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第5回紀州の民話をオペラに公演ミュージカル「KOUME」

ふるさと和歌山を愛してやまない音楽家と志を同じくする仲間たちの思いが詰まった活動です。ふるさと讃歌紀州路100曲(作詞/梅田恵以子 作曲/森川隆之)をはじめ、根来の子守唄など、大切に守りたい、伝えたい歌たちとの出会いの中、家庭の中で語られることが少なくなった昔話を音楽劇や歌曲にして、その中に秘められた貴重なメッセージを次の世代を担う子どもたちに、いいえ今を生きるおとな達にも伝えたいと思うようになりました。
岩出市教育委員会の依頼での新作音楽劇「住蛇が池の花嫁」を皮切りに漕ぎだした活動も回を重ねてまいりました。コロナの影響が懸念される中、若き作曲家對馬時男氏を迎え、新たな境地でミュージカル「KOUME」を制作いたしました。 感染症対策を万全に未来に続く普遍性を持った活動になるよう、会員とともに進んでまいります。
温かいご支援ご指導賜りますようよろしくお願い申し上げます。

■あらすじ■
ミュージカル「KOUME」それは、世の流れと自分を取り巻く人々の身近な生活を日記につけた女性、川合小梅さんの物語です。
妻であり母であり、才能豊かな小梅さんは、日本画に秀でていました。
頼まれれば気さくに屏風やふすまに絵を画いたり、子どもたちには小さな色紙にかわいい絵を何枚も画いてあげたり、お礼は、「お気持ちで」との欲の無さが評判です。
5歳で父を亡くし、母と祖父に育てられた小梅さんは、16歳の時10歳年上の梅本豹蔵さんを婿養子に迎え、30歳でひとり息子の雄輔をもうけました。
舞台は、慶応3年(1867)ええじゃないか騒動の場から始まります。
小梅さん65歳、夫の豹蔵さん75歳❕ 世情不安を嘆き歌う豹蔵さんのもとへ、芝居から小梅さんが帰ってきます。その楽しかったこと、また当時開かれていたパリ万博の日本館の評判をあたかも観てきたように歌う小梅さん。
そのくったくのなさに豹蔵さんの心もしだいに晴れ、二重唱「心は海越え、山を越え」を仲むつまじく歌います。ここから先は、三味線、箏、尺八、太鼓など音曲に一流の奏者をお迎えして、日本情緒豊かな展開を迎えます。
ひとり息子雄輔の嫁お鹿野の母であり、小梅さんの無二の親友黒田きせの登場に始まる龍馬暗殺と紀州藩リストラ物語~小梅の回想「安政の大地震の場」など見どころいっぱいの舞台をぜひお見逃しなくお楽しみください!

活動情報

活動ファンド 助成認定制度
申請時期 2020年 第4回
活動地域 和歌山県
活動ジャンル 音楽、演劇
活動者名 紀州の民話をオペラに実行委員会
活動名 第5回紀州の民話をオペラに公演ミュージカル「KOUME」
活動名(ふりがな) だいごかいきしゅうのみんわをおぺらにこうえんみゅーじかるこうめ
実施時期 2020年 3月 1日 ~ 2021年 7月 24日
会場 実施場所:和歌山市民会館小ホール
所在地 :和歌山県和歌山市伝法橋南ノ丁7
寄付金額 / 目標金額

活動完了報告

紀州の民話をオペラに実行委員会

第5回 紀州の民話をオペラに公演 ミュージカル「KOUME」 令和3年7月24日(土)14:00開演 / 入場者数230人
紀州に生まれ育った日本画家、儒学者の妻、母としても生きた川合小梅の日記をもとに、設えました幕末明治の物語です。
本編幕前において、狂言回しである黒田きせの案内で、登場人物をそれぞれのキャラクターそのままに紹介することによって本編を彷彿とさせ、間を開けることなく序曲→語りから第1幕へと繋ぎました。 これにより人間関係がよくわかり舞台をより楽しめたととの感想が多く寄せられました。
第1幕 ええやないか騒動から始まり、パリ万博出展模様、安政の大地震、中でも伊呂波丸事件で紀州藩に損害をもたらした坂本龍馬暗殺の紀州藩黒幕説、コレラ蔓延、長州征伐に関わる藩の台所事情まで、笑いあり涙ありの模様をアリア、重唱、声楽アンサンブルを中心に展開し、会話の随所に三味線など邦楽器のBGMを配し、詩吟朗詠など日記から読み取れる限りの背景を捉えて綴りました。
第2幕は、序曲に続いて合唱「時は流れ新たなる時代」そしてグランドフィナーレとなる「小梅讃歌」で結び、観客と感動を分かち合えたと感じます。 アンケートにも再演を希望する声が多く寄せられ、コロナ禍再演は難しくとも、少人数でのビデオ上映会、過去の公演も含めてのレクチャー会など進めてまいります。 ふるさとの無形文化遺産として古より言い伝えられた貴重なメッセージが後世の私たちに伝えたかった事を探りながら、これからも活動を進めてまいります。
コロナ終息を祈りつつ。

紀州の民話をオペラに実行委員会
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