２０２３年１月７日から募集が始まり、早速オペラ部門１件の申込みがありました。その後、イタリア本選に遅れが出たため、日本予選も急遽募集期間を当初予定の２月２５日から３月１２日までに変更し募集期間を長くとり、再度、国内の主要オペラ団体や音楽教育機関へチラシを送付しました。広報にも尽力しましたが、その後の追加応募はオペラ部門１件のみと振るわず、最終的に応募数２件、（オペラ部門２件、歌曲部門０件、オペレッタ・ミュージカル部門０件）で審査を行いました。
審査の結果、福士紗季（ソプラノ）がイタリアセミファイナルへ進む権利とメニコンANNEX HITOMIホールでのリサイタルの権利を得ました。残念ながらイタリア本選での受賞者を出す事はできませんでした。
２０２３年１１月１６日19：00よりメニコンANNEX HITOMIホールにて「二人のコロラトゥーラ・ソプラノ　中村清美　福士紗季　デュオリサイタル」を開催しました。中村清美の起用は前回同コンクールにてイタリア本国でのリサイタルができる副賞を得たものの、リサイタル主催者の都合により、開催ができなかったため、救済措置として、今回の受賞者とのデュオリサイタルを打診しました。二人の声種がソプラノの中でも「コロラトゥーラ」という特別な技巧を駆使するため、ソロのリサイタルでは曲数が歌えず、難しいのですが、デュオリサイタルとすることで、二人の魅力が存分に発揮されるコンサートとなり、約40名の聴衆に好評を得ることができました。