この公演は、「東アジアの現代音楽祭2009-2024inヒロシマ」のシリーズをなすもので、「第１０回東アジア音楽祭2024inヒロシマ」は、従来の日本・韓国・台湾を基軸とした東アジア地域の作曲家の作品、とりわけ、日本の伝統楽器（尺八、三絃、筝）や韓国の伝統楽器（カヤグム、テグム、チャンゴ）、台湾の民俗楽器他を中心としたレクチャーに続いて、コンサート（伝統楽器による室内楽作曲作品展・現代室内楽作曲作品展）を開催いたしました。　
今回第12回　東アジア音楽祭2024inヒロシマ＜ヒロシマからのメッセージ“日本と韓国の交流と創造の祭典”＞」を通した、ヒロシマ・ミュージック・プロジェクトのアクティブな活動とともに、＜ヒロシマ＞から“核兵器廃絶と平和への希求”の願いを込めて、鎮魂と再生と復興を、日本から、さらに東アジア地域や世界へと発信し祈念いたします。
日本と韓国伝統音楽と現代作品、韓国の伝統舞踊、ジュニアオーケストラによる「韓国地域のアリラン」、ボールルームダンスとピアノ音楽等、多彩なプログラムです。
多くの方々のご支援・ご協力をお願い申し上げます。
写真：第11回東アジア音楽祭2024inヒロシマ＜ヒロシマからのメッセージ”日本と韓国の友好と創造の祭典”

[開催日時]2025年3月９日（日）13：３０開演ー17:30終演　
今年は被爆８０年であり、また日韓国交正常化60年であることから、昨年に続いて「第1２回東アジア音楽祭2025inヒロシマ＜ヒロシマからのメッセージ“日本と韓国の友好と創造の祭典＞」を開催した。日本と韓国の伝統音楽と伝統舞踊と両国の現代の音楽公演を通して、東アジア音楽祭の趣旨である＜多文化社会と共生＞および＜核兵器廃絶と平和への希求＞が十分に反映される公演となった。
ソウルからアオルム韓国伝統芸術団３名（宋英叔：カヤグム、朴眞慶：テグム、鄭ジュリ：チャンゴ）、韓国伝統舞踊２名（李明玉：伝統舞踊、朴一妍:伝統舞踊）が来日、現代音楽演奏家１名（金姫廷：ピアノ）、東京から邦楽聖会（福田輝久：尺八、杵屋子邦：三味線）、広島から音楽とボール・ルームダンス３名（伴谷真知子：ピアノ、畝岡尚志・畝岡朱里：ダンス）、現代の音楽演奏家３名（荻原里香：打楽器、翁優子：クラリネット、松田亜希子：マリンバ）、現代の音楽作曲家３名（宮城・本間雅夫、大阪・朴守賢、広島・伴谷晃二）、ジュニア管弦楽団28名（山陽女学園管弦楽団）、指揮者２名（東京・藤崎凡、広島・岩本尚子）の出演者であった。来場者302名から各ステージともに高評を博した。
[プログラム構成]
① ＜トーク＆コンサートⅠ＞日本と韓国の現代作品展：岩本尚子・藤崎　凡指揮山陽女学園管弦楽団　伴谷晃二作曲「ヒロシマの詩Ⅵ、クラリネットと打楽器と弦楽オーケストラのために」（ハノーバー市委嘱作品）/朴守賢作編曲「アリラン組曲」（世界初演）
日本・現代室内楽展：本間雅夫（前宮城教育大学名誉教授）作曲「寂響～ピアノのために」ピアノ 吉村麻依子 伴谷晃二作曲「ヒロシマの詩Ⅰ、マリンバのために」マリンバ松田亜希子
② ＜トーク＆コンサートⅡ＞韓国の伝統舞踊とボールルームダンス（舞踏）
ボールルームダンス：ワルツ/タンゴ　畝岡尚志・畝岡朱里夫妻（出演者の都合により出演者変更）×ピアノ 伴谷真知子
＊韓国伝統舞踊：李明玉・朴一妍「ビナリー舞踊と音楽と舞」「サルプリー鎮魂の舞―」（一人舞）
③＜トーク＆コンサートⅢ＞日本の伝統音楽展と現代作品展＊日本の伝統音楽：福田輝久（東京・邦楽聖会　尺八）杵屋子邦（東京・邦楽聖会　三味線）による「根笹流尺八本曲“鉢返”」「長唄・三味線“梅の栄”」，伴谷晃二作曲「アナカプリの回想、尺八と三味線のために」
④ ＜トーク＆コンサートⅣ＞韓国の伝統音楽と現代作品展＊韓国の伝統音楽：
韓国の現代室内楽展 金眞珠作曲「Space of Time for piano」ピアノ金姫延
韓国伝統芸術団アオルム（宋英叔：カヤグム、朴眞慶：テグム、鄭ジュリ：チャンゴ）による「カヤグムサンジョ」「テグムサンジョ」「風流音楽・千年万歳、韓国民謡アリラン」他。