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活動者の声

演劇創造都市札幌プロジェクト

活動期間2025年 5月 1日 ~ 2026年 2月 28日

活動をしてみて

札幌演劇シーズンは、作品数が昨年より少ないながら集客数が大幅に増えるなど、新たなプログラムディレクターの船出としては成功だったと言えるのではないかと思います。東京からの参加となった劇団5454の公演でも連日客席が賑わっており、札幌市民への札幌演劇シーズンの浸透と観劇文化の充実を感じました。今後もプログラムディレクターの個性を活かしたプログラムづくりを行っていけるよう、プロジェクトとしても後押しできればと考えています。
6月以降、大黒柱を失ったショックと、今後の体制についての根本的な議論に時間を割いてしまい、その他の事業について進めることができない事態となってしまったことは反省点です。
新年度より新たな幹事とすでに活発な議論を重ね、各事業についても動き出しています。年代も若返り、時代の変化も見つめながら、今後の札幌の演劇がどうあるべきか、考え続けていく所存です。

さどの島銀河芸術祭2024

活動期間2024年 4月 20日 ~ 2025年 3月 31日

活動をしてみて

 「さどの島銀河芸術祭2024」は、佐渡の文化と自然をアートで発信することはできた。しかし、ツアー等のリリースが大幅に遅れたことや、想定よりもパスポート購入による来場者が少なかったことなど、集客面で課題を残す結果となった。一方で、芸術祭が佐渡の魅力を再発見し、新たな文化交流の拠点としての可能性を示すものとなったと言えるだろう。
 近年、インバウンド市場は多様化し、ゴールデンルートを巡るだけでなく、本物の日本の文化を求める旅行者が増えている。アートは、その土地の歴史や文化、人々の暮らしを映し出す鏡であり、旅行者に唯一無二の体験を提供する力を持つ。それは、単なる観光で終わらず、深く記憶に残り、佐渡への再訪を促すきっかけとなる。
 佐渡には、昨年7 月に世界遺産登録された佐渡金山という強力なコンテンツがあるのは確かだ。しかし、佐渡の魅力はそれだけにとどまらない。佐渡の歴史、豊かな自然、独自の伝統芸能、そして何よりも、島の人々の温かいもてなし—これらすべてが、訪れる者の心に深く刻まれる体験となる。
 「さどの島銀河芸術祭」は、「アートを軸に、佐渡の島全体を舞台にした現代アートの祭典」であり、 アートを媒介として、これらの佐渡の魅力を最大限に引き出すことを目指している。例えば、自然の中でのアート展示、地域に伝わる民話や伝承と結びついた作品、地元の人々との交流を通じて文化を体験できるワークショップ。これらの体験は、佐渡の記憶を深く心に刻み、旅行者を「ただの観光客」から「佐渡のリピーター」へと変える力を持つ。
 もちろん、インバウンド戦略の深化は不可欠だ。多言語対応の強化、情報発信の工夫、そして何よりも、世界中の人々を惹きつける「佐渡ならでは」の体験を磨き上げることが重要となる。
 今後の展望に向けての課題は多い。特に、ツアーや体験プログラムの造成においては、新たな企画を商品化するまでの伴走支援をしてくれる専門家の協力が不可欠である。また、既存の観光商品はインバウンドや富裕層のニーズに十分に応えられていないのではないかという課題もある。
 アートが持つ力は、地域振興において大きな可能性を秘めている。「大地の芸術祭」や今年開催される「瀬戸内国際芸術祭」のような大型芸術祭だけでなく、佐渡という離島という特徴を活かした取り組みも重要だ。古いものを守ることはもちろん重要だが、そこに現代アートという新たな視点や感性を加えることで、佐渡の魅力をさらに多面的に、そして深く掘り下げることができる。
 実際、今年は海外からの問い合わせが頻繁にあり、多い時には月に10 件ほどアーティストインレジデンスや芸術祭への出品希望があった。韓国や台湾の大学から共同研究の申し出もあり、フランス人学生からはインターン希望の問い合わせがあり、今月末には実際に来島して芸術祭の仕事に関わることになった。これは、この事業を通して、佐渡のポテンシャルが世界から注目され始めている証拠と言えるだろう。
 福武財団など、アートで地域振興に取り組む関係者が以前佐渡を視察した際にも、「佐渡は現代アートや芸術祭を行うためのポテンシャルが非常に高い」という評価を受けている。その言葉を、最近になって肌で強く感じるようになってきた。
 「さどの島銀河芸術祭」は、未来を切り拓く大きな可能性を秘めているのではないだろうか。関係者の支援、地域住民の協力、観光、旅行業界、そして何よりも、佐渡を愛する人々の情熱が、この芸術祭をさらに発展させ、佐渡を世界中の人々にとってかけがえのない、唯一無二の場所へと押し上げるだろう。

