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採択活動一覧

知的障害の特性を主体的な表現に変換するアートプログラムの社会共有

AIの急速な普及により社会も変化しているので、今年度はフィジカルな価値を社会に共有することに力を入れます。
これまでに知的障害のある若者から引き出してきた、特性から生まれる文化芸術活動の価値。このような価値を生みだすアート活動の基本的な”関わり方や環境づくり”を社会に共有しながら、アート体験をあらゆる層に拡大。
この体験から日常的な支援が”当事者の主体的な行動を引き出す支援や関わり方に変化する”と想定し、実施プログラムの社会共有を進めていきます。

<中長期目的>
・主体的な行動を引き出す関わりや環境づくりができる支援者が増える。
・メッセンジャーがロールモデルとなり、障害者の社会参加の機会や手段が増える。
・本プログラムが国内外に普及。ダイバーシティ&インクルージョンに関心のある企業との連携が進む。

<2023評価目標>
1.知的障害のあるアーティストの育成的側面の評価・対象者の自己表現、受容体験、自信や達成感主体性の向上・新企画の派生
2.支援者・教員に対する研修的側面の評価
3.社会の反響・社会的意義の言語化とその妥当性・理解・共感の獲得

<活動予定>
1.プログラム開発(あしプロ練習会)
(1)時期:4〜2月(4/30,5/14,21,6/4,6/25以降未定全8回)
(2)会場:青少年育成センター/横浜市・長谷別邸/鎌倉市ジンギーザップエンタープライズ提供
(3)対象:知的・精神・身体障害者 約15名
(4)内容:障害特性を表現に変換する非言語コミュニケーションプログラムを開発し、障害のあるアーティスト(メッセンジャー)を育成。以下の活動ではメッセンジャーが出演者・ファシリテーターを務める。

2.福祉施設・特別支援学校・学童などでのワークショップアウトリーチ実施
①福祉施設との協働開催
(3)対象:神奈川県内福祉施設利用者・職員 約30名
(4)内容:施設の日常に滞在し、発話のない方のこだわり行動に潜むアート特性を表現に拡大。そのプロセスを職員
とともに振り返る。
②兵庫県内アウトリーチ(豊岡演劇祭2023フリンジセレクション)
(3)対象:支援学校などの生徒・教員 各20名
(4)内容:ワークショップのアウトリーチ・オンライン・映像利用による身体表現プログラムで各生徒の特性を活かした演目を創作・発表。
③その他学校・学童保育等アウトリーチ(公募もしくは前年度ご希望いただいた対象)
(3)対象:神奈川県内の生徒・教員 各20名
(4)内容:ワークショップのアウトリーチ

3.「 To know あなたが何かを知るために」公演・トークイベント
①小規模公演の開催
(1)日時:9~2月 ワークショップ〜公演〜トーク
(2)会場:神奈川県内を予定
(3)対象:障害・福祉・表現・アートに関心のある人、支援者、当事者 各30名
(4)内容:開発したプログラムを用いて現地出演者とのワークショップから即興演劇を創作し上演します。その記録映像を振り返り、非言語コミュニケーションとアートの見地から専門家とディスカッションします。

<活動へのご参加方法>
「 To know あなたが何かを知るために」アイムヒア公演のお知らせ
日時:2024年2月11日(日) 13:30開演(15分前開場)
上演時間:45分.(終演後アフタートーク45分)
会場: アートスタジオ アイムヒア
   〒232-0067 神奈川県横浜市南区弘明寺町259 GM2ビル2F
   京浜急行「弘明寺駅」徒歩2分/ 横浜市営地下鉄「弘明寺駅」徒歩3分
詳細はこちら:https://asipro.info/2023/12/20/to-know-2024feb/

活動も随時SNSにて発信しております。ぜひ活動の拡大を応援してください!

あしプロ公式サイト https://asipro.info/
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活動情報

活動ファンド 社会創造アーツファンド Arts Fund
申請時期 2023年 第2回
活動地域 神奈川県
活動ジャンル 舞踊、演劇
活動者名 NPO法人 あしおとでつながろうプロジェクト
活動名 知的障害の特性を主体的な表現に変換するアートプログラムの社会共有
活動名(ふりがな) ちてきしょうがいのとくせいをしゅたいてきなひょうげんにへんかんするあーとぷろぐらむのしゃかいきょうゆう
実施時期 2023年 4月 1日 ~ 2024年 3月 29日
会場 実施場所:吉野町市民プラザ・横浜市青少年育成センターほか
所在地 :神奈川県横浜市南区吉野町5−26
https://youtu.be/cxSoKp2VmaQ

活動完了報告

1.プログラム開発(あしプロ練習会)

