芸術・文化支援サイト かるふぁん! -Fund for Culture-

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活動者の声

東京女子管弦楽団 第6回定期公演

活動期間2024年 8月 1日 ~ 2025年 5月 31日

活動をしてみて

本公演では、フランスを拠点に活動されてきた指揮者・阿部加奈子氏をお迎えし、フランス音楽のみで構成されたプログラムに取り組みました。
作品ごとの音楽的・技術的な難しさに向き合いながら準備を重ねました。
当日は、演奏前に指揮者によるプレトークを通じて楽曲の背景に触れる機会を設けたことで、ご来場のお客様から「より深く音楽を味わえた」とのお声もいただき、作品への理解を深めていただく機会となりました。
演奏とあわせて公演全体の体験価値を高めることができたように思います。

今回の取り組みを通して、女性演奏家が主体となって質の高い芸術表現を追求することの意義を改めて感じました。
今後も継続的な公演活動を通じて、芸術音楽の魅力を広く社会に伝えるとともに、多様な表現や価値観を持つ音楽家たちが活躍できる環境づくりに努めたいです。

日本工芸週間2024

活動期間2023年 9月 17日 ~ 2025年 3月 31日

活動をしてみて

「日本工芸週間」の必要性については、2017年の300人の工芸有識者を集めた会議で発案・提言があり、2021年に文化庁主催のオンラインシンポジウムでその必要性が再確認され、漆芸家で重要無形文化財保持者の室瀬和美氏が呼びかけ人となり、2022年に有志団体とはじまった「日本工芸週間」。
2022年は、「日本博」の助成により、まずは情報連携を可能にするため、工芸とその周辺の専門的情報を網羅可能なリンク集生成サイトwatoji.jpのシステム開発の初動コストを得つつ、国際シンポジウムをオンラインにて行ったが、助成要件を満たすため、開催費用がかえって必要以上に高くなってしまった。
本申請は、その経験を踏まえ、民間の有志の支援を得て、助成がなくとも発展可能な体制づくりを目指したもので、このおかげにて2023年と2024年の実施が可能となり大変感謝している。求める費用確保までは遠く届かず、小規模な実施に留まりはしたが、行政自治体・産業界大手の共感や、強力なプロボノ支援を多く得ることができ、継続・発展可能性を育むことはできた。
今後も、この事業が民間に浸透し開催目的を果たすため「世界から日本の隅々で行われている素晴らしいイベントを探せる・工芸の欲しい情報が見つかる・魅力が伝わる情報集約」と「共通課題解決に向けた、行動変容を促す中核イベントの実施」を継続しながら、毎秋を「共通課題解決の契機」としてゆく。
なお、2024年の計画については、能登の震災発災により、大きく変更した。漆芸の専門技術者が重層的に産地を構成する輪島塗が破壊的な被害を受けたことで高まった(かつての自然災害では無かった)文化復興支援の手立てについて、発災後、各々が行った手探りのアクションや、被災経験からの学びについての情報共有ができた。
「今後自然災害が起きたときに、人・もの・カネを投じて復興支援を行う産官学民が情報集約・連携することでスピード良くアクションできる可能性」と、「有事の際、伝統産業従事者の実態が自治体でも把握できないため、自宅電話以外の連絡網づくりと実態把握が常時から重要であること」「倒壊した木造民家群には文化財的&観光的な価値があり、再活用の可能性をさぐる意味が高い」等の重要な意見が交わされた。

「PEACE DAY 2024」

活動期間2024年 2月 1日 ~ 2024年 10月 31日

活動をしてみて

一般財団法人PEACE DAYからNPO法人PEACE DAYと名称は変更しましたが、従来通りに、世界平和デーである9月21日に、多くの参加者や協力者のおかげで無事にPEACE DAYイベントを開催&終了することができました。企業メセナ協議会を通しての寄附はありませんでしたが、今後も活動を継続していきます。

第17回大分アジア彫刻展

活動期間2023年 6月 28日 ~ 2025年 3月 31日

活動をしてみて

大分アジア彫刻展は、大分県豊後大野市出身の超楚家 朝倉文夫を顕彰して大分県と豊後大野市が開催する、アジアの新進彫刻家の登竜門と位置付けられる国際公募展です。
ビエンナーレ(2年に1度)形式で開催を続け、今回で17回目を迎えました。アジア11の国と1地域から209点の作品を応募いただき、令和6年10月6日から開催した本展は盛況のうちに会期を終えることができました。会期中には、本展会場と朝倉文夫記念館への市内の小中学生招待や、UBEビエンナーレとの相互情報発信も行うなど、幅広い世代の方や県外の方にも広く発信でき、注目いただけたと思います。企業メセナ協議会様をはじめ、多くの方のご支援のもと、開催できましたことを、この場をお借りしまして厚く御礼申し上げます。

医療センター Cue

活動期間2022年 2月 1日 ~ 2025年 3月 31日

活動をしてみて

通常の医療機関では対応が難しい、舞台公演の判断が求められる早朝や深夜の時間帯に対応していただくためには、医療側との調整に多くの時間と理解を必要としました。簡単なことではありませんでしたが、それでも「幕を開けるために必要な体制」をなんとか築こうと、試行錯誤を重ねてきました。
これまで、観客にとって当たり前であった「公演が予定通りに上演されること」は、コロナ禍においてはそうではなくなり、上演のたびに検査や健康管理の体制を整える必要が生まれました。その過程で、日々の調整や確認に疲弊する制作現場のスタッフの姿を目の当たりにし、医療センターがその負担を少しでも軽減する受け皿になれたことには、大きなやりがいと意義を感じました。今後は、コロナ対策に限らず、インフルエンザや免疫力、さらにはメンタルヘルスまでを含めた、包括的な健康サポートの仕組みを整え、安心して創作・上演ができる環境を業界全体で作っていきたいと考えています。
また、医療センターでは現在、舞台芸術が人の心や身体に与える影響を、実証的に見つめ直す取り組みも始めています。文化芸術が社会に果たす役割や、公共的価値を改めて問い直し、広く社会に伝えていくことも、私たちの使命の一つであると考えています。

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