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採択活動一覧

21世紀鷹峯フォーラム

活動情報

活動ファンド 社会創造アーツファンド Arts Fund
申請時期 2016年 第2回
活動地域 東京都
活動ジャンル 美術、生活芸術
活動者名 オールジャパン工芸連携京都東京金沢実行委員会
活動名 21世紀鷹峯フォーラム
活動名(ふりがな) にじゅういっせいきたかがみねふぉーらむ
実施時期 2016年 4月 20日 ~ 2017年 3月 31日
会場 実施場所:東京全域美術館・商業施設(東京国立近代美術館、東京国立博物館他、森タワーホール、丸ビルマルキューブ、東京ミッドタウンホールA他)
所在地 :東京都内全域
寄付金額 / 目標金額
950,000 / 30,000,000

活動完了報告

一人ひとりが工芸を「みて」「ふれ」「体験」し楽しみながら、工芸を取り巻く未来への課題を「考え」、解決のために「参加する」、 そのきっかけをつくる総合アクションが「21世紀鷹峯フォーラム」です。昨年度の京都、本年度の東京、そして次年度は金沢で開催していきます。今年度東京開催の成果として、以下のことが挙げられます。
1)100以上の連携
・美術館・博物館、教育機関、研究所、団体、ギャラリーなど、工芸の名品・新作、そしてよき使い手が集まる街・東京で、「工芸」の名のもとに110に及ぶ機関と連携を行うことができました。ガイドブック、およびwebでの掲載により、東京に多くの工芸に関する施設があることがわかると同時に、これまで知られていなかった美術館・博物館が多くの方の目に触れることになりました。
・都内のさまざまなギャラリーや販売店とも連携がなされることで、工芸の問題の共有化と、工芸全体を盛り上げるという共通の意識のもと、大きな意味での工芸ファンの拡大に寄与できました。
・共通のテーマ「朱」「素材とわざ」の展示が、横断的に行われ、鑑賞者にとっては機関の特色を活かしたそれぞれの内容を楽しんでいただくことができました。
2)次世代の担い手育成につとめる20種以上のワークショップ
「こども工芸ワークショップコレクション」と題して、ワークショップ自体の質を上げるための勉強会の開催。また、機関や団体ごとの特色やこれまでの蓄積された活動を活かしながら、工芸に親しみをもち理解を深めるための新しい試みがなされました。
3)国内外の現代の生活の中に工芸が行き渡るための活動として、「モリタテ!工芸塾」を設けて、海外に日本の工芸を紹介し、売っていくためのシンポジウムが開催されました。ここでの大きな成果は、海外に売り込んでいく際に生じるさまざまな障壁を一つひとつ取り除いていく方法を、つくり手、行政機関、研究機関、バイヤー、JETROなどすべての立場の人たちでの意見交換、今後の連携の仕方を提示できたことです。
4)次世代もよりよき工芸品をつくっていくために必要な、良質の素材や道具がこれからも確保できるためのプロジェクト「絶滅危惧の素材と道具」では、日本各地でがんばっている人や団体が集まり、実際の素材や道具を展示・実演・発表をする会を設けました。また、全国の工芸関係者に調査を行い、いま手を講じる必要のあるものは何かをまとめた「イエロー・リスト」を作成し、それを元に、重要度を分類し考える会議を行いました。現場では何が問題になっているのか、またそれらに対して手を打っている人や団体がいることが、高度な情報化社会においても見えにくい分野であるため、いずれも多くの参加者があり、会議では熱い議論が展開されました。
5)円卓会議では、工芸のかかえる問題の解決には一人でも多くの人が工芸を使うことで解決できるものが多いことが再認識されると同時に、2020年、「日本工芸週間」の制定、21世紀の「工芸生活」をキーワードに、現代の生活のなかで工芸のある暮らしを普及するための方法や工芸への意識をどう高めていくか、意見交換を行いました。

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