芸術・文化支援サイト かるふぁん! -Fund for Culture-

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活動者の声

北アルプス国際芸術祭2024

活動期間2023年 4月 26日 ~ 2025年 5月 30日

活動をしてみて

 この芸術祭は、「3年に一度のイベント」とするだけでなく、芸術が持つ人を惹き付ける強い力と情報力を最大限に活かし、市民のシビックプライドの醸成へと繋げるとともに人々の流動を市内の消費へと結びつけ、地域経済の再生を目指すことにある。
 来場者の反応、マスコミ、メディアの評価、協賛企業の皆様のご意見、経済波及効果分析調査結果などを鑑みると、芸術祭が持つ発信力や集客力の根源はアートが持つ力にあり、この強い力が大町市の良さを引き出し、この地域の魅力を広く発信することにより、さらに効果を増幅させていくこのスタイルが人々の交流を巻き起こす力となったことを市民の皆様と共有できたと考えており、一定の目的が果たせたものと捉えている。また、作品制作からサイト運営までお手伝いいただいたボランティアサポーターの皆様と芸術祭の運営を通じた市民との交流は、大変良い機会となり、その他にもタイアップイベントやパートナーシップ事業への参画のほか、各種団体によるおもてなしやふるまいなど、地域が一体となって芸術祭を大いに盛り上げていただいた。この温かなおもてなしは、アート作品とともに大町市の魅力として、来訪者の心に十分伝わったものと考えている。これらの貴重な経験をかけがえのない財産と捉え、将来の大町市の発展へとつなげていく。

パシフィックフィルハーモニア東京 定期演奏会(2024年度-2)

活動期間2024年 11月 15日 ~ 2025年 3月 31日

活動をしてみて

古典音楽のスペシャリストとして知られる指揮者の鈴木秀美とは毎年共演を重ねている当楽団ですが、173回目の定期演奏会となる本公演も大変充実したコンサートとなりました。
前半はいずれもハ長調で書かれたモーツァルトの交響曲第28番とオーボエ協奏曲をプログラミングしましたが、交響曲ではスコアにはないティンパニのパートを鈴木秀美自らが補筆した楽譜によって演奏した貴重な機会となりました。オーボエ協奏曲は当楽団の首席奏者を務める石井智章がソリストを務め、伸びやかな音色とオーケストラの仲間との温かなアンサンブルをお聴きいただきました。いずれもピリオド的な奏法とアプローチを取り入れ、ヴィブラートを抑えたピュアな音作りで洗練されたモーツァルトとなりました。
後半はプログラムのメインとなる初期ロマン派のメンデルスゾーンの『スコットランド』交響曲。厳かな響き、熱狂、哀愁、起伏に満ちたダイナミックな音楽運びで、会場は湧きに沸きました。鈴木秀美がイメージする音楽的風景を楽団員が共に心の中で描き、エネルギーが渦巻いて表し出された名演となりました。
いずれの曲でも大きな喝采をいただき、当楽団の想いを聴衆の皆様に感じていただけたこと、また、幅広い層の方々に良質なクラシック音楽をお届けするという使命が達成されたことを実感しております。そして何よりも、多くの法人・個人の皆様方から寄付金が寄せられ、当楽団の演奏活動をご支援いただき、本事業の意義と成果の結実を確信しております。ご寄付をいただきました皆様、企業メセナ協議会様に深く感謝申し上げます。

第5回芦屋国際音楽祭

活動期間2024年 10月 1日 ~ 2025年 5月 31日

活動をしてみて

第5回となる今回は、「芦屋サウンドスケープ」と称したシリーズとして、国の重要文化財であるF.L.ライトが設計したヨドコウ迎賓館に加え、第二弾として芦屋市立美術博物館でも演奏会を開催、また日下紗矢子の「室内楽の面白さと奥深さを、音楽祭で聴いてくださる方たちだけと共有するだけでなく、演奏を通して若い音楽家たちと共有したい」という強い思いから、初の取り組みとして「室内楽マスタークラス」を実施、芦屋市、芦屋市教育委員会、兵庫県、兵庫県教育委員会の後援を得て、計4日間6公演を多彩なプログラムでお届けした。
「芦屋サウンドスケープ@ヨドコウ迎賓館」、「子供のためのコンサート」および「クロージングコンサート」は事前にチケットが完売になるなど、音楽祭が定着してきた手応えを感じられた一方で、「かるふぁん」助成認定制度を利用した寄付プログラムへの申し込みは前回より低調となるなど、今後の寄付集めには一定の課題を残した。

KYOTO EXPERIMENT | 京都国際舞台芸術祭 2024

活動期間2024年 6月 1日 ~ 2025年 2月 28日

活動をしてみて

2020年から3名の共同ディレクター体制となって以来、KYOTO EXPERIMENTでは「上演される土地の文脈を知ること」を軸に、フェスティバルの在り方を問い直しながら多様な表現の可能性を模索してきた。2024年はその試みの一つとして、同時代のアジアのアーティストに着目し、彼らの表現を積極的に取り入れながら、国際的な共同制作や異なる文化背景を持つアーティスト同士のコラボレーションを実現した。京都市立芸術大学や市民との協働による屋上庭園での大規模パフォーマンス、台北やインドネシアとの国際連携による新作初演などがその成果であり、ジャンルや国境を越えた表現の拡張が図られた。加えて、フランスの企業との連携やKEXサポーター制度の拡充など、文化活動の基盤づくりにおいても新たな展開を見せた。一方で、コロナ禍以降の社会的・経済的な変動、公的支援の縮小といった外的要因の影響は大きく、持続可能な運営体制や文化政策の再考が迫られている。こうした中、単に作品を提示するのではなく、フェスティバルを通して何が生まれ、どのように共有されるのかというプロセスを重視する姿勢をより明確にし、KYOTO EXPERIMENTの実験的精神を改めて前景化した。今後はこの精神を保ちながら、次世代へのディレクターシップの継承を見据え、継続的な進化と文化的多様性の担保を目指していきたい。

島田荘司選 第17回 ばらのまち福山ミステリー文学新人賞

活動期間2023年 5月 11日 ~ 2025年 3月 31日

活動をしてみて

第17回は、前年の応募数を上回る68作の応募があった。第17回の受賞作はすでに出版され「ばらのまち福山」の帯をつけた本が全国の書店で並んでいる。 これにより福ミスが輩出したミステリー作家は29名になった。デビュー後に何冊も次作品が出版となった作家がいることや、雑誌等で特集となったり、受賞作がランキングに入ったり、認知度の向上を実感している。今後もPRを続け、福山の知名度向上とミステリーの振興の一助となれるよう努める。

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