2023年11月18日、19日、クレオ大阪中央ホールにて
14時開演、16時終演
音楽劇「二人のヨシコ 李香蘭と男装の麗人」集客2日間で約500名
アンケートでの満足度(ホール調査)ほぼ100%
バリアフリー公演(19日)には、一般客の他、聴覚障碍者、手話関係者が150名の参加
毎年、楽しみにしてくれる聴覚障碍者も増えた。
視覚障碍者は4組(音声によるチラシ、点字プログラム作成)が入場
福祉的なものではなく、健常者、障碍者が同時に楽しめる舞台を目指し、
手話通訳者による役者のキャスティング、字幕、バレエパフォーマンス、点字プログラム作成、受付手話通訳者設置、音声cdチラシ、手話が見やすい席の設置
すべて順調な準備の末、成功した。
感染症の報告もなく、無事に幕を下ろせた。
バリアフリーミュージカル「二人のヨシコ 李香蘭と男装の麗人」
原作・脚本・歌詞:夙川座
作曲:南川弥生
本作は、歌手と「手話役者」が同じ舞台の上で演じることで成立するバリアフリーミュージカルである。ストーリーも音楽も全くの新作であり、夙川座の同様のバリアフリーミュージカルとしては4作目となる。聴覚障害者のための手話と字幕はもちろん、視覚障害者に向けての点字プログラムも用意されており、出来る限りのバリアフリーを目指している。また、このイベントは、聴覚障害関係者が百人を超える規模で集まるエンタテインメントとして、おそらく日本では類例のない唯一のものである。
バリアフリーのサービスするため現在している内容:
手話役者:手話通訳者2名を手話役者として、芝居に入れ込む脚本作成、手話作成、芝居稽古、衣装
クラシックバレエダンス:楽器演奏のみの部分へパフォーマンスを入れることで、音楽を感じてもらう 振付師、ダンサー、舞台に滑らないリノリウム敷く
手話監修:手話役者の手話についてのろう者の監修(舞台手話に精通している監修者による)
字幕制作:すべての台詞を映像にして、舞台ホリゾントに移し込むための字幕制作
プロジェクターレンタル:1000人規模ホールでのホリゾント映像字幕できるプロジェクターの用意、オペレーター人員
手話通訳1名:前説明にて、サインネームの紹介。前説明することにより、さらに物語の内容を理解してもらうため。
受付手話通訳者3名:100名以上のろう者、手話関係者が来られるので、受付には、3名の手話通訳者を用意する。
手話が見やすい席の確保:バリアフリーアドバイザーにより、手話が見やすいと思われる席を「手話席」として設定。
視覚障害者への対応:点字プログラム作成、サポートの人に対しては、料金半額。CDによる前説明などの対応もリクエストを受けているが、経費の問題があり、実現していない。
上演予定日
令和5年(2023年)11月18日、19日
会場
クレオ大阪中央ホール
あらすじ
清国の粛親王愛新覚羅善耆(しゅくしんのうあいしんかくらぜんき)の第十四王女、愛新覺羅顯玗(あいしんかくらけんし)は川島家に預けられ川島芳子となった。その後、男装の麗人として、軍人として活躍するに至るが、その陰には住み込みの家庭教師本田マツ江の存在があった。一方、山口淑子は日本人離れした美貌故、李香蘭の名を得て俳優・歌手として名をはせる。その後、日本は敗戦し、二人のヨシコの運命は明暗を分けることになる。日本国籍を有するが故に死刑を免れる李香蘭(山口淑子)、祖国を裏切った中国人として死刑に処される川島芳子。そして川島芳子の助命嘆願運動を展開する中、自らの使命に目覚め、日本初の女性教誨師となる本田マツ江。理不尽な歴史の流れの中、懸命に生きた女性達の生き様が美しい音楽に載せて描かれる。