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採択活動一覧

演劇創造都市札幌プロジェクト

活動情報

活動ファンド 助成認定制度
申請時期 2022年 第2回
活動地域 北海道
活動ジャンル 演劇
活動者名 演劇創造都市札幌プロジェクト
活動名 演劇創造都市札幌プロジェクト
活動名(ふりがな) えんげきそうぞうとしさっぽろぷろじぇくと
実施時期 2022年 6月 15日 ~ 2023年 3月 10日
会場 実施場所:扇谷記念スタジオシアターZOO、コンカリーニョ、演劇専用小劇場BLOCH、かでる2.7、やまびこ座 ほか
所在地 :北海道札幌市

活動完了報告

【5月10日】
演劇創造都市札幌プロジェクト 幹事会 @リモート開催
リモートで開催。 札幌演劇シーズンの開催決定を受けて、6月の総会に諮る事業計画・予算・決算内容の確認

【6月30日】
演劇創造都市札幌プロジェクト 総会@北海道演劇財団
2021年度事業報告・決算の承認
2022年度事業計画・予算の承認

◎幹事会の開催
今年度の上記総会を受けて、幹事会を例年より頻繁に開催。
10周年を迎えた「札幌演劇シーズン」の11周年目以降の改革の議論を開始した。まずは2012年の第1回札幌演劇シーズンからの取り組みを振り返り、整理・記録することから開始。年に2回開催している演劇シーズンが、そもそも何故2回になったのか、その経緯を確認。現在1年間に2シーズン実施している札幌演劇シーズンというフェスティバルを、1年間1回にに集約し、より訴求力のあるフェスティバルへと改革するための議論がスタート。1回に集約することで縮小するのではなく、より大きく拡大させ魅力的に見えるには何が必要か、その参加条件や、上演日程・期間についても議論した。

【10月4日】 幹事会@リモート開催
【11月2日】 幹事会@株式会社tatt 事務所
【12月26日】 幹事会@株式会社tatt 事務所
【2023年2月6日】 幹事会@株式会社tatt 事務所


【7月30日~8月20日】
「札幌演劇シーズン2021-夏」開催
◉サテライトプログラムとして5作品を上演した。
<1>
7/15(金)〜18(月祝) のと☆えれき 「葉桜とセレナーデ」@シアターZOO(6回・237名)
<2>
7/16(金)~18(日) 劇団fireworks 「北海道短編エン(縁)ゲキ(劇)祭22」 @演劇専用小劇場BLOCH(9回・276名)
<3>
7/23(土)~24(日) シタヤジルシプロジェクト「贋作・罪と罰」@BLOCH(3回・ 115名)
<4>
7/23(土)~24(日) 人形劇団えりっこ@やまびこ座(3回・195名)
<5>
7/26(火)~27(水) とんと@こぐま座座(3回・153名)

◉正式プログラムは3作品を上演した。

<1>
7/30(土)~8/7(日)@やまびこ座  座・れら「アンネの日記」(11回・670名)
作:ハケット夫妻(翻訳:菅原卓) 演出:小沼なつき、鈴木喜三夫
キャスト
鈴山あおい(StudioMAZUL)/齊藤雅彰(超級市場)/西村知津子(劇団にれ)/町田誠也(劇団words of hearts)/原子千穂子(札幌座)/谷川夢乃/佐藤みきと/信山E紘希/つくね/小沼なつき
スタッフ
舞台美術:高田久男(セットアップ)/照明:鈴木静悟/衣裳:佐々木青、斎藤もと/音響:山口愛由美/制作: 佐藤紫穂(ex.fiction)、竹内麻希子(CAPSULE)/道具:沼本美和、木村則夫、木村和美/演出補:竹江維子/演出助手:神しのぶ、今野悦子/舞台監督:戸塚直人

