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採択活動一覧

アジアン・カルチュラル・カウンシル(ACC) ジャパンプログラム 2021

一般財団法人アジアン・カルチュラル・カウンシル(ACC)日本財団は、米国非営利法人であるアジアン・カルチュラル・カウンシル (ACC)の日本における活動を支援し、発展させるために2018年11月に設立されました。
ACCが1963年から継続している芸術文化による国際交流を支援するフェローシップ/スカラシップを主とする助成プログラムや、日本におけるイベントプログラムの開催を通じて、ACCの理念である「国際文化交流活動を通して、異なる文化や人々の間における尊敬や理解を支援する」活動を行ってまいります。

活動情報

活動ファンド 社会創造アーツファンド Arts Fund
申請時期 2020年 第2回
活動地域 全国
活動ジャンル 美術、生活芸術、舞踊、芸能、文学、音楽、映画、演劇
活動者名 一般財団法人 アジアン・カルチュラル・カウンシル日本財団
活動名 アジアン・カルチュラル・カウンシル(ACC) ジャパンプログラム 2021
活動名(ふりがな) あじあんかるちゅらるかうんしるじゃぱんぷろぐらむにせんにじゅういち
実施時期 2020年 9月 1日 ~ 2024年 5月 10日
会場 実施場所:日本、アメリカ合衆国およびアフガニスタンからインドネシアまでのアジア地域
所在地 :東京都中央区京橋三丁目12-7 京橋山本ビル4F
https://www.youtube.com/watch?v=CjNDiz3rKN0

活動完了報告

田中みゆき氏がニューヨークで参加した『Alt-Text as Poetry』ワークショップの様子

アジアン・カルチュラル・カウンシル (ACC) の日本における助成プログラムは、1983年のプログラム設立以来、芸術の専門家であるアーティストや研究者に米国やアジア諸国への研修/調査を目的とした個人を対象としたフェローシッププログラム、ならびに、米国とアジア域内における国際交流に資する芸術プロジェクトを通じた人的交流支援を目的とした団体助成事業を行っています。 また、ACCがミッションとする国際文化交流や芸術支援を目的としたイベントプログラムを実施しています。
2021年度においては、グラントプログラム事業については、長引く新型コロナ流行により、依然として海外への渡航が出来ない状況が続いていたものの、2022 年以降の海外渡航再開の可能性が見えてきたことから、2020 年に選考が終了した後、採択が延期となっていたアーティスト及び研究者を2021 年のグランティとして採択することとしました(2020年度はコロナ禍により急遽「渡航を伴わない国際交流支援プログラム」に変更し実施した)。
ACC においてこれまでのグランティ(アルムナイ)とのネットワーク継続のため、これまでと同様、展覧会や公演といったアルムナイの活動発表の場の視察、グランティ・アルムナイとの面会を可能な限り行いました。新型コロナの流行が続いたため、アルムナイ・グランティ同士の交流やギャザリングなどの開催は見合わせましたが、新たなイニシアチブとして、「グランティインタビューシリーズ」としてインタビュー動画の制作し、配信を開始し、広くACC のグランティを紹介する機会としました。
また、イベントプログラム事業については、新型コロナの影響により、予定の変更などがあったものの、政府や自治体からの勧告や基準を遵守しした上で、3つのイベントを開催することが出来ました。

<グラントプログラム>

◎2021年度プログラム事業において以下7件を採択しました。
◆ニューヨーク・フェローシップ ‒ New York Fellowship 【2 件】
(ニューヨークへの渡航滞在 6 ヶ月)

三野 新 Arata Mino(写真家・舞台作家)
支援金額:35,000米ドル
ニューヨーク近代美術館のアーカイブにおけるエドワード・スタイケンの作品研究およびニューヨーク市とその周辺の現代視覚・舞台芸術の実態調査。
2022 年7 月渡航
ACC/Saison Foundation Fellow*

田中みゆき Miyuki Tanaka(インディペンデント・キュレーター、プロデューサー)
支援金額:35,000米ドル
障がい者に向けた分野横断的な企画制作のため、視覚・舞台芸術とデザインの交わりについて調査。
2022 年7 月渡航

◆ 個人フェローシップ ‒ Individual Fellowship 【2 件】
(アジア諸国、米国への渡航滞在1 ヶ月~6 ヶ月)

キュンチョメ(ホンマエリ&ナブチ)
Kyun-chome (Eri Homma & Nabuchi)(アートユニット)
支援金額:25,000米ドル
ハワイにて4 ヶ月間の共同個人フェローシップ。ハワイにおける日系移民/沖縄系移民の子孫たちのアイデンティティと文化の調査。
2023 年5月渡航

清水チャートリー Chatori Shimizu(作曲家、サウンド・アーティスト)
支援金額:25,000米ドル
中国にて6 ヶ月間の個人フェローシップ。中国の伝統音楽と現代音楽の両方で「笙」がどのように使われているかを研究予定であったが、中国との往来再開が遅れているため、渡航先を台湾へ変更。
2023年10月渡航

◆ 団体助成 ‒ Grants to Institutions 【3 件】
(日本と米国およびアジア諸国との人的交流プログラムを実施する団体へ、参加アーティスト・研究者の国際渡航費および滞在費を助成)

