昨年度からの連続企画である西村朗「秘儀」シリーズ完結編として実施した第61回定期演奏会では、一昨年急逝された西村朗氏の遺された作品が、吹奏楽界においていかに大きな財産であるかを改めて実感し、今後も日本のウインドオーケストラとして大切に演奏し続けていく決意を新たにいたしました。また第62回定期演奏会で実演した長生淳「交響曲第3番《四季連禱》」では長生氏がゲネプロから本番まで見届ける中、同じ時代を生きる作曲家と聴衆、演奏者が作品を共有することの喜びを実感できた貴重な機会となりました。そしてスパーク「トロンボーン協奏曲」で世界的トロンボーン奏者ファブリス・ミリシェー氏を招聘したことにより、音楽愛好家だけでなく次世代を担う青少年からも大きな反響があり、今後の観客層拡充に大きな手応えを実感いたしました。来年度もこれまでご寄付いただいた企業・個人の方に加え、当団の活動理念にご賛同くださる方を積極的に募り、継続的にご支援いただけるよう活動してまいります。
「経済の格差を体験の格差にしない」をモットーに、本助成の助力を得て、企業や個人の方から協賛・協力を頂きました。
企業から提供を受けたマスキングテープで子どもたちと会場の大きなガラス面を飾りました。来場者が思い思いにマスキングテープでつくっていく絵が4日間のうちにダイナミックでストーリーのあるものへと変化していく様子は圧巻でした。
同主催であった公益財団法人岡山文化芸術創造、子どもと舞台芸術大博覧会岡山実行委員会も、多くの出会い・つながりが生まれたことを実感し、このつながりを一過性のものにせず継続したい旨を語っています。今後も岡山の子どもと文化発展につながることが期待されます。
来年度は長野県茅野市での開催が決まっています。今後もより多くの子どもたちに文化芸術体験が届けられるよう、全国各地での開催を進めてまいります。
今年度はコロナ禍で縮小していた事業を少しずつ復活させるとともに、メイン会場の一つである魚津市の皆さまへの認知を高めるために、魚津市での公演を増やし、地元企業さまへの呼びかけをおこなってまいりました。また、学校でのアウトリーチコンサートも復活させ、魚津市で実施しました。(アマチュア演奏家クリニックについては昨年同様中止)
最終日のコンサートは受講生の成果発表会コンサートですが、例年よりも多い観客の方に足を運んでいただき、活動が広まっていることを実感いたしました。
また一方で、今回もインフレ要因からくる各種値上げを主因に経費が増大したことから、コロナ前同等の活動の実施は難しいことを実感しました。しかし今後も工夫を重ねながら、富山県民に向けた芸術振興の一環として、サントリーホールと連携し、当音楽祭を企画運営を継続してく予定です。
最後になりますが、このような芸術文化活動を実施できるのも、企業メセナ協議会様のご支援の賜物です。ありがとうございます。
コンサート前のワークショップでは、当初自分の楽器を持たずに参加されていたマネージメント専攻の学生も急遽友人に借りるなどして参加するなど、時間が過ぎるにつれて、積極的になり、めきめきと演奏が良くなっていく様子を目の当たりにし感銘を受けました。学外の学生も特例で1名参加されましたので、今後は、学外の方にもご参加いただける開けたワーク・ショップの開催の実現を目指し、教育機関、広島で活動しているアーティストの皆様と引き続き連携して、海外の有望な若手演奏家と広島の皆様との草の根交流の機会や、コンサートだけではない交流の可能性を模索してまいりたいと考えております。
本年度も、ラジオを始め、コミュニティー誌などで企画を取り上げていただき、ご協賛企業様社内での告知ご協力、広島市内のライヴ・ハウスでの置きチラシなどが功を奏し、250名様ほどのお申込みをいただきました。しかしながら、消防法での規定や、(コンサート開催のための施設ではないので)お席の配置にも限界があり、大変残念でしたがご来場をお断りすることとなりました。
支援企業様のご支援により開催され、多数のボランティアの人々がコンサートの運営に参加するなど「音楽は享受するものではあるが同時に誰でも参加できるものである」ことを実践し、アートを媒介に聴衆・地域の方々・企業様を横断的に結びつけるというグローヴィルの理念も,本年も無事、実現することができました。
活動をしてみて
オーケストラ公演2回、室内楽コンサート5回、リサイタルシリーズ5回を開催し、多くの観客にご来場いただきました。
活動を通じて、多くの方々とクラシック音楽の素晴らしさを分かち合うことができました。
東京女子管弦楽団は、日本初の女性のみのプロフェッショナルオーケストラとして活動しており、クラシック音楽の魅力をより多くの方に届けることを目指しています。
オーケストラ公演では、多彩なプログラムを通じて幅広い聴衆にアプローチし、室内楽公演やリサイタルシリーズでは、演奏家の個性を活かした内容で、演奏家にとっても、様々な編成やプログラムに取り組むことで、新たな挑戦の機会となりました。