活動ファンド | 社会創造アーツファンド Arts Fund |
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申請時期 | 2019年 第1回 |
活動地域 | 岩手県 |
活動ジャンル | 美術、舞踊、芸能 |
活動者名 | 三陸国際芸術推進委員会 |
活動名 | 三陸国際芸術推進事業2019 |
活動名(ふりがな) | さんりくこくさいげいじゅつすいしんじぎょう |
実施時期 | 2019年 4月 1日 ~ 2020年 3月 31日 |
会場 |
実施場所:三陸沿岸部の各市町村の施設 所在地 :三陸沿岸部全域 |
1.三陸国際芸術祭前期(秋プログラム)
開催直前に台風19号により、開催地である沿岸各地が被災し、陸前高田市と岩泉町のプログラムが中止された。また、地域の被災に加え、三陸鉄道の被災・不通により東北への観光客数自体が大きく減少する事態となり、台風被害直後に開催された大船渡市の事業については、地域事業と同日開催であったこともあり来場者数が思うほど延びなかった。一方で、11月になりインドネシアの団体を招き開催された大槌町の事業では、台風後1ヶ月未満にもかかわらず、町内の方々含め多くの来場者を得ることができた。
一方、2020年3月に予定していた三陸国際芸術祭後期(冬プログラム)は、準備をすすめていたものの、新型コロナウイルスの感染予防のため、中止を余儀なくされた。
(秋プログラム日程および参加者等)
10月26日(土) 陸前高田市:習いに行くぜ!三陸へ!! ※中止
10月27日(日) 大船渡市:黄金けせん!民俗芸能祭 400名
10月27日(日) 大船渡市:バロンダンスとガムランの夕べ 50名
10月27日(日) 岩泉町:七頭舞の里おもと鮭まつり ※中止
10月29日(火) 山田町立轟木小学校:バロンダンス体験・演舞交流会 生徒26名・保存会6名
10月29日(火)〜10月31日(木) 大船渡市:大船渡まるごと芸能体験館 団体5組・参加者21名
10月30日(水) 久慈市立夏井中学校:夏井大梵天神楽×バロンダンス 生徒51名・保存会5名・保護者20名
11月2日(土) 大槌町:国際共同制作芸能「シシの系譜/その先に」 300名
11月3日(日・祝) 八戸市:習いに行くぜ!三陸へ!! 6名
11月3日(日・祝) 八戸市:カドヅケ×商店街 350名
11月4日(月・休) 八戸市:南部会館公演 120名
2.三陸芸能短期留学事業(アーティスト・イン・レジデンス)
28組からの応募に対し審査を行い、6組を決定した。
参加者は10月・11月中に最大で2週間、地域内(宿舎は陸前高田市および大船渡市)に滞在し、創作活動を行うとともに、地域の芸能を習い、三陸国際芸術祭のイベントにも参加した。
事務局では、参加者に対し滞在日数単位で活動サポート日(7000円/人日)の支給および創作活動会場確保の協力などを行った。
(参加者)
佐藤公哉/音楽、パフォーマンス/長野県松本市
→石橋鎧剣舞、金津流浦浜獅子躍、浦浜念仏剣舞、仰山流笹崎鹿踊り、
前田鹿踊り、永浜鹿踊り
まだこばやし/ダンス+和太鼓演奏/東京都世田谷区
→永浜鹿踊り、金津流浦浜獅子躍、浦浜念仏剣舞、赤澤鎧剣舞
渋谷裕子と大部仁/ダンス+音楽(尺八・篠笛)/宮城県仙台市
→石橋鎧剣舞、金津流浦浜獅子躍、浦浜念仏剣舞、仰山流笹崎鹿踊り、前田鹿踊り、永浜鹿踊り
北野留美/イラストレーション/埼玉県北葛飾郡
→広田御祝、小友田植踊り、生出神楽
日比野桃子/おどり、パフォーマンス/秋田県秋田市
→小友田植踊り、生出神楽、金津流浦浜獅子躍、浦浜念仏剣舞、赤澤鎧剣舞、石橋鎧剣舞、永浜鹿踊り
武田力/演劇/大阪市
→金津流浦浜獅子躍、浦浜念仏剣舞、仰山流笹崎鹿踊り、石橋鎧剣舞、永浜鹿踊り
(成果発表)
三陸国際芸術祭前期(秋プログラム)で発表:1組(終了)
三陸国際芸術祭後期(冬プログラム)で発表:5組(※延期)
3.三陸芸能マッピング事業
独立行政法人国立文化財機構東京文化財研究所等からの三陸地域の無形民俗文化財の基礎情報提供と既存調査の結果を整理している。過去の三陸国際芸術祭の出演団体(61団体)についてのプロフィールを整理。また、データベースの設計を行った。
今後は整理したプロフィールの内容について、各団体に照会して内容を確認する。必要に応じて個別ヒアリング等も実施する。
2014年から毎年開催してきた三陸国際芸術祭。
2018年11月、青森県八戸市から岩手県陸前高田市までの三陸沿岸市町村および民間団体が協働し、三陸国際芸術推進委員会を設立し、開催地を拡大してきました。
2019年度は、『触レル』をテーマに、
秋(10月26日-11月4日)、冬(3月1日-3月15日)の2回開催、10市町村で開催します。
三陸国際芸術祭は、三陸沿岸に脈々と続く『郷土芸能』の祭典。
生活とともに伝えられてきた三陸の文化。
文化をまるごと体験できるよう、観るだけではなく、さまざまな体験プログラムを用意しています。
3月に開催される冬プログラムをご紹介!
