本事業では東京文化会館での定期演奏会に加え、大阪倶楽部マンスリーコンサートとして公演を実施した。内容はテレマン室内オーケストラ首席チェロ奏者の鷲見敏によるバッハ「無伴奏チェロ組曲」全曲公演であり、バロックチェロ及びチェロピッコロを使用した本格的な公演となった。チェロ奏者にとっては聖書のような作品ながら、全曲公演は少なく、バロックチェロとチェロピッコロという2種類の楽器を使用したものとなるとなおさらその数は少ないということもあり、来場者からのアンケートや直接のご意見での満足度も高かった。
当協会の取り組みはポピュラー音楽のように興行として成立させることが難しいため、このような形でご寄付を頂きながら活動が継続できることは大変ありがたいことであると感じている。
(成果)
・今回初めてすべての会場の鑑賞料を無料としたこともあり、延べ来場者数が過去最大となり国内外から多くの人々を動員することができた。
・地域の人々に参加してもらうよう、企画公募や、学生たちに芸術交流を取材してもらう取組など地元を意識した取り組みを実施したり、アーティスト主体のイベントやガイドツアーを新規プログラムとして実施したりしたことで、これまで現代アートに関心がなかった市民・県民にも幅広く楽しんでもらうことができた。
・岡山城・岡山後楽園周辺エリアを歩いて楽しむことをコンセプトに、見慣れた日常の街角風景と現代アートを融合させた無料の展示を配置し、回遊性を高めることができた。
・県内の小中学校等来場の対応のために鑑賞ナビゲーターを養成し、対話型鑑賞体験を実施してもらう連携を図るなど、岡山市の芸術文化を支える人材の発掘・育成に繋がった。
・前回に引き続き、公募事業やジャーナルプロジェクトなどのパブリックプログラムの拡充を図り、市民・県民の参加を促すイベントの実施ができた。
(課題)
・作品特有の難解さが現代アートに対する敷居を高く感じさせている部分があるため、パブリックに広めていく工夫はこの先も考えていく必要がある。
・岡山芸術交流に関わる協力団体同士でも事前に情報を共有できる機会が欲しいという声が複数あげられ、よりよい連携が取れるような環境づくりも運営する上で意識しなければならない。
<次回へ向けた取組>
・岡山芸術交流2025における課題をふまえた市民への浸透プログラムの実施
・来場者が鑑賞しやすくするための会場サポート
・岡山芸術交流を支える人材(サポートスタッフなど)の継続した育成及び活躍の場の提供や環境づくり
・岡山芸術交流の認知度を向上させる広報活動およびイベントの実施
[実施した内容の特色]
本公演では、[第1部]東アジアの作曲家(日本・韓国・香港・台湾)のドラゴンを中心とした作品演奏、[第2部]松尾恒一氏による「龍神と八岐大蛇」、[第3部]映像と音楽・神楽でつづるオロチ公演と東アジアの守護神 龍とドラゴンとオロチを基軸とした内容を立体的に構成。併せて、「オロチ、神楽と室内楽アンサンブルとの協演」として実施。
[実施した効果]
中でも[第3部]映像と音楽と神楽によるオロチ公演は、過去3回の「オロチ、神楽とオーケストラの協演」と異なり、神楽と室内楽アンサンブルであったため、舞台の中で神楽とアンサンブルとCD音源による立体的な効果を身近に鑑賞することができた、と高評を博し、多くの再演の声が寄せられ、関心の高さが窺えた。
[成果と効果]
新聞紙上(朝日新聞、中国新聞)等での事前告知と公演取材が行われ、マスコミの反応も大きかった。オロチが首を刎ねられず、山に帰り自然界と人間との共生を行うことに感動を覚えた、との感想が寄せられ高評を博した。以上のことからも、今回、「オロチ、神楽と室内楽アンサンブルの協演」により、舞台制作や予算経費の上でも再演が可能になったことで、今後教育現場を含めて再演の要望に応え、”多文化社会と共生”や”鎮魂と再生”や”核兵器廃絶と平和への希求”の理念を継承して行きたい。
参加アーティストや観客、連携団体、実習生、ボランティアサポーターなど、国内外から多様な人々との『縁』が生まれた豊岡演劇祭2025は、今後の更なる広がりを期待して閉幕した。
豊岡演劇祭2025は、これまで積み重ねてきた豊岡演劇祭の広がりを感じるとともに、新たな取組みが地域の魅力向上、また、来場者だけでなく市民が演劇祭を身近に感じることが出来るよう、舞台芸術に触れる機会をより多く創出出来た演劇祭となったことを実感した。
活動をしてみて
「東京・春・音楽祭2025」のワーグナー・シリーズは、ワーグナー最晩年の大作「パルジファル」を巨匠ヤノフスキによるタクトで行った。また、リッカルド・ムーティが東京春祭オーケストラを率いて、オール・イタリアン・プログラムを披露。他にはルドルフ・ブッフビンダーによるシューベルトの世界の演奏、ベルリン・フィルのメンバーによる室内楽、「ミロ展」記念コンサート等幅広い公演を行った。恒例のミュージアム・コンサート、東京春祭 for Kidsで子供のためのワーグナー、上野エリアをはじめ様々な場所で催される無料のミニコンサート、桜の街の音楽会等を今年も多彩なアンサンブルでお届けした。2021年から継続しているライブ・ストリーミング配信も、安定した視聴者数を獲得している。今年も多数の支援者に支えられて無事に開催することができた。