繊細な音が美しく響く「西方音楽館 木洩れ陽ホール」（音響設計：永田穂）で、桜や椿の花が咲くころ、音楽祭を始めて今年で4回目となります。子供から大人まで、古楽から現代音楽まで、楽しめる企画で、地元の活性化は元より、ここでしか聴くことのできない美しい響き、企画内容を目指し、努力を重ねています。今回は、古楽界の大御所チェロの鈴木秀美氏をお招きし、小倉貴久子さんにワルターの名器（故小島芳子愛用楽器、クリストファー・クラーク作）で、デュオの数々をお楽しみいただきます。また、昨年より国際古楽コンクール＜山梨＞入賞記念コンサートも企画に取り入れ、才能あふれる若い3人の演奏も楽しめます。ピアノ界の実力者有森博氏には、お得意のロシアの作品とショパンを演奏して頂きます。地元の実力者大塚道子さんには、ギター界の知性派小川和隆氏に伴奏していただきます。子どものためには「お花見わらべうた」、地元出身都内の音大クラリネット専攻3年生の4名には、子供から大人まで楽しめる内容のコンサートをオープニングコンサートで行っていただきます。

3月30日（土）11:00～12:30＆14:30～16:00 オープニングコンサート
　クラリネット・フレーズ（渡瀬紀子、中新井諒子、長谷川友美、髙松真紀）
　若さあふれる活き活きとした演奏、ユーモアあふれる演出に、皆、楽しんでくださいました。
4月6日（土）11:00～12:00　お花見わらべうた
　申し込みが少なかったので、1回公演にしました。音色の違う楽器に耳を澄ませたり、春のわらべうたを親子で、時に静かに、時に駆け回り、楽しく遊びました。
4月7日（日）13:00～14:30　リレーコンサート
　9名の参加者が、思い思いに超絶技巧の難曲、自作の曲など演奏して、大変盛り上がりました。
4月13日（土）14:30～16:30　有森博ピアノリサイタル～ショパン＆ロシアの音楽～
　　　　　　　　　　コンサート後公開レッスン　受講生1名
　美しさと迫力のある演奏に、皆、圧倒されました。公開レッスンでは、受講生の演奏が音楽的により明瞭に、変化していくの分かりました。
4月14日（日）14:30～16:30　鈴木秀美（チェロ）＆小倉貴久子（フォルテピアノ）デュオコンサート
　大ベテランのチェロの演奏に、フォルテピアノの小倉貴久子さんも負けず劣らず対応し、大変聴きごたえのあるコンサートでした。
4月20日（土）14:30～16:30　国際古楽コンクール＜山梨＞入賞記念コンサート
　　　　　河本祥太朗（チェンバロ）＆辛川太一（チェンバロ）
　若いチェンバロ奏者2人の演奏は、瑞々しく、爽やかでした。将来が楽しみな演奏でした。
4月21日（日）14:30～16:30　歌とギターによる～野ばらから小さな空へ～
　　　　　大塚道子（メゾソプラノ）＆小川和隆（ギター）
　地元の歌い手ながら実力があり、ギターの伴奏も繊細に、大胆に、豊かに音楽を盛り上げ、言葉の力、歌の力に、皆、感動していました。