを通して、現代につながる日本の文化・芸術の近代化の一つのあり方を紹介しようとするのが本企画です。

■企画の目的
近代日本を代表する知識人、文化人である夏目漱石の西洋音楽体験を追体験することは、そのまま、我が国における西洋音楽の受容-未熟さ故の誤解や問題をも含めて-の歴史を振り返ることになります。我が国近代の音楽受容研究のスペシャリスト瀧井敬子の調査・研究を受けて、指揮者山田和樹をはじめとする新進気鋭の、つまり今日の若い演奏者に、夏目漱石が聴いた黎明期の我が国の音楽芸術を再現させ、広く多くの人々に聴いてもらうことを通して、今日までの日本の音楽文化の歴史を振り返り、現代の文化の状況を捉え直す契機としたいというのが本企画の目的です。

■本企画のタイトルについて
漱石は西洋音楽に関心が深く、上野の音楽学校のコンサートにしばしば足を運びました。明治45年6月14日のコンサートについて、漱石は「ハイカラの会だった」と日記に書いています。「ハイカラ」の語源は「高襟 high collar」ですが、お洒落な漱石はこの日のプログラムを「ハイカラ」、と感じたのです。本公演では、その演目を再現します。漱石の美意識を演目から知ろうという斬新な試みです。

日時:2017年10月15日(日) 14時開演
会場:東京文化会館大ホール

総監督(企画・監修):瀧井敬子 

出演者: 指揮/山田和樹
     ピアノ独奏/川﨑翔子 
     チェロ独奏/遠藤真理
     管絃楽/横浜シンフォニエッタ
     合唱/漱石生誕150年記念合唱団
          (東京混声合唱団&真庭エスパス混声合唱団)
     台本・進行[夏目漱石役]/大久保光哉

曲目: ウェーバー:歌劇「魔弾の射手」序曲
    メンデルスゾーン:ピアノ協奏曲第1番 ト短調 Op. 25
    モーツァルト:「アイネ・クライネ・ナハト ムジーク」 K. 525
    シューマン(石倉小三郎訳):3つの詩 Op. 29 - 第3曲 流浪の民
    サン=サーンス:チェロ協奏曲第1番 イ短調 Op. 33
    J. S. バッハ=アーベルト:前奏曲、コラール、フーガ

活動情報

活動ファンド 助成認定制度
申請時期 2017年 第1回
活動地域 東京都
活動ジャンル 文学、音楽
活動者名 夏目漱石生誕150年記念コンサート実行委員会
活動名 漱石が上野で聴いたハイカラの音楽会
活動名(ふりがな) そうせきがうえのできいたはいからのおんがくかい
実施時期 2017年 4月 20日 ~ 2018年 2月 28日
会場 実施場所:東京文化会館 大ホール
所在地 :東京都台東区上野公園5−45
寄付金額 / 目標金額
0 / 1,727,345
Page Top
PAGE TOP