第56回定期演奏会は「日米20世紀ウインド・クラシックス」と題し、日米の吹奏楽界を代表する作曲家による吹奏楽の古典的作品を集めて公演を実施しました。これらの作品は若い世代のみならず吹奏楽のオールドファン層にまで幅広く吹奏楽の魅力を伝える公演となりました。
この56回定期演奏会は有料動画配信も行い、様々な理由で来場が困難な方々にも当団の演奏を広く視聴していただくことが出来ました。また、動画配信において非売品の特典CD付チケットを販売し、観客層の更なる拡充に向けた取り組みを行いました。

また第53回定期演奏会は、当初2020年5月30日に開催予定でしたがその後2021年1月22日に延期、そしてさらに2022年3月30日に再延期となり、満を持してこの度の開催となりました。
「伝説と詩」と題したこの公演は、自然と宇宙、人間との調和や、広島の原爆をテーマとした祈りの曲など、感染症の拡大や戦争によって人類が様々な岐路に立たされている社会情勢のなか、いま我々がこのプログラムを演奏し聴衆と共有することの意味を感じることができる意義深い公演となりました。


【1】広島ウインドオーケストラ第56回定期演奏会〈日米20世紀ウインド・クラシックス〉
１．上岡洋一：行進曲「秋空に」 (1976)　　　　　　　　　　　　　　　　
２．藤田玄播：天使ミカエルの嘆き (1978)　　　　　　　　　　　　　　
３．兼田 敏：吹奏楽のための哀歌 (1974)　　　　　　　　　　　　　
４．保科 洋：吹奏楽のためのカプリス (1974/2005)　　　　　　　　　　　
～休憩15分～
５．C.ウィリアムズ：ファンファーレとアレグロ (1954/1956)　　　　　 　
６．マクベス：マスク（1967）　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　
７．チャンス：エレジー (1972)　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
８．ジェイガー：第2組曲 (1964)　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

指揮：下野　竜也
演奏：広島ウインドオーケストラ

入場者数　234名

【2】広島ウインドオーケストラ第53回定期演奏会〈伝説と詩〉
1.　J.A.コーディル：吹奏楽のための民話
2.　兼田敏：吹奏楽のための寓話
3.　山内雅弘：架空の伝説のための前奏曲
4. 　田中賢：メトセラⅡ～打楽器群と吹奏楽のために
～休憩15分～
5.　川崎優：祈りの曲第3「広島の詩」
6.　J.バーンズ：詩的間奏曲
7.　真島俊夫：波の見える風景（改定新版）

指揮：広上　淳一
演奏：広島ウインドオーケストラ

入場者数　204名