今回の定期公演では、クラシック音楽を代表する名曲を通じて、管弦楽の魅力を幅広い世代のお客様に届ける公演づくりに取り組みました。
ショスタコーヴィチ《祝典序曲》の華やかな響きに始まり、モーツァルトの協奏交響曲では、ヴァイオリンとヴィオラの対話によるアンサンブルの魅力をお伝えすることができました。また、後半のベートーヴェン《交響曲第5番「運命」》では、オーケストラならではの迫力ある表現をお届けしました。
開場後には金管五重奏によるプレコンサートを実施し、本公演とは異なる編成による音色の魅力を紹介することで、お客様により多角的に音楽を楽しんでいただく機会となりました。
また、本公演を通じて、女性演奏家を中心とした管弦楽団として、質の高い演奏活動を継続して発信することができました。定期公演を重ねる中で、女性音楽家が主体となるオーケストラの活動を広く届けるとともに、音楽を通じて多くの方々とつながることの大切さを改めて実感しました。
今後も、より多くの方々に芸術音楽の魅力を届けるとともに、女性演奏家が専門性を発揮しながら活動できる環境づくりに努めてまいります。
本活動終了後に、対象となっていた地域で工場や古民家といった地域資源の新たな可能性や芸術文化を使ったイベント・ワークショップなどの企画が立ちあがりつつあります。そのこと自体が最も大切な成果であり、未来の創造への第一歩であると受けとめています。そういった本芸術祭がたどった軌跡の後に、生まれた活動がどのように発展していくか、それらをどのように支えていくかという仕組みづくりが、今後の大きな課題であり目標であると考えています。
第6回高松国際ピアノコンクールは、過去最高となる36の国と地域から360名の応募があった。
予備審査を通過した14の国45名の出場者によって2月10日の第1次審査から22日の本選まで文字どおりの熱演が繰り広げられ、ロマン・フェディウルコ(ウクライナ)が優勝するなど、盛況のうちにコンクールを無事終了することができた。
若さと才能溢れるピアニストたちの熱気に満ちた素晴らしい演奏は、私達にクラシック音楽の魅力を存分に伝えるとともに、香川県内の若者や子供達にも大きな夢と感動を与えることができたものと考えている。
また、美しい瀬戸内海を臨む会場のサンポートホール高松を起点として、香川県の魅力を世界に向けて発信することができたものと確信している。
音楽家達を始め、今回出演の表現者達は全員、共催のMusuhi artprojectsのメンバーです。個々に活躍する自立したアーティスト達が同じ理念の元に自由意志で集い、何ができるだろうとそれぞれで提案したがらワクワクを共創していく、ハブ的な場所がMusuhiです。今回台湾の地で日本文化を広める活動をしてみて、台湾の方々がとても好奇心旺盛で前向きに知識欲が沢山の方が多いなという印象を感じました。なんでも大いに楽しみ、質問も多く、音楽を披露したら体を揺らしながらのめり込み、拍手喝采で、音楽家やアーティストたちと記念写真を沢山撮りたがるという、とにかく皆で一体化してかなり盛り上がったひとときでした。また音楽家達は台湾側から今度はお金が出て、招待される流れになりました。素晴らしい結果になり、これからも交流が楽しく続いていくことの大いなるきっかけとなったこと、本当に嬉しく思っています。
活動をしてみて
The 5th Floorは2020年2月からスペース運営を開始した。設立当初は国内外のアートシーンをつなぐ場となることを目指していたが、開始直後に直面したコロナ禍によりそれは実現が厳しくなった。それから国内のカッティング・エッジなアーティストやキュレーターとの協働を経て、2022年以降は海外アーティスト、キュレーターの招聘や海外へのアーティストの紹介など、当初目指していた国内外の接続という目標へと少しずつ進むことができた。そんな2022年以降の活動は、大きく以下3つに分けることができる。
1)展覧会
2022年以降もほぼ毎月1本のペースで展覧会を行い、2年半で合計31本の展覧会を開催してきた。さまざまなバックグラウンドを持つプレイヤーによるキュレーションを通して、知名度の有無に関わらずアーティストの実験的な表現な場として展覧会を数多く開催した。
2)文脈の形成
参加キュレーターによるテキストを収録したアーカイブ「ANNUAL BOOK」や展示の関連トークイベント、あるいは第三者によるレビュー/批評文の執筆など、展示アーティストの実践や自らの活動を単発的な企画で終わらせず、文脈として残していくことを試みた。
3)国内外のアートシーンの接続
海外のキュレーターを招聘するレジデンスプログラムや海外のスペースとの協働企画、そして日本/東京のアートシーンに関するプレゼンテーションなど、さまざまな国内外のプレイヤーとの連携や発信を通して、国内外のアートシーンの接点を形成した。
4)活動の記録と配布
以上の活動を一過性の出来事として終わらせないために、年次記録集『ANNUAL BOOK』を継続的に刊行している。展覧会は会期を終えれば実体が失われる。そこで各展覧会の記録写真に加え、キュレーターやアーティスト自身によるテキストを収録し、A5判・日英併記の書籍として編集することで、個々の展示を後から参照可能な一次資料へと置き換えることを試みた。
これらは参加アーティストやキュレーター、支援者、そして国内外のアートスペースやキュレーターに配布している。日英併記としたことにより、本書は3)の国内外の接続においても、T5Fの活動と東京のアートシーンを海外のプレイヤーに具体的に伝える媒体として機能している。