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採択活動一覧

都民交響楽団三宅島演奏会

 都民交響楽団では、かつて東京都が楽団を主宰していた当時に開催していた東京の島嶼部での演奏会企画を、楽団が自主運営になった後の2007年に当団自主事業として復活し、以後原則年1回のペースでこれを継続してきました(台風襲来やパンデミック等により開催できなかった年を除く)。
 
 2020年から3年間は、新型コロナの感染拡大の影響で開催見合わせを余儀なくされましたが2023年に八丈島演奏会を開催。2024年には神津島にて開催を復活し、いずれも満場の来場客から大きな喝采を得ることができました。
 
 東京の島嶼部では、小規模な室内楽等の公演はあるものの、フル編成のオーケストラによる本格的な管弦楽演奏会を継続実施している団体は当団のほかになく、その開催が現地では切望されています。とくに、「音楽教室」は小中学生向けの授業の一環として現地の音楽教育に資するものであり、社会的意義が高い企画といえます。今回は三宅島にて、2015年以来10年ぶりとなる演奏会の開催を企画します。
 
 本企画の趣旨にご賛同いただけるみなさまからの寄付をお待ち申し上げております。

活動情報

活動ファンド 助成認定制度
申請時期 2025年 第1回
活動地域 東京都
活動ジャンル 音楽
活動者名 都民交響楽団
活動名 都民交響楽団三宅島演奏会
活動名(ふりがな) とみんこうきょうがくだんみやけじまえんそうかい
実施時期 2025年 3月 1日 ~ 2025年 6月 29日
会場 実施場所:三宅村リスタホール
所在地 :東京都三宅島三宅村阿古497番地
寄付金額 / 目標金額

活動完了報告

2025年6月29日午後に実施した「音楽教室」には、三宅小、三宅中から教職員を含めて173名が来場した。授業の一環として、約1時間オーケストラの演奏を聞いていただいた。
演奏は指揮者のトークや「楽器紹介」コーナー、「指揮者体験」などを挟みながら進められ、中でも今回のプログラムは「世界各国の音楽」をテーマに設定され、指揮者による国と曲目の解説に児童生徒は聞き入っていた。指揮者体験コーナーにおいては、最初に指揮者が指揮の方法をレクチャーし、その後児童生徒は、目の前で鳴り響くオーケストラの音に圧倒されながらも、堂々と指揮を務めた。児童生徒のオーケストラ音楽への関心を深めることにより、情操教育に資するという当初の目的は、十分に達せられたものと考える。なお、演奏会翌日には現地中学校からの要請により、団員有志が中学生吹奏楽部に楽器演奏の指導を実施。生徒たちの演奏水準の向上に協力した。

 「一般向けコンサート」は、島民203名が来場した。これは、三宅村の人口約2,100人の10%近い人数に当たり、10年前にホールが開設されて以来最多の入場者数となったとのこと。プログラムの前半は指揮者のトークをまじえ、「ウィリアム・テル」や「威風堂々」など耳に馴染みのある作品を並べ、後半はドヴォルザークの「新世界」交響曲全楽章をじっくり聞いていただくことで、オーケストラ音楽に親しんでいただくとともに、本格的なクラシック・コンサートの実演のすばらしさを味わっていただいた。

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