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採択活動一覧

カシューナッツ 12帖演劇祭

活動情報

活動ファンド SOMPOアート・ファンド
申請時期 第1回
活動地域 熊本県
活動ジャンル 演劇
活動者名 SASHIYORI Art Revival Connection KUMAMOTO
活動名 カシューナッツ 12帖演劇祭
活動名(ふりがな) かしゅうなっつじゅうにじょうえんげきさい
実施時期 2016年 10月 21日 ~ 2016年 11月 20日
会場 実施場所:アトリエ花習舎
所在地 :熊本市東区東本町1-62-3F

活動完了報告

(1)活動概況
開演直前の抽選と劇中の心理戦により物語が分岐するマルチエンディング作品、ゼロソー『竜宮都市ゴーヘイ』。「お父さんが警察に捕まりました」という衝撃的な台詞から始まるほぼノンフィクションの演劇、演劇関係いすと校舎『草、のびて、家。』。 一昨年の早川倉庫杯若手演劇バトルDENGEKIVol.4で圧勝したミュージカル劇団天然木の『終電と始発のあいだ』『雨音』。人気ストリッパー一条さゆりの半生を、現役にして伝説のストリッパー 若林美保が演じる、だらく舘『贋作・一条さゆり』。このような多彩な作品を10月21日〜11月20日の期間中、18ステージ上演しました。
アクティングスペース12帖、客席最大25席という小さな贅沢な空間での演劇鑑賞にご来場いただいたお客様からは「こんなに近くで演劇を見るのは初めてですごく情熱を感じて感動しました」「老人になって初めて楽しい一時を過ごすことができました」等の感想をいただきました。「こんな場所があったんですね」とのコメントともに花習舎の今後の展開への期待の言葉をたくさんいただきました。
その他、3つのワークショップ、短編映画あわせて演劇祭の花習舎での入場者数は小さい会場ながら延べ500人を超えました。
花習舎の目と鼻の先にある健軍商店街ではチャンバラパフォーマンスを2日間、計6回開催。約400人の方にご覧いただきました。パフォーマンス後のチャンバラ教室には子どもから大人まで幅広い年代の方が参加し、観客の笑いを誘っていました。

(2)達成できたこと
熊本市内の公立文化施設が悉く被災し閉館を余儀なくされている状況で、安定して演劇を観る機会を提供することができたことは大きな成果でした。近隣の商店街でやったチャンバライベントでは通りかかった方々も立ち止まり鑑賞され、「塞ぎ込んで家にずっと引きこもっていたけど、今日は外に出てきてよかったです」等と私たちに声をかけていかれました。商店街や花習舎のある健軍町は熊本地震の震源となった益城町から車で10分の位置にあり倒壊した建物も散見されます。住まいをなくされた方も多くいます。商店街でのイベントや花習舎での演劇公演をとおして町に活気を生み出し、また演劇祭に来たお客様に商店街探索を促すことで町にいつもと違う人の流れを創り出すことができました。

(3)現状の課題
1ヶ月間にわたり開催する演劇祭運営のためには現状はマンパワーが足りません。事務局の経費が足らず満足な補償のない状態で1ヶ月拘束することになるため、今後の継続にあたっては資金と人材確保が急務の課題と感じています。

(4)今後の改善点
花習舎を拠点とした小さな空間の贅沢な演劇祭という柱は従来通り、さらに新たな観客層に働きかけるために商店街との連携を密にし、商店街でも新しい活動展開を模索します。また会場に足を運べない方にも出会うためにアーティストとともにアウトリーチも今後検討していきたいと思っています。

(5)自己評価(地域活性化につながった点や活動実施による経済波及効果の算出などを定量または定性により活動における成果について自己評価をしてください)
観劇前後に健軍商店街に立ち寄っていただけるように、SNSで界隈のお店の情報を積極的に発信しました。県内外、遠くは東京・横浜からの演劇愛好家が観劇とあわせて界隈の商店を巡り町を楽しんでくださったようです。その様子は更に観客によってTwitter、Facebook等で発信され、町のPRとなっていました。商店街でのチャンバラパフォーマンスは約400人の方にご覧いただき、会場外でのイベントを行なわなかった昨年度と比較して400人の新しい観客と出会えたことになります。

(6)SOMPOアート・ファンドの助成を受けたことによるメリット
前年度の演劇祭開催にあたっては熊本県「新たな芸術文化発掘事業」に採択され助成を受け実施することができました。熊本では今まで県内外の演劇団体が集う同規模の演劇祭を民間主体で開催した例はなく一定の評価を受けておりました。今年度も同様の形での実施を考えていたところ、大きな震災に見舞われ同事業は中止。開催が危ぶまれていたところでしたので、SOMPOアート・ファンドの助成金は実施に向けてとても大きな資金的支えとなりました。そればかりではなく、熊本が衣食住の確保が最優先の時期に、アートの重要性を認めていただけたようで、演劇祭開催に向けて動いてきた私たちの心の支えでもありました。

(7)活動実施における協力機関や他の協働団体の関与について団体名およびその内容
 ・Sulcambas!(サルカンバ!)…共同主催
 ・健軍商店街…広報協力と屋外パフォーマンスの際の会場提供

(8)集客人数 900人(屋外パフォーマンス観覧者含む)

(9)媒体への露出(記事タイトル/媒体名/掲載年月日)
媒体名 FM大阪「ON THE PLANET」/平成28年6月17日
タイトル「がんばるけん!熊本演劇」/媒体名 九州地域演劇協議会サイト/平成28年6月30日 http://www.krtc.info/?p=539
タイトル「地域の時間地域でつくる」/媒体名 まつもと市民芸術館の広報誌「幕があがる。」/平成28年7月
タイトル「熊本の演劇人が『街や人の再生・復興』を掲げて動き出す」/媒体名 エンタメ特化型情報メディア スパイス/平成28年7月1日
http://spice.eplus.jp/articles/63939
タイトル「立ち上がる九州の演劇人たち2」/媒体名 シアターガイド/平成28年7月2日
媒体名 熊本シティエフエム「ゆるるアフタヌーン」/平成28年10月11日
タイトル「笑いと涙で心ほぐして」/媒体名 熊本日日新聞/平成28年10月13日
媒体名 RKKラジオ「ふくミミらじお」/平成28年10月17日
媒体名 熊本シティエフエム「すぱラジ」/平成28年10月17日
タイトル「健軍商店街に助太刀致す」/媒体名 熊本日日新聞/平成28年10月30日
タイトル「立ち上がる九州の演劇人たち4」/媒体名 シアターガイド/平成28年12月2日

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