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神山アーティスト・イン・レジデンス2019

活動情報

活動ファンド SOMPOアート・ファンド
申請時期 第4回
活動地域 徳島県
活動ジャンル 美術
活動者名 神山アーティスト・イン・レジデンス実行委員会
活動名 神山アーティスト・イン・レジデンス2019
活動名(ふりがな) かみやまあーてぃすといんれじでんす2019
実施時期 2019年 4月 1日 ~ 2020年 3月 31日
会場 実施場所:神山町内各所
所在地 :神山町内

活動完了報告

1. 活動概況
秋に実施しているアーティスト・イン・レジデンス(KAIR)事業に加え、Bed&Studioプログラム(自費AIR)を通じてのアーティストの受け入れ、また今年から長期的に神山に関わるアーティストと行うKAIRxABCDEFプロジェクトをスタートしました。

●KAIRxABCDEF|B=Base|Quynh Vantu (アメリカ)
●KAIRxABCDEF|F=Food|Jeannine Shinoda (アメリカ)
町内の山菜のリサーチや地元食堂や生産者とのコラボレーションなど5回(4/9, 5/20,22,24, 6/1)にわたるイベントを開催。
●KAIRxABCDEF|D=Documentation|Yamandu Roos(オランダ)撮影記録、オープンアトリエ(6/2)
●KAIRxABCDEF|E=Education|Liz Roth(アメリカ)市内の養護施設にて3日間のワークショップを開催(7/3~5)
KAIR2003リターンアーティスト アーティストトーク(7/4) 
●KAIRxABCDEF|C=Culture|Nik Christensen(イギリス)地元伝統芸能(襖からくり)とのコラボレーションリサーチ
●KAIRxABCDEF|C=Culture|Kim Boske(アメリカ)地元伝統工芸(藍染)とのコラボレーションリサーチ
●Bed&Studioプログラム Nik Christensen&Kim Boske オープンアトリエ(8/16)

●神山アーティスト・イン・レジデンス2019(KAIR2019)プログラム実施
 [新規招聘アーティスト]狩野哲郎、村上郁、Linus Riepler(オーストリア)
[リターンアーティスト]Charlotte McGowan-Griffin
[招聘期間]2019年8月27日~11月6日の間(72日間)
・アーティスト トーク/狩野哲郎、村上郁、Linus Riepler (9/1)
・リターンアーティストアーティストトーク/Charlotte McGowan-Griffin (9/22)
・オープンアトリエ (9/28)
・課外授業 村上郁x神山中学校1年生(9/26)
・課外授業 Linus Rieplerx広野小学校5,6年生(10/2)
 ・課外授業 狩野哲郎x神領小学校3,4年生(10/4)
 ・アートツアー (10/27~11/4、9、10)※4アーティスト、7会場

2. 現状の課題
現在の神山町の変化の一端を担ってきたKAIR事業をどのように継続させていくのかというのが根本的な課題としてあります。
そこには予算確保、後継スタッフ育成、既存作品の有効活用などが含まれ、その1つに実行委員の高齢化がこの数年の課題としてあります。近年はサポート体制も変化しつつあり、2010年以降に移住者が増え始めると共に、新規メンバーやサポーターも加わりつつある状況とは言え、積極的に取り組むべき課題の一つです。AIR運営に対する業務は多岐に渡り、より円滑な事業運営、事業継続のための人材育成という側面から、事務局スタッフ、そのための人件費の確保が必須となってきています。これらのことをふまえた上で、どのようにこの活動を持続、展開していくのかを考慮する時期に差し掛かっています。

3. 今後の改善点
昨年度に引き続き、非常勤のスタッフを1年を通じて雇用することが可能となり、チームとしてスムーズに運営をすることができましたが、事業の充実、発展のためには継続的なサポーターの確保や人員育成にも取り組んでいく必要があります。
サポーターや入場者の増加対策として、昨年に続き、年間を通じての情報発信や、秋のKAIR期間以外での訪問者を迎えられるようにツアー受け入れの実施やイベント体制を整えていくなど、実現可能なことから実行していくことを目指します。
そのためにも常設されている屋外のアートウォークの手入れや、作品展示環境の改善などを計画的に進めていく予定です。

4. 自己評価
今年度は長いスパンで神山に関わっているアーティストと共に年間を通じて、また長期的に継続するプログラムとして新しくKAIRxABCDEF(Art・Architecture/Base/Culture/Documentation/Education/Food)を開始したことにより、神山町内、徳島県内の伝統工芸や伝統芸能、食など地元のリソースを見つめ直すきっかけとなりました。今年から展覧会期に新たに会場を提供いただいたり、地元商店とのコラボ―レーションが生まれたり、町外の教育機関でのWS開催など、町内外との新たな繋がりや交流を生むことができました。年間を通じて活動を行うことによりリピートして足を運んでいただく方や、サポーターとして関わってくる方も出てきました。経済波及効果としての数値は取れていませんが、町内外、県外からの鑑賞者の方も多く、期間中は町内での宿泊や飲食の面では貢献できたと思います。町内飲食店や宿泊施設の方へのヒアリングでは、期間中はアートマップを手に持ったお客様が多かったとのお声をいただきました。

5. SOMPOアート・ファンドの助成を受けたことによるメリット
地方で活動を実施している当団体としては、助成を受けたことにより全国各地で実施されている他団体の活動について学ぶ機会を得て、交流、意見交換のできる大変貴重な経験をさせていただけました。異なった状況で実施しているプロジェクトの成果、課題点、問題点などを共有させていただくことで当団体の事業と比較し、今後の課題等を見直すきっかけにもなる大変意義のある場をいただきました。また、助成を受けたことにより、KAIRxABCDEFプロジェクトやリターン・アーティスト・プログラムを実施することができました。

6. 活動実施における協力機関や他の協働団体の関与について団体名およびその内容
<共催>NPO法人グリーンバレー   <助成>SOMPOアートファンド、徳島県あわ文化創造支援、神山町
<協力>神山町(事業全般)、神山町教育委員会(WS開催、広報、他)
・会場提供:神山町、いといアーッ、神山BEER、地元商店、
・制作協力:小野さくら野舞台実行委員会、神山メーカースペース、TERADA 3D Works、神山BEER、㈱えんがわ、 Foodhub
・WS開催:神山町内小中学校(3校)、障害児入所施設「未来」、徳島県障がい者芸術・文化活動支援センター、神山町教育委員会

7. 媒体への露出(記事タイトル/媒体名/掲載年月日)
徳島新聞 「地ビールアイスに舌鼓」(2019年5月3日)(ジニーン・シノダによる神山ビールとコラボした食品デザイン)
徳島新聞 「障害児 絵画に親しむ、米芸術家招き制作」(2019年7月13日)
徳島新聞 「“襖からくり”児童ら挑戦 KAIR招待作家広野小で授業」(2019年10月6日)
徳島新聞 「KAIR「招待作家3人の作品鑑賞ツアー」27日から神山 6カ所に展示」(2019年10月25日) 
徳島新聞 「“ユニーク 現代アート”神山で「KAIR」展覧会」(2019年10月28日)
朝日新聞 「“神山に滞在 7作品誕生”KAIR 21年目」(2019年11月3日)
四国放送/フォーカス徳島「KAIR2019」(2019/10/30)

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