2017年9月9日から10月9日にかけて、群馬県中之条町の町内5エリア51会場で162組のアーティストによる現代アート作品を、地域住民や有志ボランティアの協力を得て開催した。
　2013年・2015年と継続してきた海外交流事業を2017年も企画展と一般公募枠というかたちで外国人作家に参加の機会を広げて56組の海外アーティストを招致し開催した。その他期間中には参加作家によるワークショップやパフォーマンス、参加型アートとして小学生が講師になって美術を教えるワークショップを開催するなど参加者と美術を楽しむプログラムを実施したり、ディレクターとキュレーターによる作家25組とのアーティストトークを開催し現代アートを身近に感じられるイベントを行った。
参加作家・作品の状況は選考された162組の作家による現代アートの展示が主。作品は絵画、立体、インスタレーション、映像、コンセプチュアルアートなど多岐にわたった。他にもダンス系の身体表現や、演劇、来場者が触れられる展示もありイベントとしての魅力が増した。
他機関との連携では、事務局機能を町企画政策課が担うことで、行政ネットワークをフルに活用できるのが中之条ビエンナーレの特徴の一つであり、会場借用や住民ボランティアの参加依頼、メディア告知なども、共催である中之条ビエンナーレ運営委員会と協力することでスムーズに推進できた。また、町が関与することで関係者との信頼関係が築きやすく、県や町観光協会、温泉協会、婦人会、各行政区などの協力も容易に受けられた。