第31回KAWASAKIしんゆり映画祭2025

活動期間2025年 4月 1日 ~ 2026年 3月 31日

活動をしてみて

 31回目となる2025年度は、新たな10年のスタートとして、映画祭をつくられたお二人・武重邦夫さんと白鳥あかねさんの作品の上映で映画祭の原点を再確認し、映画祭が掲げる「映画とともに まちとともに」のテーマのもと地域団体の皆さまとの連携を行い、市民映画祭ならではの発想で「川崎」ならではの映画祭を実施することができました。
 映画祭で25年以上取り組み続けているバリアフリー上映では、障がいのある方への「合理的配慮の提供」が民間事業者にも義務化され、「誰もが気軽に映画を劇場で楽しめる」ことを目標に、今後もサービスの充実に努め、共生社会づくりをめざしていきたいと考えています。
 しかしながら、映画祭の活動は事業収益のみでの実施は難しく、貴助成制度を利用される寄付をはじめ、協賛団体からのご厚志をいただき、無事に開催をすることが叶いました。ご寄付いただきました皆さまのご厚志と貴協議会のご高配に、改めまして感謝を申し上げます。

国際芸術祭 Sua TERASIA

活動期間2023年 5月 1日 ~ 2025年 5月 31日

活動をしてみて

ジャカルタでは、『テラ』の上演において、観客が木魚を叩いて応答する場面で「これほど真剣に自分に向き合う演劇は初めてだ」との感想が寄せられるなど、会場は熱気と音に包まれた。若い観客からアート関係者まで、テラジアの成り立ちや継続性が高く評価された。特にテアトル・クブールでは、定員50名の会場に近隣の子ども約15名を含む満席の観客が集まり、日本から参加した僧侶の出演に驚きの声も多く聞かれた。
バンドンでは、芸術大学の学生を中心に高い集中力で上映・トーク・上演に臨む姿が見られた。ワークショップには定員を大きく超える応募があり、関心の高さが示された。スラサール・スナルヨ・アートスペースでの公演は好天に恵まれ、フェスティバルの終盤を飾った。アフタートークでは観客から哲学的な問いが投げかけられ、各アーティストが自身の死生観をもって応答する中で、「イスラーム文化の文脈で『テラ』を考えたい」との提案がインドネシアのアーティストから出るなど、今後の展開につながる新たな視点も生まれた。

ファンダメンタルズ プログラム2023

活動期間2023年 4月 1日 ~ 2024年 9月 30日

活動をしてみて

印象深かったのは、科学者と美術家が「当面はわからない、辿り着けないこと」を率直に語り合える場の貴重さである。日常の研究・制作活動では、成果や効率が求められがちだが、ここでは未知への純粋な探究心を共有することができた。
顔合わせの「ファンダメンタルズ バザール」、「ファンダメンタルズ ルーム」での月例の対話や、「ファンダメンタルズ パーク」での報告を通じ、異なる思考プロセスに触れることで、自身の専門領域に対する新たな視点を獲得している様子が伺えた。また、12月の「ファンダメンタルズ フェス(2021-2023)」では、3年間の蓄積が形となって現れ、参加者同士の信頼関係とコミュニティの成熟を実感した。今後の方向性を検討するうえでも重要な活動と評価している。

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