実際にオペラの舞台に立つことで、本番への意気込みや本番だからこそ出来る貴重な体験をし、オペラ歌手として今後活躍するための大きな収穫となりました。今回はオペラを学ぶ上で外せない古典派作品から演目を選びました。イタリア語のレチタティーヴォや古典派の音楽を勉強することは受講生たちにとって大きな学びとなりました。
若手の公演であり、入場料金を抑え、沢山のお客様にご来場いただける様に企業メセナ協議会を通してご寄付を得られることは公演を運営する上で大変ありがたいです。
2025年12月10日・16日、「平和祈念コンサート」2公演を無事開催することが出来ました。
皆様から沢山の感動のお声を頂戴し、戦後80年の節目にこんなにも意味のある演奏会が実現出来たことを、誇りに思うと同時に、お世話になった沢山の方々に、感謝の気持ちでいっぱいです。
今この時だからこその、この企画。関係者の皆様に背中を押して頂き、今の全てをかけて開催したコンサートでした。試行錯誤の末、私達ならではのとても良いプログラムが出来、さらに広島の被爆ヴァイオリンが、私達の想像をはるかに超えて深く心に残る何かを与えてくれました。
音楽を通して平和への想いを皆様と分かち合えるひと時となったのではないかと自負いたしております。もっと沢山の方にお聴き頂きたかったというお声も多く頂き、今後様々な地域で再演できる機会を模索できればと思っています。
時間がない中、思い切って東京公演もやることにいたしましたが、そちらが思うように集客が出来ず、かなりの赤字となってしまいました。今回、赤字でも良いので沢山の方々にお聴き頂きたかったという想いがありましたので、それについては大変残念に思っています。また、企業メセナ協議会様を通したご寄付については、公演日からの募集となり、皆様にご案内はいたしましたが、残念ながら結果に繋がらなりませんでした。開催にあたり、企業メセナ協議会の皆さまには様々な形でご助言を賜りましたこと、心より御礼を申し上げます。
戦後80年そして被爆80年となる令和7年度の定期演奏会は、作品の根底に流れる「祈り」「平和」「生きる喜び」という一貫したテーマを、実演を通して改めて観客と演奏者双方が再認識することができ、何よりも世界的に平和の根幹が大きく揺らぎつつある現在こそ、広島で実演する意義を強く実感することができる活動となりました。特に第1回ひろしま国際指揮者コンクール優勝者の大井駿氏との弾き振りによるエネルギッシュな演奏には観客から大きな反響がありました。次世代の優れた芸術家の登壇が、混迷の時代に未来への明るい希望を観客に示し、楽団員と一体となって生きる喜びを体現した本活動は、我が国の絶え間ない芸術文化の発展と継承に繋がる活動であったと確信しております。そして本活動を通じ、被爆地・広島で活動する当団として改めて恒久平和へのメッセージを発信し、音楽による平和貢献を継続していく決意を新たにいたしました。当団は今後も吹奏楽分野から我が国の芸術文化発展に寄与し、真摯に芸術に向き合い、活動に邁進いたします。そして来年度もこれまでご寄付いただいた企業・個人の方々に加え、当団の活動理念にご賛同いただける方を積極的に募り、継続的にご支援いただけるよう活動して参ります。
今回の音楽祭では渡航費等の上昇に加え、企画内容を充実させるため肖像4公演ともに鍵盤楽器(ピアノ、チェンバロ)を使用する内容としたこと等から経費総額が前回の倍以上と大きくなったため、初めて入場料を3,000円から4,000円に値上げして臨んだ。チケット販売当初は従来より動きが鈍かったが、最終的には前回並みのお客様に来て頂くことができ、音楽祭が定着してきた手応えを感じられた一方で、「かるふぁん」助成認定制度を利用した寄付プログラムへの申し込みは前回より低調となるなど、今後の寄付集めには一定の課題を残した。
活動をしてみて
「非西欧の作曲家」を軸に据えた2025年度の取り組みにより、国内では演奏機会の少ない作品を体系的に紹介することができた。ジョルジェ・エネスコ(エネスク)をはじめ、ドホナーニやコダーイなど東欧の作曲家に焦点を当てたことで、演奏者にとっては新たなレパートリー開拓や作品背景の理解深化につながり、観客にとっても「知られざる名曲」と出会う貴重な機会となった。
また、公開リハーサルを通じて、演奏が完成に至るまでの試行錯誤や学びのプロセスを来場者と共有した。これにより、「再現芸術」としての音楽の本質や、作品に内包される社会的・歴史的背景への理解を深める場を創出することができた。
特に第4回の弦楽アンサンブルでは、ベテラン・中堅・若手の演奏家が対話を重ねながら音楽を築き上げる過程そのものが、Music Dialogueの理念を体現するものとなった。2年連続での実施により、MDアーティストを中心とした世代間交流が促進され、相互作用による音楽的成長を具体的に示す成果が得られた点は大きい。
大人数編成の実現や、多世代にわたる演奏家の招聘には相応の環境整備が必要であったが、本助成によってそれが可能となった。その結果、企画のテーマ性と教育的価値を両立させつつ、ベテランの経験が中堅・若手へと自然に継承される「学びの循環」が生まれ、団体の理念に基づく創造的な場をさらに発展させることができた。