| 活動ファンド | 芸術・文化による災害復興支援ファンド GBFund 令和6年能登半島地震 |
|---|---|
| 申請時期 | 2025年第1回 |
| 活動地域 | 石川県 |
| 活動ジャンル | 演劇 |
| 活動者名 | 劇団新人類人猿 ![]() |
| 活動名 | 能登半島地震復興企画公演 |
| 活動名(ふりがな) | のとはんとうじしんふっこうきかくこうえん |
| 実施時期 | 2025年 5月 1日 ~ 2025年 9月 15日 |
| 会場 |
実施場所:金沢市民芸術村 所在地 :金沢市民芸術村(金沢市大和町1-1) |
<活動の様子>
2025年3月以降、およそ月1回のペースで被災各地を巡回した。特にメディアではあまり取り上げられない奥能登を中心に、能登半島最北端の珠洲市狼煙地区や中心市街地、珠洲から輪島に続く隆起した海岸や、輪島市の焼失した朝市通り周辺、能登町、また、震災復旧の最中での豪雨災害にあった地区などを見て回った。立ち寄った先々で出会った人たちとの何気ない会話から、震災当時の様子や震災前の能登の風景、そして現在の生活や気持ちなどを聞くことができた。
7月上旬~8月中旬、用意したチラシ3000枚は顧客へのDM送付のほか、金沢市内各劇場での公演およびイベントに折り込み、同市や近隣自治体および個人運営の各文化施設に置いてもらった。マスコミ各社に取材依頼、実際に事前予告記事として大きく取り上げられた。
9月13~15日、金沢市民芸術村(PIT2ドラマ工房)において、「震災を決して風化させてはならない」をテーマに創作した演劇作品『街―くずれた日常2025―』を上演した。
公演当日には会場の受付スペースに、一次資料として使用した書籍『能登半島記(未完) 被災記者が記録した300日の肉声と景色』を置いたところ、お越しいただいた沢山の方々が手に取るなど興味を示された。
<プログラム>
●タイトル 『街-くずれた日常-2025』
●日時 2025年9月13日(土)午後7時半 14日(日)午後3時/午後7時半 15日(月)午後1時
●会場 金沢市民芸術村PIT2 ドラマ工房(金沢市大和町1-1)
●料金 一般前売¥2,500/当日¥3,000 U25前売¥2,000/当日¥2,500(全席自由)
●キャスト 茶谷幸也 今井淑恵 山下大輔 中川誠 木村日菜乃 玉井琴望
●スタッフ 演出 若山知良 照明 宮向隆(フリー/金沢市) 音響 中山聡子(フリー/野々市市) 舞台監督 ta96(フリー/金沢市) 美術プラン ta96(フリー/金沢市) 衣装 玉井菜穗子 記録映像制作 若山知良 チラシデザイン ta96(フリー/金沢市)
●協力 隅谷美根 今村喜美子 和氣明杜 舩木絵美 玉井菜穗子
●写真協力 フォトグラファー野田啓
<入場者数>
4回計163名(有料客数155名、県外演劇関係者および評論家など招待客数8名)
<アンケート・感想の抜粋>
「能登の実家で被災した時のことを思い出しました。本当にもうたくさんだと思います」
「何もないステージ(舞台)であったため、地震と直接向き合うような感覚です。改めて怖さと痛みを観ました」
「がらんとした何もない空間に人がいることで、自然と能登について想いを馳せた」
「震災に見舞われた方々の言葉に表せない何も考えられないような悲痛な心情が頭に浮かんできました」
「間違いなく惨事があって亡くなった人たちがいたのだ、ということを強く喚起させられました」
今後の活動の参考とするため、ネガティブな意見もあれば、素直に受け止めようと思っていたのですが、そういった声は聞こえませんでした。