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弔いのための新しい聲明曲、被災地にとどけ

震災5年目を前に、陸前高田市コミュニティホールにて追悼のための聲明コンサートを実施いたします。

新作声明「海霧讃歎」は、津波で亡くなられた陸前高田の佐藤淳子さんが、生前詠まれた和歌「海霧に とけて我が身も ただよはむ 川面をのぼり 大地をつつみ」を祈りの言葉とし、作曲家・宮内康乃により新たに作曲された聲明曲です。宮内と和歌作者のご子息、佐藤慧、晃兄弟との出会いより生まれました。
震災から5年目となる今、この「海霧讃歎」を、和歌の生まれた陸前高田の地にて、僧侶たちの声を通して大地に、海に、空に、人々の心へと届けることができたらと願い、本コンサートを企画しました。聲明とは、仏教寺院で僧侶が儀式の時に旋律をつけて唱える声楽で、豊かで力強い聲の表現です。僧侶たちの声の響きに包まれながらともに祈る時間を、多くの皆様とご一緒できればと願っていますので、ぜひみなさま足をお運びください。入場無料コンサートです。
本企画は、企業メセナ協議会GBFundの助成をいただき活動していますが、まだ予算が不足しております。ご賛同いただける方のご寄付をお待ちしております。どうぞよろしくお願いいたします。

また、本コンサートと合わせて、佐藤慧による写真展「Fragments 東日本大震災の記憶」をエントランスロビーにて同時開催いたします。

<コンサート>
東日本大震災 追悼回向声明コンサート「海霧讃歎」
2016年3月8日(火)18:00(開場17:30)
陸前高田市コミュニティホール(シンガポールホール)
入場無料

出演:声明の会、千年の聲
主催:佐藤慧、宮内康乃
協賛:企業メセナ協議会GBFund

<写真展>
佐藤慧写真展「Fragments 東日本大震災の記憶」
2016年3月6-8日
陸前高田市コミュニティホール、エントランスロビー

関連リンク

海霧讃歎ダイジェスト映像
https://www.youtube.com/watch?v=-oxWv-q21kU

初演時にNHK「こんにちはいっと6けん」にて横浜放送局の取材にて放送された、「海霧讃歎」制作ドキュメンタリー
https://www.youtube.com/watch?v=x6qj56l47Zg

In the sea fog
和歌作者のご子息、佐藤晃氏制作の、震災体験をまとめられたドキュメンタリー
この作品との出会いが、「海霧讃歎」が生まれるきっかけとなりました。
https://www.youtube.com/watch?v=rJfqu4BmsZo

活動情報

活動ファンド 東日本大震災 芸術・文化による復興支援ファンド GBFund 東日本大震災
申請時期 第13回
活動地域 岩手県
活動ジャンル 音楽
団体名 宮内康乃
活動名 弔いのための新しい聲明曲、被災地にとどけ
活動名(ふりがな) とむらいのためのあたらしいしょうみょうひさいちへとどけ
実施時期 2016年 2月 26日 ~ 2016年 3月 12日
会場 実施場所:陸前高田市コミュニティホール
所在地 :陸前高田市高田町字栃ヶ沢210番地3

活動完了報告

東日本大震災追悼回向コンサート「声明ー海霧讃歎」活動報告

実施日:2016年3月8日
時間:18:00-19:30
場所:陸前高田市コミュニティホール(シンガポールホール)
入場無料

来場者数:約150人
出演:声明の会、千年の声(僧侶真言4名、天台4名、計8名)
主催:宮内康乃、佐藤慧
協力:久世茉里子、松岡真弥、陸前高田のみなさま
助成:企業メセナ協議会
   全日本仏教婦人連盟

【プログラム内容】

18:00-18:30 プレトーク、声明ワークショップ
       (本コンサートを実施の同期について主催2人でトーク、その後僧侶2名に登壇いただき、声明の説明、真言、天台の宗派による声明の特徴の違いなどのレクチャーを実施)

18:30-19:30 声明コンサート実施
       1.四智梵語(真言)
       2.唄 云何唄(天台)
       3.散華 上段、後段(真言)
       4.対揚(天台)
       5.海霧讃歎(新作声明、作曲:宮内康乃)
       6.四智梵語(天台)
       7.般若心経(真言
       8.三句念仏(天台)
       9.甲念仏(天台)
       10.海霧讃歎(ラストバージョン)

同時開催:佐藤慧写真展「Fragments -東日本大震災の記憶」をエントランスロビーにて開催
      (予算は本コンサートとは別)

【実施内容】

[ 前日(3/7) ]
前日入り。14時半すぎに、新幹線で一ノ関駅へ到着。レンタカーにて陸前高田へ移動しました。
17:30-21:00で会場をレンタル。前日の会場仕込み、照明合わせ、リハーサルを実施しました。
客席のセッティングを全員で行い、舞台用に地元の畳屋さんの菊池さんご一家が4枚の畳を提供してくださり、
それを持ち込んでくださいました。そのうちの1枚は、津波で亡くなられた息子さんが生前に作られた大切な1枚を、この公演でぜひ使用して欲しいとお貸しくださいました。
また、LEDの舞台用照明を貸してくださった中井さんが、同じく会場に機材を搬入しに来てくださり、さらに
本番の照明オペレートもすべてやってくださることになりました。
多くの方の支えにより、会場仕込み、照明合わせ、さらに僧侶の皆さんの場当たり、リハーサルとスムーズに進み、照明は思いがけず素晴らしいものとなり、20時半ごろ終了し、撤収しました。