◎ 神楽宿おもてなし体験
権現様に神を宿し、地域をまわり、人々の無病息災を祈り歩く神楽。
その神楽をお迎えする神楽宿。
「神をお迎えするにはどんな準備するんだろう?」
「座敷ですぐ近くで舞う生の神楽ってどんな迫力なんだろう?」
神楽を観るだけではなく、神楽が根付く地域の生活文化に「触レル」貴重な機会です!
日時|3月8日[日] 10:00〜20:30
会場|堀内地区漁村センター(普代村第20地割、三陸鉄道 堀内駅より徒歩5分)
定員|10名(要予約)
料金|3,000円
◎ 神楽宿で神楽
神楽宿となっている地域の公民館で、地域の方たちとともに近くで鵜鳥神楽をお楽しみいただけます!
日時|3月8日[日] 13:30〜16:30
会場|堀内地区漁村センター(普代村第20地割)
定員|100名
料金|御花料(小銭などを入れて、感動や感謝の気持ちをお伝えする風習)
*三陸鉄道は現在、台風19号の影響により、代行バスによる運行を行なっています。
参加をご希望される方は、事務局までご連絡ください。(MAIL: info@sanfes.com)
◎ 洋野芸能交流会
岩手、青森、秋田にまたがる旧南部領内に伝わる「ナニャドヤラ」は日本最古の盆踊りと言われ、集落ごとの特徴と多彩なバリエーションは数百種類にも及ぶとされています。
マレーシアの海洋民バジャウ族が、洋野町のナニャドヤラ団体を訪ねます。
芸能どうしが「触レル」瞬間をご覧あれ!
日時|3月12日[木] 18:30〜20:30
会場|中野漁村センター(洋野町中野第10地割21)
出演|中野ふじの会(洋野町)、バジャウ伝統音楽舞踊団(マレーシア)
◎ 三陸下北芸能交流会
昨年から開催している「三陸下北芸能交流会」。
今回は、マレーシアから海洋民バジャウ族のみなさんが来られ、三陸地域の芸能と交流します。
言葉の壁を超えた先にある、芸能による交流。
不思議と違和感なく混ざり合う様は、芸能への新しい視点を与えてくれるはずです!
日時|3月14日[土] 13:30〜16:00
会場|アズビィホール(田野畑村和野278-3)
出演|甲地鹿踊、大宮神楽(田野畑村)、バジャウ伝統音楽舞踊団(マレーシア)
料金|無料
定員|100名
◎ 三陸芸能列車 宮古〜田野畑
バジャウ族のみなさんとともに、三陸鉄道に乗って、田野畑村へ!
(三陸下北芸能交流会を見に行きます)
三陸の海を見ながら、マレーシアの海洋民族の踊りを見るのはいかがでしょうか??
車内では、宮古名物瓶ドン(1,500円)や海鮮弁当(1,300円)をお楽しみいただけます!(要予約)
日時|3月14日[土] 11:45〜18:10
会場|三陸鉄道 宮古駅集合
出演|バジャウ伝統音楽舞踊団(マレーシア)
料金|3,000円(往復運賃含む)
定員|30名(要予約)
主催|三陸鉄道株式会社
旅行企画・実施・お申込先|三鉄ツーリスト(TEL 0193-71-1170)*添乗員は同行しません
◎ 三陸芸能短期留学発表会&トークセッション ー芸術から営みへー
夏に三陸地域に滞在し、芸能に触レたアーティストたちからあふれる表現の数々。
日々の営みにおけるこれからの芸術の姿をいっしょに考えませんか?
日時|3月14日[土] 19:00〜21:30
会場|シネマ・デ・アエル(東屋さんの蔵)
出演|〈第一部発表会〉北野留美(イラストレーター)、佐藤公哉(音楽家・作曲家)、渋谷裕子(ダンサー・振付家・役者)・大部仁(音楽家)、まだこばやし(ダンサー・和太鼓奏者)、〈第二部トークセッション〉第一部出演者、柴幸男(劇作家・演出家・ままごと主宰)、小岩秀太郎((公社)全日本郷土芸能協会・東京鹿踊代表)、前川十之朗(みんなのしるし合同会社代表)、進行:坂田雄平(三陸国際芸術祭総合ディレクター・宮古市民文化会館プロデューサー)
このほかにもまだまだプログラムはあります。
詳細は三陸国際芸術祭公式HPをご覧ください https://sanfes.com/
自然の造形美であるリアス海岸を誇る三陸沿岸地域。
ここは、数多くの郷土芸能の団体が存在する、世界でも類を見ない芸能の宝庫です。
幾世代もの伝承を経て地域に根付き、今も脈々と受け継がれている芸能。
その魅力を世界に伝えること。同様に世界のあらゆる地域に点在する多くの芸能との交流を生み出すこと。
三陸国際芸術祭は、世界中の多様な文化と芸術が混ざり合い、創造的な時間を分かち合います。
『触レル』
触レルは交わりのはじまり。
営みと芸能、その文化と様式は語り尽くせぬほどの衝突と融合の果てにあります。
海と山と里の往来で人に触れ、ゆるやかに営みは変化し続けてきました。
そして未知への畏敬と祈りから、神や獣、霊に触れ、
人ならざるものの視点を借り受けながら、芸として形をなしてきました。
私たちが再び芸能に触れる。
また同時に地域に根ざす芸能が海外の芸能や現代の芸術に触れる。
その相互の接触から、過去を読み解き、現在を更新し、新たな未来に向け、 ここ三陸から歩んでいきます。