芸術・文化支援サイト かるふぁん! -Fund for Culture-

企業メセナ協議会の
芸術・文化への寄付に関するポータルサイト

活動者の声

Center line art festival Tokyo 2025

活動期間2024年 12月 1日 ~ 2026年 1月 31日

活動をしてみて

5度目の開催となった本事業では、毎年継続しての開催となる公共施設・商業施設での大規模な無料展示に取り組むとともに、事業初年度(2021年)より実施している国際公募プログラム「Space Sharing Program」も開催。国内ほかアジア、南米、ヨーロッパ等、今年のフェスティバルは多様な国籍を持つ作家から出展いただくことができた。また、各プログラムを通じ開催地域に住む皆様や来場者の皆様に様々な表現を体験いただく機会に繋げることができ、今後の継続開催に向けて繋がりも作れたと考えている。
事業運営の面に関しては、毎年の課題となる有料プログラムでの事業収益確保を図るなか、フェスティバルの認知向上のため無料展示、無料ワークショップの開催を行い、プログラム全体での収益、動員増とのバランスを図った。
5年目の開催を終え、事業を継続してゆく中で、フェスティバル全体のクオリティの向上と関係各所の満足度(充足度)及び貢献度が今後も比例してゆくよう、来場者・参加者、地域企業、開催施設やエリアの行政区にとっても有益な事業として提示できるよう努めてゆきたいと考えている。

奥能登珠洲ヤッサープロジェクト

活動期間2024年 1月 19日 ~ 2025年 12月 31日

活動をしてみて

活動を通じて、震災後の地域においては、単なる復旧作業だけではなく、地域を再編集していく視点が重要だと感じている。震災の影響で人口減少が加速する中で、人と人との関係性をつくっていくことが重要であると強く実感した。芸術祭を通じて生まれていたつながりが、被災後においても支援や協働の基盤として機能し、アーティストや外部の支援者が地域と関わり続ける大きな力となった。一方で、地域に立ち寄れる場所や、宿泊できる場所が極端に減少し、それらの再構築や担い手の確保など、長期的に向き合うべき課題も明らかとなった。現地での活動を重ねるなかで、外部からの支援が一時的なものではなく、継続的な関係として根付くことの重要性を再認識した。今後はアーティスト・イン・レジデンスなどの仕組みを活用しながら、アートを通じた復興の可能性をさらに発展させ、持続的な地域再生に寄与していきたい。

アーカスプロジェクト2025いばらき

活動期間2025年 2月 21日 ~ 2026年 3月 31日

活動をしてみて

 現代芸術分野のアーティストを国内外から招聘し、滞在中の創作活動を支援する活動「アーティスト・イン・レジデンスプログラム」、ワークショップやレクチャーを行う「ラーニングプログラム」を展開し、アーティストと交流し、楽しみながら芸術活動を体験できる機会を提供するとともに、魅力ある地域づくりを推進した。
 レジデンスプログラムにおいては、海外のアーティスト2組及び日本国内のアーティスト1組に対して、当実行委員会は、調査・制作に対するサポートと創作活動費、生活費等を提供し、制作に専念できる時間と環境を整え、アーティストの制作活動を支援した。参加アーティストらは、自身の制作テーマに合わせてインタビューやフィールドワークを含む調査を実施し、オープンスタジオで成果発表を行った。3組は共に日本の文化や社会状況、歴史や地域性に強い関心を持ち、理解を深めていった。このことから、成果発表の機会となる報告会では、来場者に対して、アーティストの活動を通じて、日本の歴史や地域社会における人的・物的資源の再発見を促すことが出来た。また、招聘アーティストに対しては、日本のキュレーターとの意見交換の機会を設け、招聘アーティストが国内外において今後、滞在や制作を継続的に行うためのネットワーク形成に寄与した。
 ラーニングプログラムでは、アーティストの日比野克彦によるワークショップを開催し、地域住民に制作体験を提供し、地域住民がより身近にアートを感じることのできる環境づくりを行った。
 これらの活動から、アーティスト育成に寄与するとともに、あらゆる世代の地域の人々へ現代芸術にふれる機会を提供することができた。