[当日(3/8)]
この日は午前中に、共同主催者で、新作声明「海霧讃歎」のテキストとなった和歌の作者のご子息である佐藤慧氏、妻でフォトジャーナリストの安田菜津紀氏の案内で、陸前高田の被災地各所を回りました。
まず震災の写真展実施会場に足を運び、当時の状況の写真を改めて見せていただき、その後、佐藤さんのご両親(お父様は、県立高田病院の副院長をされていました)の住まわれていた公舎の入り口看板のみが残った跡地にご案内いただき、そこで僧侶の皆様に弔いの祈りをあげていただきました。

その後、市内を回り、慰霊碑のある場所で改めて追悼のお勤めをしていただきました。
現在はかさ上げ工事ですっかり風景は変わり、当時の爪痕を感じられる痕跡も少なくなっていました。

最後に、牡蠣漁師の方の作業場に伺い、そこでとれたての新鮮な牡蠣をごちそうになりました。
佐藤さんは「震災の爪痕や悲しいことをたどるのも大事だが、純粋に陸前高田にはこんなに豊かな海の幸があり、
そういう魅力を知っていただき、美味しいものを食べにまた高田に来たいと思っていただくのもとても大事なことだと考えている」とおっしゃっていました。

午後からホール入りし、改めてリハーサル、ゲネプロを実施。
17:30より客入れ、150名を超える多くの地元の方々が続々と足を運んでくださいました。
18時よりプレトーク実施。佐藤氏と宮内で、本コンサートの実施の経緯をお話しし、その後僧侶の方々にも登壇いただき、声明とは、また天台、真言それぞれの特徴や違いについて、実際にデモンストレーションしていただきながらレクチャーするワークショップを実施しました。

18:30より約1時間ほど本編実施。
天台、真言それぞれの古典曲と、新作声明「海霧讃歎」で構成し、コンサートというより、追悼法要として実施しました。
後半の般若心経では、当日パンフレットに全文を載せ、会場の方々みなさん一緒に弔いの祈りとしてお唱えいただけたらとの呼びかけに、多くの方が実際にパンフレットを見ながら熱心にお唱えくださいました。

すべての公演を終え、多くの皆様がとてもよい表情で口々に「ありがとうございました」と言ってくださりました。終了後、エントランスロビーにて多くの方々が語り合い、笑顔で帰路に着かれました。

【来場者の反応、感想など】

多くの皆様がとても満足してくださった、とても手応えのある反応でした。
また、みなさま共通しておっしゃったのが「声明の声の響きに、心身ともに共振し、とても心も体も軽くなった!」という言葉でした。やはり声の振動の力が身体にも伝わって、マッサージのように全身に作用して、とても心地よい感覚を与える効果もあるようです。
また、五年目という節目に、ようやく弔いたいという気持ちになったタイミングで、こうやって一区切り気持ちの整理をして、共に祈る時間を持ててよかった、という反応も多くいただき、このタイミングで実施できたことを本当によかったと感じました。

また、多くの新聞社やテレビ局なども取材してくださり、読売新聞、東海新報、岩手放送局など取材、撮影いただき、コンサートの実施レポートを記事にしていただくことができ、広く活動が知られることとなったことも嬉しく思います。
(後日記事など郵送させていただきます)

【実施後の感想など】
今回すべてが導かれるようにタイミングよく、すっと実現に繋がったなと感じます。
地元の方々と協力して、内側から湧き上がるように手作りのとても暖かい公演を実現できたことをなにより嬉しく思います。そして、聴きにいらしてくださった多くの方にとって、こころに何かを残すことができ、5年目を経て次へ進む区切りとなる有意義な機会になったと確信しています。
また、実施させていただいた私たちや出演してくださった僧侶の皆さんにとっても得るものが大きな機会となりました。
僧侶の皆様にとっても、この企画で被災地にて追悼法要を実施することができ、多くの地元の方々と交流することができたことも大きく、また本企画の実施において多くの事務作業、パンフレットや散華の作成など、実務的にもお力いただいて一緒に作ることができたのも、いい経験と感じていただけたのではと思います。
主催させていただいた宮内本人としても、作曲当初からのいつか陸前高田の地で、という想いが実現し、共同企画者の佐藤さんにとっても、ご両親の弔いと、高田の人たちへの感謝の想いの実現の機会となり、すべての人にとって幸せをもたらす機会になったのではと感無量です。
実施が実現できたのは、本助成金をいただくことができたことが何より大きく、この助成をいただけなければ予算的にも実施不可能だったと思いますので、改めて心より感謝申し上げます。

【掲載された新聞記事のリンク】

東海新報
https://tohkaishimpo.com/2016/01/29/84416/
岩手日報
http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/news.cgi?hi=20160309_1

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