芸術・文化支援サイト かるふぁん! -Fund for Culture-

企業メセナ協議会の
芸術・文化への寄付に関するポータルサイト

採択活動一覧

絶滅危惧の素材と道具 調査&シンポジウム事業2021

活動情報

活動ファンド 助成認定制度
申請時期 2021年 第3回
活動地域 全国
活動ジャンル 美術
活動者名 一般社団法人 ザ・クリエイション・オブ・ジャパン
活動名 絶滅危惧の素材と道具 調査&シンポジウム事業2021
活動名(ふりがな) ぜつめつきぐのそざいとどうぐちょうさしんぽじうむじぎょう
実施時期 2021年 8月 10日 ~ 2022年 9月 30日
会場 実施場所:オンラインほか
所在地 :
寄付金額 / 目標金額
0 / 500,000

活動完了報告

工芸を作り続けるために必要な素材や道具のなかで、枯渇が懸念されるものの持続的確保に向けて、実際に講じることのできる手立てを探る、情報システム構築と調査、マッチング・普及啓発事業です。
昨年度より日本工芸会ほか複数と協働で始めた「日本工芸週間」(9月のお彼岸)の最終日、工芸関係者間で話し合うオンラインシンポジウムを2年連続で開催。そこで「探している道具や素材、工程技術者」の調査=「Wanted!」、危機に瀕しているもの「イエローリスト」の集約を呼びかけ、少ないながら集まった情報を元に、更なる調査や復刻事業、呼びかけを行なった。
[事業活動]
2021年8月〜9月
●9/26案内チラシ、「WANTED!」・「イエローリスト」2種の調査記入用紙の制作と「日本工芸週間トライアル事業」において工芸関係者(行政自治体・美術関係者・工芸家団体・工芸メーカー団体等)1000件程度に記入を呼びかけた。
●2021/9/26オンラインシンポジウム「明日も作り続けるために」を伝える科学者や廃棄物処理のゲームチェンジャー、環境分野のプロ、SDGsの専門家などを工芸関係者以外に招いて実施し、そこで2種の調査への参加を呼びかけた。参加者数:103名
実施ダイジェスト動画:
https://www.youtube.com/watch?v=rTo8YXiV-KM
2021年10月〜2022年9月
●無くて困っているものを記載いただく調査「WANTED!」の集約は2022年3月時点で6件のみに留まったため、集約と公開はせず、一件一件詳しい調査段階に入ることに。集約がままならなかった理由は、調査用紙を日本工芸週間の参加に関する呼びかけと一緒にしたため、依頼事項の情報量が多すぎたためではないかと分析。
●漆の木地制作者の各産地での状況を調査。うち、一番多く残存されると想像されていた会津は壊滅的な状況であることがわかり実地調査を行なった。今多く新たな職人を排出しているのは石川県の山中。石川県挽物轆轤技術研修所が大きな実績をあげている。現時点の国内全体の漆の木地の課題は、多数のロットでの制作受注者はいるが、若手の漆の個人作家が希望する、少ない制作数で受託する木地師が不在なこと。
●全国に2軒しかないうちの1軒の若手漆刷毛制作者が困っていた、「金属製の櫛」について、燕三条の協力で、試作事業を進行中。金属製の櫛は、刷毛、ブラシなどの動物毛を使った製作者にほぼ必要なものであり、つげ製などのただ硬い金属では叶えられない、水分を多く使用した制作環境に必要。20年前に櫛為というメーカーが廃業の際、買い占めたもので多くの事業者が制作しているが、若い後継者にとっては、入手方法がなく、職人としてこれからの長い将来を見据える上で大きな障壁であった。7年越しでようやく金属産業の街の1件のメーカーが試作に応じてくれ、試用数回を経てまずは漆刷毛製作者にとって使えるものはできたが、他の刷毛ブラシ業界の試用には耐えず、現在金属素材と櫛の歯の細さをさらに改善する段階。(制作ロットの確保のために、他需要の取りまとめのための調査)刷毛・ブラシ製作者の希望に叶うものができた場合、熊野などの産地や、画材用筆などの分野に拡げて制作ロットをまとめる方向。
●本事業趣旨と重なる活動を推進している方々へのヒアリングを行い、本年開催したオンラインシンポジウムで「良いこと報告」を5件行なった。この課題解決のために、協力したり実際に動く方を表彰し、活性化できる場とする目的。
●2022/9/25オンラインシンポジウムを昨年同様のメンバーに加え、新たにキーパーソンとして「文化の通訳者」を2名紹介し、実施した。毎年「日本工芸週間」最終日(9月お彼岸を含む日曜日から日曜日まで)に開催する報告会+情報共有の場として定着化しはじめた。参加者数:143名
●上記のシンポジウムを通じ、昨年の議論を踏まえて提案した「Thank you project-素材制作者・工程技術者に向けた感謝の手紙を書こう」が進行中。本プロジェクトは、集まった感謝の手紙を起点に追加調査、良い職人さんの表彰活動や映像収録など展開させていく予定。通常光が当たらない、経済合理性を失いつつも文化を支えている、重要な仕事の従事者に光を当てる場を創出していく。
[申請時点での活動内容と変更があった点]
◎茨城県(トロロアオイ農家)⇨調整つかず実施せず
◎静岡県(国産漆)調査⇨調査時期にコロナが活発化した時期で断念。
◎奈良県(桜樹皮・鹿毛処理工房)→同様
◎京都府(筆刷毛業者・ねん糸業者・染め工程工房・筆制作者)調査→同様

Page Top
PAGE TOP