2回の新型コロナウイルス流行を原因とする延期を経て、ようやく今年の2024年1月21日に、歌劇「ドン・カルロ」をYamato5幕版として、上演することができました。おかげさまで来場者745名のお客様をお迎えして、盛大に開催することができましたことを心より感謝いたします。
　昨年12月に演出家・中津邦仁氏が体調不良により、突然の降板。それを引き継いだ、舘亜里沙氏の演出が素晴らしく、「人はなぜ十字架で戦うのか」というテーマの下、十字架が、ある時は愛を誓いあうためのものとして使われ、またある時は、剣となって人を傷付ける武器となり、それを手にしたソリストたちの美しく、力強い歌声と共に来場者を魅了しました。
　市民団体である、当協会にとって、コロナ禍での活動は、本当に厳しいものがあり、それを通り抜けて、今があるということに感慨を覚えます。常に変わらない、皆様のご支援の賜物と心より御礼申し上げます。
　今回の公演の主な出演者は、フィリッポII世　デニス・ヴィシュニャ、ドン・カルロ　城宏憲、エリザベッタ　西本真子、ロドリーゴ　森口賢二ほか。指揮は粂原裕介。演奏はやまと国際フィルハーモニー管弦楽団。やまと国際オペラ協会合唱団、大和シティーバレエ、バンダにユースウインドオーケストラ他、総勢180名余の出演者でお贈りいたしました。