活動ファンド | SOMPOアート・ファンド |
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申請時期 | 第3回 |
活動地域 | 大分県 |
活動ジャンル | 美術、生活芸術、文学、演劇 |
活動者名 | 第33回国民文化祭、第18回全国障害者芸術・文化祭日田市実行委員会 |
活動名 | 水郷ひた芸術文化祭2018 大巻伸嗣個展「SUIKYO」 |
活動名(ふりがな) | すいきょうひたげいじゅつぶんかさい2018 おおまきしんじこてんすいきょう |
実施時期 | 2018年 4月 2日 ~ 2019年 3月 8日 |
会場 |
実施場所:日田市複合文化施設、旧料理屋「盆地」 所在地 :大分県日田市上城内町2番6号、大分県日田市亀山町3番17号 |
当事業は2018年秋に大分県全域で開催された「国民文化祭おおいた2018」の市町村事業の一環として実施した。「水の森」をテーマに、国内外で活躍する現代美術家・大巻伸嗣を招聘し個展『SUIKYO』を開催した。
大巻氏は約1年かけて日田市の歴史や文化をリサーチし、市内の2会場にそれぞれ新作を展示した。
展覧会名称:水郷ひた芸術文化祭2018 大巻伸嗣個展『SUIKYO』
期間:2018 年10 月6日(土) 〜 11 月25 日(日) 9:00 〜 17:00(51日間)
料金:無料
作品1:Liminal Air Space-time SUIKYO
会場:日田市複合文化施設 AOSE 多目的ホール(大分県日田市上城町2-6)
来場者数:3,146名
協力:天池合繊株式会社、日田市民合唱団、女声合唱団 日田コール・アイリス
大巻氏の代表作の1つ『Liminal Air』シリーズの新作。暗闇の中で1枚の布が風にたなびき、川の水面や山の稜線、朝霧につつまれる盆地の風景など、様々な日田の情景を想起させるインスタレーション作品。布の動きとともに流れる音は日田市内を中心に活動している市民合唱団員6名の声を録音し、作曲家が編曲・編集した。
作品2:座 盆地
会場:旧料理屋『盆地』(大分県日田市亀山町3-17)
来場者数:1,738名
制作協力:リバーサイドホテル 山水館
三隈川沿いにある旧料理屋の空き家全体を使い、来場者は建物内を歩いて鑑賞する作品。
作品鑑賞前に来場者は日田の伝承についての説明を受け、要旨を念頭に置いた上で建物内の暗い廊下や階段を巡り歩く。その過程には市内の川石をつなぎあわせた17mに及ぶ数珠上のオブジェや、火砕流から発掘された9万年前の埋没林等が設置されている。最後にたどりつく空間では、暗闇を背景に光の玉が頭上からゆっくりと落ちて床で弾け、白い気体が空間に漂い移ろいゆく様子を鑑賞できる。
上記2作品の展示のほか、日田の歴史ある町並みを大巻氏の視点で紹介するオリジナルマップを制作し市内各所で配布し、市内観光の一助となるよう市内の回遊性を高めた。
なお作品理解を深めてもらうべく、会期中にアーティストトークや大巻氏によるガイドツアーを開催した。