<2>
8/6(土)~8/13(土) @シアターZOO
劇団 風蝕異人街 「THE BEE」(10回・537名)
原作:筒井康隆~「毟りあい」(新潮社)より~
共同脚本:野田秀樹&Colin Teevan
演出:こしばきこう
キャスト
三木美智代/川口巧海/関戸哲也(空宙空地)/太田有香(劇団ひまわり)/伊達昌俊(クラアク芸術堂)/ノザワリンカ/渡部 萌
スタッフ
照明:こしばきこう、久井律子/音響:中村昭人/舞台監督:こいけるり/制作:山川 瞳/舞台スタッフ:平野たかし

<3>
8/13(土)~8/20(土) @かでるホール
ELEVEN NINES 「12人の怒れる男」(13回・3,107名)【報告画像①】
作:レジナルド・ローズ 訳:額田やえ子 演出:納谷真大
キャスト
泉陽二(札幌座)/梅原たくと/河野真也(オクラホマ)/菊地颯平/菊池拓帆(EGG)/久保隆徳(富良野GROUP)/瀧原光(NORD)/戸澤亮/納谷真大/箕輪直人/明逸人/山田マサル(パインソー)/山野久治(風の色)/横尾寛
スタッフ
演出助手:米沢春花(劇団fireworks)/舞台監督:高橋詳幸(アクトコール(株))/照明:広瀬利勝(富良野GROUP)/音響:奥山奈々(pylon inc.)/舞台美術:高村由紀子/衣装:泉舞/宣伝写真撮影:クスミエリカ/当日スタッフ:佐藤紫穂(ex.fiction)/プロデューサー:小島達子(tatt inc.)/ゼネラルマネージャー:カジタシノブ(tab)/票券:小室明子(ラボチ)/制作:tatt inc.、ELEVEN NINES

<JAPAN LIVE YELL project in 北海道>の運営
 札幌演劇シーズン実行委員会が、今年度も文化庁・芸団協の「ジャパン・ライブエール」に参加し 「JAPAN LIVE YELL project in 北海道」を実施することになり、その関連事業として「北海道シアターカウンシルプロジェクト」と銘打った、数々の連蔵シンポジウムを行うこととなった。
 かねてから私共のプロジェクトが提唱してきた「シアターカウンシル」という構想に至るための、問題意識を広範囲に呼びかけて、議論を活性化させることを狙った取り組みで、その運営の一翼を私共のプロジェクトでも担うこととなった。
 文化庁・芸団協から委託された事業として、JAPAN LIVE YELL Project in 北海道を行った。 札幌市内数か所と、栗山町、美唄市、白老町など演劇だけでなく、他のジャンルの表現とも連携した数々のLIVEを実施。「秘められた歴史遺産を巡るライブアートツアー」というライブアートと観光を融合させた事業を今年度は栗山町でも行った。

「北海道シアターカウンシルプロジェクト」【報告画像②】
●8/2 シンポジウム「文化芸術は誰のもの?」@札幌市教育文化会館 参加者:60名
●9/5 「地域と舞台をつなぐ クリエイティブ講座〜企画力を磨く〜」 基礎編 @札幌市教育文化会館 参加者:19名
●10/17 「地域と舞台をつなぐ クリエイティブ講座〜企画力を磨く〜」 音楽編 @札幌市教育文化会館 参加者:18名
●11/7 「地域と舞台をつなぐ クリエイティブ講座〜企画力を磨く〜」 演劇編 @札幌市教育文化会館 参加者:20名
「追加企画~おかわり」
●8/31,9/26,11/19,12/17「文化芸術は誰のもの」おかわり意見交換会 合計4回 参加者:38名
●10/22,23 映画「アートなんかいらない」上映会 ちえりあ 2回 参加者:47名
●11/5 シンポジウム「文化芸術は誰のもの?~戦後ドイツ・日本では」TKPカンファレンスセンター 参加者36名

