活動ファンド | 社会創造アーツファンド Arts Fund |
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申請時期 | 2021年 第4回 |
活動地域 | 全国 |
活動ジャンル | 美術、生活芸術、舞踊、芸能、文学、音楽、映画、演劇、その他 |
活動者名 | 一般財団法人 アジアン・カルチュラル・カウンシル日本財団 ![]() |
活動名 | アジアン・カルチュラル・カウンシル(ACC) ジャパンプログラム 2023 ![]() |
活動名(ふりがな) | あじあんかるちゅらるかうんしるじゃぱんぷろぐらむにせんにじゅうさん |
実施時期 | 2022年 9月 1日 ~ 2025年 6月 30日 |
会場 |
実施場所:日本、アメリカ合衆国およびアフガニスタンからインドネシアまでのアジア地域 所在地 :東京都中央区京橋三丁目12-7 京橋山本ビル4F |
アジアン・カルチュラル・カウンシル (ACC) の日本における助成プログラムは、1983年のプログラム設立以来、芸術の専門家であるアーティストや研究者に米国やアジア諸国への研修/調査を目的としたフェローシップ、及び、米国とアジア域内における国際交流に資する芸術プロジェクトを通じた人的交流支援を目的とした団体助成(「グラントプログラム」)を行っています。 また、ACCがミッションとする国際文化交流や芸術支援を目的としたイベントプログラムや広報活動を実施しています。
<グラントプログラム>
2023年度サイクルは、募集要項を2022年10月1日ウェブサイト上で公開し、申請受付を11月1日〜30日の期間行い、書類審査、審査会を経て、以下7組、1団体を採択しました。受賞者(グランティ)は2023年8月より順次渡航を開始し、2025年6月までにすべての渡航が完了し、報告会を実施しました。
■ニューヨーク・フェローシップ (米国・ニューヨーク 6ヶ月)
山口崇洋(やんツー)/ビジュアルアート部門
今日の「メディアアート」の起源としてのE.A.T.(Experiments in Arts and Technology)の活動についての調査、及び、テクノロジーの問題を扱うNYのアーティスト達との交流。
助成金額:USD35,000 / Blanchette Hooker Rockefeller (BHR) Memorial Fellowship
2024年7月~2024年12月実施
ナイル・ケティング/ビジュアルアート部門
第一次大戦後のニューヨークを中心とした「反芸術」の中で生まれた領域横断的な表現を模索する動きについて、また、その現代に至るまでの軌跡と可能性を調査。
助成金額:USD35,000
2024年1月~2024年7月実施
■個人フェローシップ
小林勇輝/ビジュアルアート部門
香港にて6ヶ月間の個人フェローシップ。中国武術「詠春拳」を題材にした長期プロジェクトを発展させるための調査、及び、香港を拠点に活動するパフォーマンスアーティストとの交流。
助成金額:USD26,000
2024年4月~2024年10月実施
シムラブロス (志村諭佳、志村健太郎) /ビジュアルアート部門(映画/ビデオ/写真)
米国にて2ヶ月間の個人フェローシップ。日本国憲法の人権条項作成に寄与したベアテ・シロタ・ゴードンについて、彼女が若かりし頃に住んでいた米国、サンフランシスコにおいて調査を行う。
助成金額:USD10,000
2024年11月~2024年12月実施
福原冠、三橋俊平/パフォーミングアーツ部門(演劇及びダンス)
米国にて2ヶ月間のコラボレーターを伴う個人フェローシップ。NYにある様々な「稽古場」においてどのような創作、ワークショップ、レッスン、授業が行われているのか、稽古における俳優とダンサーのあり方についての調査。
助成金額:USD25,000 / ACC/Saison Foundation Fellow
2024年10月~2024年12月実施
ユニ・ホン・シャープ/パフォーミングアーツ部門・ビジュアルアート部門
韓国にて2ヶ月間の個人フェローシップ。翻訳という形式の持つ暴力性/ホスピタリティーに着目し、日本語と韓国語がどのように翻訳されあってきたかを調査。また「植民地主義的暴力とそのトラウマを癒すこと」をテーマに韓国で社会的・文化的に「癒し」がどう表象されてきたかを調査。翻訳・通訳者の平野暁人氏が調査に一部協力参加する。
助成金額:USD12,000 / ACC/Saison Foundation Fellow
2023年9月~2023年11月実施
森 円花/音楽部門
米国にて4ヶ月間の個人フェローシップ。ニューヨークにおいて、異文化交流による自身の新しい音楽語法の発見、また、多様な芸術とコンテンポラリーミュージックの革新的なコラボレーションの可能性の追求。
助成金額:USD25,000
