印象深かったのは、科学者と美術家が「当面はわからない、辿り着けないこと」を率直に語り合える場の貴重さである。日常の研究・制作活動では、成果や効率が求められがちだが、ここでは未知への純粋な探究心を共有することができた。
顔合わせの「ファンダメンタルズ バザール」、「ファンダメンタルズ ルーム」での月例の対話や、「ファンダメンタルズ パーク」での報告を通じ、異なる思考プロセスに触れることで、自身の専門領域に対する新たな視点を獲得している様子が伺えた。また、12月の「ファンダメンタルズ フェス(2021-2023)」では、3年間の蓄積が形となって現れ、参加者同士の信頼関係とコミュニティの成熟を実感した。今後の方向性を検討するうえでも重要な活動と評価している。
本シリーズでは、2名から5名程度の多様な編成による室内楽公演を年間を通して継続的に開催し、皆様に芸術音楽を身近に感じていただく機会を提供することができました。回を重ねるごとにシリーズとしての認知も高まり、継続してご来場くださるお客様の存在は、活動の広がりと定着を実感する成果となりました。各回ごとに編成やプログラムに特色を持たせることで、クラシックの名曲から編曲作品、特殊編成による演奏まで幅広い音楽体験を提示し、新たな聴衆層へのアプローチにもつながりました。
特に新たな試みとして、本物の絵画をステージに展示し、演奏とのコラボレーションを実施するなど、芸術分野を横断した表現にも挑戦いたしました。音楽と視覚芸術が響き合う空間づくりは、芸術音楽の可能性を拡張する取り組みとなりました。
出演者にとっても、少人数での演奏は一人ひとりの役割がより明確になり、音楽的対話を深める貴重な研鑽の機会となりました。女性音楽家が主体的に舞台を担い、専門性を十分に発揮できる演奏機会を継続的に確保できたことは、本団の理念に照らしても社会的意義のある取り組みであったと考えております。
今後も継続的な開催を通じて、芸術音楽の魅力を広く社会に届けるとともに、女性演奏家の活動基盤のさらなる充実に寄与してまいります。
第18回は、前年の応募数を上回る73作の応募があった。第18回の受賞作はすでに出版され「ばらのまち福山」の帯をつけた本が全国の書店で並んでいる。これにより福ミスが輩出したミステリー作家は30名になった。デビュー後に何冊も次作品が出版となった作家がいることや、雑誌等で特集となったり、受賞作がランキングに入ったり、認知度の向上を実感している。今後もPRを続け、福山の知名度向上とミステリーの振興の一助となれるよう努める。
「ガルガンチュア音楽祭」と名称及び内容をリニューアルしてから2回目の開催となり、「世界をつなぐハーモニー」をテーマに、国外からはデンマーク国立フィルハーモニー管弦楽団とベトナム国立交響楽団を招聘し、国内からは廣津留すみれさんなどの新進気鋭の若手アーティストを起用し、クラシック音楽を中心に、映画音楽、ミュージカル、アニメ音楽、昭和歌謡等、多彩なジャンルのプログラムを展開した。
これまでのクラシックファンはもちろん、幅広い年代の方が楽しめる親しみやすい内容となり、過去2番目の来場者数となる123,215人もの方々にご来場いただき、大盛況のうちに終えることができた。
また、能登産品の販売や被災者の無料招待などの能登半島地震復興の取り組みについても継続しており、一定の復興支援に貢献できたものと考えている。
活動をしてみて
ジャカルタでは、『テラ』の上演において、観客が木魚を叩いて応答する場面で「これほど真剣に自分に向き合う演劇は初めてだ」との感想が寄せられるなど、会場は熱気と音に包まれた。若い観客からアート関係者まで、テラジアの成り立ちや継続性が高く評価された。特にテアトル・クブールでは、定員50名の会場に近隣の子ども約15名を含む満席の観客が集まり、日本から参加した僧侶の出演に驚きの声も多く聞かれた。
バンドンでは、芸術大学の学生を中心に高い集中力で上映・トーク・上演に臨む姿が見られた。ワークショップには定員を大きく超える応募があり、関心の高さが示された。スラサール・スナルヨ・アートスペースでの公演は好天に恵まれ、フェスティバルの終盤を飾った。アフタートークでは観客から哲学的な問いが投げかけられ、各アーティストが自身の死生観をもって応答する中で、「イスラーム文化の文脈で『テラ』を考えたい」との提案がインドネシアのアーティストから出るなど、今後の展開につながる新たな視点も生まれた。