特定非営利活動法人ブリッジフォージアーツアンドエデュケーション
Bridge for the Arts and Education
支援金額:15,000米ドル
舞台作品「マハーバーラタ」に参加するアーティストによる音楽ワークショップとオープンフォーラム開催支援。インドネシア、タイ、マレーシア、インド、カンボジアからのアーティストを招聘した。
2021 年7 月~8 月実施。
ACC/Saison Foundation Fellow*

国際舞台芸術交流センター Japan Center, Pacific Basin Arts Communication (PARC)
支援金額:15,000米ドル
Performing Arts Meeting in Yokohama (TPAM) 2021 におけるオンライン・ハイブリッドプログラムへの支援。
2021 年 2 月実施。
ACC/Saison Foundation Fellow*

「PROJECT SEED」バーチャル・アカデミー
/管理業務委託団体(Fiscal Sponsor):New York Foundation for the Arts
支援金額:19,500米ドル
清水チャートリーとジュンイ・チョーによる、オンラインのウェビナーシリーズを通して、伝統的な東アジア楽器やその楽式を国際的な認知に広げていくバーチャル・アカデミー「PROJECT SEED」の開催支援。
2021 年4 月~9 月実施。

日本グラントプログラム支給資金合計:169,500米ドル

*「ACC/Saison Foundation Fellow」は、公益財団法人セゾン文化財団による助成金が充当される活動に授与しています。

<イベントプログラム>
◎隈研吾(建築 1985 年グランティ)✕宮島達男(美術 1989 年グランティ)レクチャー
アーティストと支援者(ACC Japan ファウンディングメンバー)の方々を招いた初めての交流会を開催。当初、夕食会を予定していましたが、コロナの影響により、レクチャーへ変更。隈研吾、宮島達男を招き、二人のACC での経験、その後の人生への影響や現在の活動のお話を伺いました。
日時:2021 年9 月28 日(火)18:00-20:00
会場:国際文化会館 岩崎小彌太記念ホール(港区六本木)
出席:41 名

◎原美術館ARC アートツアー 11/7
支援者(ACC Japan ファウンディングメンバーと、ACC Japan メンバーズ)の方々に参加いただき、群馬県渋川市にある「原美術館ARC」を訪問するデイツアーを開催。「虹をかける:原美術館/原六郎コレクション」展の鑑賞とともに、同館の「開架式収蔵庫」の特別ツアーも含めた内容として開催しました。
日時:2021 年11 月7 日(日)現地11:30 集合、14:30 解散
会場:原美術館ARC(群馬県渋川市金井 2855-1)
出席:33 名

◎グランティインタビューシリーズ(ビデオ制作)
これまでのグランティ(アルムナイ)にACC の支援(フェローシップ)で経験したことが、現在の活動にどう影響を与えているか、また、時代の転換期に思うこと、社会における芸術文化の役割、これからについて等を題材にインタビューを行い、10 分程度のインタビュービデオとして構成し公開しました。

第一回: 会田誠(あいだまこと)・岡田裕子(おかだひろこ)美術家
ともに1999 年グランティ
2021 年7 月公開 18 分6 秒
https://www.youtube.com/watch?v=p9hnjCLTekQ&t=84s

第二回: 坂手洋二(さかてようじ)劇作家 演出家
1998 年グランティ
2021 年9 月公開 12 分16 秒
https://www.youtube.com/watch?v=uWBdqV8zRo8

◎グラント授賞式
2021年のグラント受賞者を対象とした授賞式を小規模、短時間にて開催しました。グランティ6名の他、理事や支援者、アルムナイが集まり、和やかな会とりました。
日時:2022 年4 月21 日(木)16:00-17:30
会場:麻生代表理事宅(東京都渋谷区)
出席:30 名

<広報活動他>
◎ ACC Japan通信
支援者向けの会報誌として、2020 年より制作。ACC の活動や組織、グランティの情報、支援者への報告等を掲載した紙媒体の広報ツール。一般公開できる情報部分(グランティのインタビューや記事、ACC の情報など)のみ、ACCのウェブサイトでも公開しています。

Vol. 1(5月号):
・グランティインタビュー「ACC からもらったもの」
竹内公太(ヴィジュアル・アーティスト 2017 年グランティ)
・2020-2021 年渡航を伴わない国際交流支援プログラムグラント受賞者紹介
・寄稿「チャオチャオ!ベトナム水上人形劇!」横堀ふみ
(特定非営利活動法人ダンスボックス プログラム・ディレクター 2008 年グランティ)
全8 ページ(300 部印刷)

Vol. 2(9月号):
・グランティインタビュー「小さな気づきの、その向こうへ」
津田道子(アーティスト 2018 年グランティ)
・2021 年グラント受賞者紹介
・寄稿「『完全版マハーバーラタ』とはなにか」小池博史(演出家1994 年グランティ)
全8 ページ(300 部印刷)

◎支援者向け電子メールニュース
毎月のACC に関する情報、お知らせ、イベント情報などを電子メールで配信。

三野新氏(右)にはメンターのElise Thoron(ACCグランティ2008, 2010, 2015、真ん中)が様々な人を紹介してくれた
ACC日本財団支援者グループ向けACCグランティ隈研吾氏と宮島達男氏によるレクチャーイベント
ACCJapan通信2021年9月号表紙
2021年度グランティと歴代グランティたち
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