「JAPAN LIVE YELL project in 北海道」
●9/27 秘められた歴史遺産を巡る「ライブアートツアーin 栗山」 ツアー参加者:12名 ツアー全体のムービー視聴数:508回 【報告画像③】
●12/4 「ライブアートツアーin 栗山」 THE MUVIE栗山町先行上映会 参加者:119名 @くりやまカルチャープラザEki
●10/5 アイヌ影絵 「NOCIW CIP〜ほしふね」 札幌 @こぐま座 入場者数:54名
●10/7 アイヌ影絵 「NOCIW CIP〜ほしふね」 白老 @しらおい創造空間「蔵」 入場者数:48名
●10/8 アイヌ影絵 「NOCIW CIP〜ほしふね」 美唄 @アルテピアッツア美唄 入場者数:36名
●10/10 アイヌ影絵 「NOCIW CIP〜ほしふね」 栗山 @くりやまカルチャープラザEki 入場者数:57名
●10/12 アイヌ影絵 「NOCIW CIP〜ほしふね」 札幌 @シアターZOO 入場者数:65名
●11/14 ジャズ・シティ札幌の底力Ⅲ「南と北」 @ザ・ルーテルホール 入場者数:119名
●12/24〜25 さっぽろパペットシアター「北のおばけ箱2」 @やまびこ座 入場者数:253名
●1/5 札幌交響楽団×札幌演劇 音楽劇「動物たちの夜曲」@札幌コンサートホールKitara 入場者数:617名 【報告画像⑤】


【2023年1月21日~2月18日】
「札幌演劇シーズン2023-冬」 開催
◉サテライトプログラムは8作品を上演した。
<1>
1/6(金)〜8(日) @BLOCH
新春ひとり芝居フェス「ロンリーアクタープロジェクトvol.35」 (5回・165名)
<2>
1/15(日) @ターミナルプラザことにPATOS
「踏刻」~ぬき足さし足うしろ足~ (1回・35名)
<3>
2/10(金)〜12(日) @シアターZOO
劇団ひまわり みずとめ座 第6回公演「<不思議の国のアリス>の帽子屋さんのお茶の会」(6回・169名)
<4>
2/11(土)~12(日) @中島公園こぐま座前特設雪像ステージ
札幌市こども人形劇場こぐま座 冬の野外劇場 「SAPPORO SNOW STAGE in NakajimaPark」(4回・1,295名)
<5>
2/18(土)~19(日) @やまびこ座
札幌市こどもの劇場やまびこ座「北のおばけ箱」(2回・316名)【報告画像④】
<6>
2/24(金)~26(日) @シアターZOO
シポケット企画「おきて」(5回・231名)
<7>
3/9(木)〜12(日) @かでるホール
札幌座「ひつじが丘」(6回・973名)
<8>
3/10(木)〜12(日) @シアターZOO
劇団風蝕異人街 創立25周年記念公演Final 「毛皮のマリ―」(4回・325名)

◉高校演劇プログラムには2校参加した。
札幌演劇シーズン特別プログラム 高校演劇Special Day
1/11(水)高校演劇・札幌北斗高校 「イチゴスプーン」かでるホール」(1回・201名)
1/12(木)高校演劇・網走南ケ丘高校 「スパイス・カレー」かでるホール (1回・136名)

◉正式プログラムは4作品を予定していましたが、感染症の影響で1作品が中止となった。

<1>
1/21(土)〜1/28(土)
劇団イナダ組「春の黙示録」@BLOCH
(9回・622名)
脚本:川尻恵太(SUGARBOY) 演出:イナダ
キャスト
小林エレキ(yhs)/江田由紀浩/山村素絵(劇団イナダ組)/吉田諒希(劇団イナダ組)/前田透(劇団・木製ボイジャー14号/ヒュー妄)五十嵐みのり/テツヤ(月光グリーン)
スタッフ
照明:高橋正和/音響:橋本一生/舞台美術:FUKUDA舞台/舞台監督:福田恭一/衣装:村山里美/宣伝美術:柏崎真人(ピジョン)/制作:小柳由美子、新浜円、村山里美、中村ひさえ