演劇創造都市札幌プロジェクト

活動期間2025年 5月 1日 ~ 2026年 2月 28日

活動をしてみて

札幌演劇シーズンは、作品数が昨年より少ないながら集客数が大幅に増えるなど、新たなプログラムディレクターの船出としては成功だったと言えるのではないかと思います。東京からの参加となった劇団5454の公演でも連日客席が賑わっており、札幌市民への札幌演劇シーズンの浸透と観劇文化の充実を感じました。今後もプログラムディレクターの個性を活かしたプログラムづくりを行っていけるよう、プロジェクトとしても後押しできればと考えています。
6月以降、大黒柱を失ったショックと、今後の体制についての根本的な議論に時間を割いてしまい、その他の事業について進めることができない事態となってしまったことは反省点です。
新年度より新たな幹事とすでに活発な議論を重ね、各事業についても動き出しています。年代も若返り、時代の変化も見つめながら、今後の札幌の演劇がどうあるべきか、考え続けていく所存です。

さどの島銀河芸術祭2024

活動期間2024年 4月 20日 ~ 2025年 3月 31日

活動をしてみて

 「さどの島銀河芸術祭2024」は、佐渡の文化と自然をアートで発信することはできた。しかし、ツアー等のリリースが大幅に遅れたことや、想定よりもパスポート購入による来場者が少なかったことなど、集客面で課題を残す結果となった。一方で、芸術祭が佐渡の魅力を再発見し、新たな文化交流の拠点としての可能性を示すものとなったと言えるだろう。
 近年、インバウンド市場は多様化し、ゴールデンルートを巡るだけでなく、本物の日本の文化を求める旅行者が増えている。アートは、その土地の歴史や文化、人々の暮らしを映し出す鏡であり、旅行者に唯一無二の体験を提供する力を持つ。それは、単なる観光で終わらず、深く記憶に残り、佐渡への再訪を促すきっかけとなる。
 佐渡には、昨年7 月に世界遺産登録された佐渡金山という強力なコンテンツがあるのは確かだ。しかし、佐渡の魅力はそれだけにとどまらない。佐渡の歴史、豊かな自然、独自の伝統芸能、そして何よりも、島の人々の温かいもてなし—これらすべてが、訪れる者の心に深く刻まれる体験となる。
 「さどの島銀河芸術祭」は、「アートを軸に、佐渡の島全体を舞台にした現代アートの祭典」であり、 アートを媒介として、これらの佐渡の魅力を最大限に引き出すことを目指している。例えば、自然の中でのアート展示、地域に伝わる民話や伝承と結びついた作品、地元の人々との交流を通じて文化を体験できるワークショップ。これらの体験は、佐渡の記憶を深く心に刻み、旅行者を「ただの観光客」から「佐渡のリピーター」へと変える力を持つ。
 もちろん、インバウンド戦略の深化は不可欠だ。多言語対応の強化、情報発信の工夫、そして何よりも、世界中の人々を惹きつける「佐渡ならでは」の体験を磨き上げることが重要となる。
 今後の展望に向けての課題は多い。特に、ツアーや体験プログラムの造成においては、新たな企画を商品化するまでの伴走支援をしてくれる専門家の協力が不可欠である。また、既存の観光商品はインバウンドや富裕層のニーズに十分に応えられていないのではないかという課題もある。
 アートが持つ力は、地域振興において大きな可能性を秘めている。「大地の芸術祭」や今年開催される「瀬戸内国際芸術祭」のような大型芸術祭だけでなく、佐渡という離島という特徴を活かした取り組みも重要だ。古いものを守ることはもちろん重要だが、そこに現代アートという新たな視点や感性を加えることで、佐渡の魅力をさらに多面的に、そして深く掘り下げることができる。
 実際、今年は海外からの問い合わせが頻繁にあり、多い時には月に10 件ほどアーティストインレジデンスや芸術祭への出品希望があった。韓国や台湾の大学から共同研究の申し出もあり、フランス人学生からはインターン希望の問い合わせがあり、今月末には実際に来島して芸術祭の仕事に関わることになった。これは、この事業を通して、佐渡のポテンシャルが世界から注目され始めている証拠と言えるだろう。
 福武財団など、アートで地域振興に取り組む関係者が以前佐渡を視察した際にも、「佐渡は現代アートや芸術祭を行うためのポテンシャルが非常に高い」という評価を受けている。その言葉を、最近になって肌で強く感じるようになってきた。
 「さどの島銀河芸術祭」は、未来を切り拓く大きな可能性を秘めているのではないだろうか。関係者の支援、地域住民の協力、観光、旅行業界、そして何よりも、佐渡を愛する人々の情熱が、この芸術祭をさらに発展させ、佐渡を世界中の人々にとってかけがえのない、唯一無二の場所へと押し上げるだろう。

Page Top
PAGE TOP