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採択活動一覧

ミュージック・マスターズ・コース・ジャパン ヨコハマ2015

ミュージック・マスターズ・コース・ジャパン(略称MMCJ)は、クラシック音楽の若手演奏家を育てることを目的として、日本で開催している国際教育音楽祭です。
指揮者の大友直人とアラン・ギルバート(現ニューヨーク・フィルハーモニック音楽監督)が世界的教育音楽祭であるタングルウッド音楽祭で出会い、日本に世界中から若い才能ある器楽演奏家を集めて訓練する場を作る構想で意気投合し、その実現を誓い合ったのがMMCJの始まりです。この構想に賛同した経済界、教育界、文化関係者の支持を得て、2001年千葉県木更津市かずさアカデミアパークで、「ミュージック・マスターズ・コース in かずさ(略称MMCK)」として産声をあげました。以後毎年開催し、2009年以降は現在の名称に変更し、開催場所も横浜みなとみらいに移して現在に至ります。2014年までに延べ441名の修了生を輩出し、彼らの中から多くのソリスト、オーケストラ・プレーヤー、フリーの音楽家が育っています。
受講生は公募し、オーディションによって選考します。教授はアラン・ギルバートの妹ジェニファー・ギルバート(現フランス国立リヨン管弦楽団のコンサートミストレス)を中心にした世界一流の演奏家・教師です。毎年生徒と先生が文字通り共同生活しながら、室内楽を中心にした濃密なレッスンを行い、最後に教授陣を交えてオーケストラを編成し指揮者の下で練習します。期間中の公用語は英語、受講生は様々な困難を乗り越えながらひとつの音楽を作りますが、これは彼らにとって、かけがえのない経験になります。生まれも言語も育った環境も文化も異なる若い音楽家たちが、お互いを尊重しながら力を合わせて演奏することが、海を越えた相互理解そのものでもあり、高度な文化交流になります。成果は下記の通り演奏会で発表します。
受講生は全員奨学生として受講費を徴収せず、往復交通費、宿泊費、食費は全て主催者が負担します。世界のどこからでも、誰にでも、均等に受講する機会を与えるためです。宿泊は二人に一部屋をあて、母国語や演奏楽器の違う受講生同士をルームメイトにして国際的な環境をつくります。この効果は抜群で、彼らのコミュニケーションは期間中劇的に向上し、音楽面での飛躍の原動力のひとつになります。
 国際都市横浜でMMCJを開催する意義を地元市民や企業と共有し、主催者、支援者、市民が協力してMMCJを盛り上げるために、演奏会への市民招待、無料の演奏会、リハーサルの公開、教育活動などを行っています。また市民ボランティアにMMCJ活動の一端を担ってもらう試みも、今後継続拡大する予定です。
MMCJの所要経費は、行政を含む公的機関からの助成金・補助金と企業・個人からの寄付でまかないます。MMCJは創設者の高い志の下で、それに賛同する芸術家達がミニマムの報酬で参集し、密度の高い教育を実施しています。この活動を支えるため、皆様からの温かい寄付をお待ちしています。

今年のレッスン期間: 2015年7月2日~7月22日 横浜みなとみらいホール
演奏会予定: 7月2日(木)、教授陣の室内楽ガラ・コンサート
       7月16日(木)、受講生の室内楽コンサート
       7月21日(火)、オーケストラコンサート
       7月22日(水)、オーケストラコンサート(紀尾井ホール)
その他のコンサートや催しについては、随時ホームページ、http://mmcj.org またはFacebookのMMCJ公式ページで順次発表します。

活動情報

活動ファンド 社会創造アーツファンド Arts Fund
申請時期 2015年 第1回
活動地域 神奈川県
活動ジャンル 音楽
活動者名 一般社団法人 ミュージック・マスターズ・コース・ジャパン
活動名 ミュージック・マスターズ・コース・ジャパン ヨコハマ2015
活動名(ふりがな) みゆうじっくますたあずこうすじゃぱんよこはまにせんじゅうご
実施時期 2015年 4月 20日 ~ 2015年 12月 31日
会場 実施場所:横浜みなとみらいホール、紀尾井ホール
所在地 :横浜市西区、東京都千代田区

活動完了報告

参加受講生21名、参加講師9名、演奏会等来場者1645名、戸塚高校吹奏楽部指導参加者約200名。
参加受講生からは例年通り、多くのものを学んだ、また参加したいという声が圧倒的に多かった。また来場者からは、「プロのオーケストラに勝るとも劣らない素晴らしい演奏」「国境を越えた若い人たちの音楽、素晴らしかった」「世界中の人々が一つになって幸せになる運命を感じた」等、多くの賛辞が寄せられた。
今年は資金の集まりが期待を大きく下回り、財政的には厳しい年となった。企業側には景気に左右される面、長期に特定の事業を支援することの難しさ(企業の予算を上回る依頼があり、支援を分散せざるをえない)、或は芸術文化活動支援全般への社内理解が力をなくしつつある等の話を聞く。そういう中で、演奏会場での募金を初めて試みたところ、予想を上回る寄付が集まったのは心強い。今後個人からの寄付を、資金源として育てていくことが必要と考える。そういう意味で、地元商店街を通した市民へのアピールの道が見え始めたのが、今年の新しい面のひとつ。
今後の課題としては、相変わらず資金の確保が最大の課題であることは変わらない。支援者へのアピールのひとつとして、過去の修了生のその後の活躍ぶりを見える化することも進めたい。また事業を担っていくボランティア精神にあふれたスタッフ要員の確保も、事業の継続には欠かせない。

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