(1)時期:4〜3月(4/30,5/14,21,6,4,/25,7/9,8/6,9/24,10/15,11/5,26,12/24,1/14,28,2/25,3/10全16回)
(2)会場:栄区民センターリリス・あーすぷらざ/横浜市・長谷別邸/鎌倉市(ジンギーザップエンタープライズ共催)
(3)対象:知的・精神・身体障害者 各10名 のべ120名
(4)内容:障害特性を表現に変換する非言語コミュニケーションプログラムを開発し、障害のあるアーティスト(メッセンジャー)を育成。以下の活動ではメッセンジャーが出演者・ファシリテーターを務めました。地方メンバーに対しては5回のオンラインワークショップと5回の映像共有を併用。
協働先として(有)ジンギーザップエンタープライズ様に練習会場をご提供いただき、お礼として利用ごとにお庭のお手入れの時間を1時間設けました。また、期末には石幡愛による効果測定軸の確認としてのメッセンジャーとの対話や、おどるなつこによるご家族面談を行い、今年度の振り返りと次年度方針への反映などを検討しました。

2.福祉施設・特別支援学校・学童などでのワークショップアウトリーチ実施

①福祉施設との協働開催(NPO法人新 磯子区障害者地域活動ホーム協働)
(1)時期:3月28日(全1回)
(2)会場:磯子区障害者地域活動ホーム
(3)対象:利用者・職員 約30名
(4)内容:昨年開発済みのプログラム「歩くを遊ぶ」に再依頼いただきメッセンジャーと伺いました。施設の近所の公園にて、発話のない方のこだわり行動に潜むアート特性を歩くという行為から表現に拡大。職員の方々も、普段見せない利用者様の表現に思わず驚きの声が上がりました。帰り道での参加者の身軽な様子に、身体を動かして表現する機会の必要性に気づかれていました。

②兵庫県内アウトリーチ(豊岡演劇祭2023フリンジセレクション協働)
(1)時期:9月27〜28日
(2)会場:兵庫県立出石特別支援学校高等部
(3)対象:生徒・教員 計60名
(4)内容:昨年に引き続き支援学校高等部の皆さんとの創作活動にメッセンジャーと伺いました。タップとダンスのパフォーマンスでは手拍子が起こり、タップワークショップではセンターで踊ることを希望する生徒が続出し、最後には全員で歌いながら踊り大変盛り上がりました。普段共同活動が苦手な生徒さんも楽しんで参加されている様子から、これまでアート活動に懐疑的だった教諭の方からも有意義だったとのご感想をいただきました。

③その他アウトリーチ(NPO法人未来をつかむスタディーズ/協働)
(1)時期:9〜2月(全6回)
(2)会場:鎌倉市第二小学校個別支援級(9/12,1/15)・鎌倉市立西鎌倉小学校5年生(10/25) ・鎌倉市立関谷小学校2年生(12/7,1/24)・WeWork四谷(12/21)
(3)対象:生徒・教員・利用者 計350名
(4)内容:新たな協働先としてNPO法人未来をつかむスタディーズ様が鎌倉市スクールコラボプログラムとしてあしプロのプログラムをお繋ぎくださり、各学校さんの学びに応じたプログラムを展開しました。パフォーマンス観覧からタップ体験そして創作発表へ、という流れは生徒さんの中でも学びが深まりやすく、また不登校児のクラス行事参加の機会にもなって、先生方もとても力を入れて関わってくださいました。また、社会人のコワーキングスペースWeWork四谷様のクリスマスイベントとしてもお繋ぎいただき、在日アメリカ大使館との4者協働としてパフォーマンスとタップ体験の交流イベントを開催しました。子どもから大人まで、たくさん踊ってなかなか終了できないほどでした。

3.「 To know あなたが何かを知るために」公演・トークイベント

①「YPAMフリンジ参加公演」
(1)日時:12月3日 ワークショップ〜公演〜トーク 2公演
(2)会場:吉野町市民プラザ(横浜市)
(3)対象:障害・福祉・表現・アートに関心のある人、支援者、当事者 38名+有料配信視聴12名
(4)内容:開発したプログラムにより会場に合わせた即興演劇を創作し上演。アフタートークは総合演出の塩田久人と企画構成おどるなつこにより、作品創作やプログラム開発の経緯などを話し、観客との質疑応答を行いました。障害当事者やご家族、アートや教育に携わる観客が多く、特性に関わらず個々の成長についての話題が広がりました。

②「スタジオアイムヒア公演」
(1)日時:2月11日 ワークショップ〜公演〜トーク 1公演
(2)会場:アートスタジオアイムヒア
(3)対象:障害・福祉・表現・アートに関心のある人、支援者、当事者 36名
(4)内容:開発したプログラムにより会場に合わせた即興演劇を創作し上演。終演後振り返り、非言語コミュニケーションとアートの見地から専門家とディスカッションしました。トークゲストの影響で観客に美術関係者が多く、自由な表現と管理された表現に関して細やかな意見交換がなされました。
トークゲスト: 渡辺篤(現代美術家)・石幡愛(アートリサーチャー)

あしプロスタッフ
総合演出・映像:塩田久人
企画構成・振付:おどるなつこ
助監督:いとうすずの 
効果測定・評価:石幡愛
能力開発:福本翠・松本由美子
会計:伊藤鈴乃・三宅恵子・仲手川知佐

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