活動ファンド | 社会創造アーツファンド Arts Fund |
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申請時期 | 2017年 第2回 |
活動地域 | 大阪府 |
活動ジャンル | 美術、その他 |
活動者名 | ブレーカープロジェクト実行委員会 |
活動名 | 地域に根ざした創造活動拠点の実験 2016-2017 |
活動名(ふりがな) | ちいきにねざしたそうぞうかつどうきょてんのじっけん |
実施時期 | 2017年 7月 1日 ~ 2018年 3月 31日 |
会場 |
実施場所:創造活動拠点「新・福寿荘」、「kioku手芸館 たんす」、「旧今宮小学校」ほか 所在地 :大阪市西成区 |
寄付金額 / 目標金額 |
0円 /
2,000,000円
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1)<旧今宮小学校>を活用した作業場づくり
アーティスト|きむらとしろうじんじん(美術家)、ブブ・ド・ラ・マドレーヌ(美術家)、坪田直(空間デザイナー)、安藤聡(造園家)
実施期間(実施回数)|2017年7月〜2018年3月(月1-2回オープン:計20回)
参加者数|のべ786 人
内容|2015年3月末で廃校になった<旧今宮小学校>を活用し、新しい創造の場<作業場>を地域と共につくっていく創造的社会実験。学校に残る陶芸窯や畑(学習園)、廃棄物、廃材、体育倉庫など、その場にあるものを活用し、誰もが立ち寄れる(立ち寄りたくなる)地域に開かれた場づくりとしてのプロジェクトを継続して展開。美術家の他、建築家や造園家なども参画し、地域住民や地域外からの参加者と共に新たな作業を生み出している。また、継続して関わるコアメンバーが担い手となって、新たな参加者を受け入れていく体制が出来つつあるなど、共創の場としての質も徐々に高まってきた。さらに、地域主催行事との同時開催や近隣の工業高校との連携を図ることで、地域とのネットワークを強化するとともに、将来的に廃校跡を常時開いていくことについても町内会と共有し、今後、新たな仕組みづくりに地域と協働で取り組んでいく流れをつくることができた。
2)創造活動拠点「新・福寿荘」レジデンス事業
プロジェクト①
アーティスト|青田真也
プロジェクト期間|2016年7月〜2018年3月 リサーチ箇所|69ヵ所(西成区内)
展覧会|2018年3月8日〜25日 来場者|624人
内容|美術家・青田真也が、2016年度より行ったリサーチをもとに展覧会「よりそうかたち」を開催。西成区内の古くから残る町工場、商店など様々なものづくりの現場を訪ね、時間をかけて取り組んだリサーチを通して、地域に潜在する資源を掘り起こし、作品として昇華させた。アーティストにとって、新たな作品制作に取り組む機会となっている。また、リサーチから展覧会までの一連のプロセスにおいて、普段見過ごされているものにスポットを当てることで、ものの価値を問い直し、日常を再発見する機会をもたらした。
プロジェクト②
アーティスト:伊達伸明
リサーチ制作期間|2016年9月〜2018年3月
まち歩きツアー|2018年3月17日-18日 参加人数|40人
内容|美術家・伊達伸明が、2016年度より行ったリサーチをもとに西成の観光スポットを歩きながら道端にひそむ魅力を「世界旅行的な」見立てで楽しもうという1泊2日のまち歩きツアー「西成の世界的旅行-キャリコロ観光団-」を実施。また同時企画として、西成区住民が別の町内を互いに観光し合う「となりまち交換観光」も実施し、一般参加者とともに区内の東西南北4エリアを巡った。普段はとりたてて注目されることもない場所や西成の日常の風景にもスポットをあてながら、それぞれの視点で面白みを発見しつつ、多様なまちの魅力を掘り起こすことができた。
3)創造活動拠点「kioku手芸館<たんす>」
アーティスト|西尾美也
WS期間(回数)|2017年7月〜2018年3月(週1回オープン:計20回)
WS参加人数|のべ939人
展覧会|2018年2月24日〜3月11日@大阪府立江之子島文化芸術創造センター[enoco]
2018年2月24日〜3月25日@kioku手芸館「たんす」
来場者数|1117人
内容|元タンス店を清掃・改装し2012年にオープンした創造活動拠点「kioku手芸館<たんす>」では、地域の女性たち(コアメンバー)と美術家・西尾美也とのワークショップを経て、共同制作によるファッションブランド「NISHINARI YOSHIO」を立ち上げ、2会場で展覧会を開催。参加者である地域の女性たちの個性やスキルを活かしたものづくりの場を創出することができたほか、地域の創造の場として自主運営をしていく活動の基盤づくりへとつながった。また、地域内外に向けた広報、メディアの露出などで、新たな鑑賞者の開拓にもつながっている。
4)音楽を軸とした子どもの居場所づくり「西成・子どもオーケストラ」
アーティスト|三田村管打団?
WS実施日程|2017年12月17日、2018年2月4日
WS参加人数|のべ141人
公開WS/パレード実施日程|2018年3月31日
来場者数|761人
内容|地域の児童館・小中高校等の教育施設や団体との連携により、即興オーケストラのワークショップとまちなかでのパレードを実施。パレードでは、地域主催のイベントと同時開催にすることで、協働の機会をつくり、地域内での認知度も上げることができたほか、恒常的な「音の場」づくりに向けて地域へのプレゼンスを高めることができた。また、昨年度より連携しはじめていた近隣の工業高校は、結果として吹奏楽部のみの参加となり、生徒たちによるオリジナル楽器の創作には至らなかった。中高生が主体となるプログラムについては、今後も連携先となる学校との関係性を深めながらさらなる協働をめざしたい。