<2>
1/28(土)〜2/4(土)
ELEVEN NINES「ひかりごけ」@シアターZOO (12回・810名)
作・演出:納谷真大 原作:武田泰淳 ドラマトゥルグ:斎藤歩
キャスト
斎藤歩(札幌座)/泉陽二(札幌座)/菊地颯平(ELEVEN NINES)/納谷真大(ELEVEN NINES)
スタッフ
音楽:山木将平/舞台美術:高村由紀子/舞台監督:高橋詳幸(アクトコール(株))/照明:熊倉英記/音響:奥山奈々(pylon Inc.)/宣伝美術:若林瑞沙(Studio COPAIN)/演出助手:梅原たくと
プロデューサー:小島達子/ゼネラルマネージャー:カジタシノブ(tab)/票券:澤田未来/制作:上總真奈、内崎帆乃香、沢井星香、tatt Inc./広報:越智香奈江、林奈々、泉共基、野呂わかな/著作権管理:日本文藝家協会/協力:北海道演劇財団、F.C.S. 企画制作:ELEVEN NINES

<3>
2/4(土)〜2/11(土) 劇団千年王國 「からだの贈りもの」@生活支援型文化施設コンカリーニョ
※感染症の影響で全公演中止となりました。

<4>
2/11(土)〜2/18(土)
劇団fireworks「畳の上のシーラカンス」@BLOCH (9回・620名)
作・演出:米沢春花
キャスト
和泉諒(劇団fireworks)/井上嵩之(→GyozaNoKai→)/小川しおり(劇団fireworks)/木村歩未(劇団fireworks)/きゃめ(ハッピーポコロンパーク・劇団コヨーテ)/桐原直幸(劇団fireworks/二度寝で死にたいズ)/高橋雲(ヒュー妄)/棚田満(劇団怪獣無法地帯)/恒本礼透/橋田恵利香(劇団fireworks)/むらかみ智大/山崎耕佑(劇団fireworks)
スタッフ
音響:高橋智信(劇団fireworks)/照明:竹屋光浩(ヘリウムスリー)/音楽:山崎耕佑(劇団fireworks)/演出助手:佐藤優将(劇団米騒動)/衣装:大坂友里絵/小道具:神田花緒/大道具:米沢春花/相談役:鎌塚慎平(劇団・木製ボイジャー14号)


新・提言趣意書の普及・研究活動について
文化庁・芸団協からの補助で実施した「北海道シアターカウンシルプロジェクト」を通じ、これまで私共プロジェクトの内部だけで議論が続いていた、北海道における「シアターカウンシル」の可能性についての議論を、全道的に拡げて、若い世代の意見や実感なども取り入れた議論をスタートさせた。
シンポジウム「文化芸術は誰のもの」の第一回で招へいした、佐野真由子氏(京都大学大学院教育学研究科教授)の基調講演からスタートしたこの議論は、参加者から大きな反響と「もっと議論を深めたい」という声が寄せられ、急遽、追加企画として「おかわり」と銘打った意見交換会や、映画「アートなんかいらない」上映会、そして、追加シンポジウムとして「文化芸術は誰のもの~戦後ドイツ・日本では」を藤野一夫氏(芸術文化観光専門職大学 芸術文化・観光学部教授)を招いて実施。戦後日本の文化政策の歩みや、コロナ禍で注目を集めたドイツの文化政策とそのバックボーンとなる理念について学び、北海道のこれからに必要な文化芸術のあり方についての議論を深めた。パンデミックの中、「毎日の生活さえ大変になりそうなのに芸術なんかいらない」「好きなことをやっている人に公的支援は必要か」等、時にはアート不要論が叫ばれた日本と、「アーティストは、私たちの生命維持に必要不可欠な存在」と言い切ったドイツ。この違いはどこから生まれるのか。何かが明らかに違う2つの国の姿を通して「私たちにとって文化芸術とは何なのか」を考える契機となり、若い参加者が、私どものプロジェクトの議論に参加し始めるきっかけとなった。

当初予定していた「座談会」は、若い演劇人とプロジェクトのメンバーとの問題意識の共有や、意見交換・情報交換として実施をしようとしていたが、「北海道シアターカウンシルプロジェクト」を実施した結果、若い札幌の演劇関係者からの要望により、追加の企画「おかわり」を実施し、意見交換会を4回、更に映画「アートなんかいらない」や、追加シンポジウムの実施により、座談会以上の濃密な取り組みをすることができたため、座談会は行いませんでした。

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