2023年8月~2023年12月実施
■団体助成
一般社団法人オフィスアルブ/パフォーミングアーツ部門(ダンス)
アジアの国々との新たな国際共同制作プロジェクトの一環として、フィリピンのアーティストと協働し、フィリピンの地方でその土地土地に伝承されるアニミズム、シャーマニズムに焦点を当たリサーチとフィールドワークを実施。
助成金額:USD9,000 / ACC/Saison Foundation Fellow
2024年6月~2024年7月実施
*「ACC/Saison Foundation Fellow」は、公益財団法人セゾン文化財団による助成金が充当される活動に授与しています。
2023日本グラントプログラム支給資金合計:$177,000
審査員は以下の通り
ビジュアルアート部門
藪前知子(東京都美術館 学芸員)
近藤健一(森美術館 シニア・キュレーター)
鈴木幸太(ポーラ美術館 学芸員)
パフォーミングアーツ部門
柴田隆子(専修大学国際コミュニケーション学部准教授)
高橋宏幸(桐朋学園芸術短期大学演劇専攻准教授)
音楽 及び 文学部門
小沼純一(早稲田大学文学学術院教授)
◎グラント授賞式
日時:2023年11月1日(木)
場所:東京アメリカンクラブ
参加者:2023グランティ5組7名、審査員1名他、財団役員、支援者、一般ゲスト等280名
*ファンドレイジング・ディナー内で開催したため、収支なし。
◎グランティ活動報告会(内部報告のためであり、報告者、事務局スタッフ以外はオブザーバーのみが参加)
①日時:2024年3月19日
会場:ACC日本事務所会議室
報告者:森円花、成瀬茉倫(2022年度NYフェロー)
オブザーバー:小沼純一(2023 音楽部門審査員)、麻生理事長
②日時:2024年12月13日
会場:ACC日本事務所会議室
報告者:一般社団法人オフィスアルブ 北村明子、小林勇輝、ユニ・ホン・シャープ
オブザーバー:高橋幸宏(2023パフォーミングアーツ部門審査員)
③日時:2025年4月17日
会場:ACC日本事務所会議室
報告者:やんツー、福原冠・三橋俊平
オブザーバー:2024グランティ(半田颯哉、八幡亜樹、梅沢英樹、毒山凡太朗)、麻生理事長
*いずれも収支なし
イベント事業では、ACCが支援を行なっている様々な国や分野のアーティストやアートの専門家や支援者、関係者同士が対話できる場所を提供する「イベントプログラム」および、ACCの活動内容や、様々な国や分野で活躍するグランティや専門家の方々の声を紹介する「広報活動」を実施しました。
<イベントプログラム>
主にファウンディングメンバー(以下FM)を対象としたアートプログラム(トークイベント、交流会、アートツアー)を実施。イベントによっては一般ゲストも有料で参加できる形式としました。なお、グラント授賞式は財団運営費のためのファンドレイジングガラ内で実施し、本プログラムからの収支はなしとしたため、イベント事業としてではなく、グラントプログラムの活動の一つとして記載しました。実施したイベントプログラムは、下記の通りです。
トークイベント1:サンディ ・ヘラー氏ブレックファーストレクチャー
日時:2023年4月3日 8:00~
会場:東京アメリカンクラブ日本橋
レクチャラー:サンディ・ヘラー氏(ボランティア)
参加者:FM・理事12名(招待)、一般4名(4,000円/人)
トークイベント2:レクチャー&ダムタイプ展鑑賞会
日時:2023年4月14日 16:00~
会場:アーティゾン美術館
レクチャラー:秋田祥氏(ACC2021)
参加者:FM理事12名(招待)、FM同伴者2名(2,000円/人)、一般3名(3,000円/人)
アートツアー1:蔡国強 白天花火《満天の桜が咲く日》・いわき回廊美術館 鑑賞会
日時:2023年6月26日 11:30〜
会場:福島県いわき市四倉海岸海水浴場、いわき回廊美術館
参加者:FM・理事12名(招待)
アルムナイ・イベント(グランティ同窓会&FM交流会)
日時:6月29日 18:00~
会場:国際文化会館 岩崎小彌太ホール
参加者:アルムナイ44名(5000円/人)、FM 22名(15,000円/人)、理事13名(15,000円/人)
アートツアー2:隈研吾さんトーク&隈研吾建築都市設計事務所ツアー
日時:9月28日
会場:隈研吾建築都市設計事務所
参加者:FM・理事14名(招待)
*「トークイベント」及び「交流会」は当初小規模なものを複数回予定していましたが、アルムナイイベントとしてまとめて実施
<広報活動>
・「ACCメールニュース」 ほぼ毎月(計10回)配信
・ウェブサイトに「グランティ活動紹介」(アルムナイの展示会、公演等の情報)を月毎に掲載
・SNSへフェローシップ実施状況を投稿
*「ACC通信」、「ACCグランティインタビューシリーズ」はスケジュールの問題により実施せず