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山尾三省生誕80周年記念  屋久島で アニミズムの詩人 山尾三省を 謡う

今年は、アニミズムの詩人として、坂本龍一らに影響を与えた、山尾三省の生誕80年、そして没後18年にあたります。
山尾三省の詩「聖老人」を能の謡だけで構成した創作謡「聖老人」は、能楽師4人による声のみの作品として2002年3月大阪にて初演されました。山尾三省さんに詩をつかう許諾をえるために連絡したとき「私の作品はさまざまな形で演奏していただいていますが、日本の伝統芸能ははじめてです」と心待ちにしていただいていたのですが、その死(2001年8月28日)に間に合いませんでした。その後はさまざまなシチュエーション、バリエーションが生まれ、再演—「庭屋一如」として名高い屋敷(京都2006年)、子どもの声が入った2009年(神戸)、能舞台での公演(岡山2009年)、2013年には東日本大震災復興支援として能楽師1人による独吟が誕生—しています。当初からこの詩が生まれた屋久島の自然環境の中での公演を熱望していました。おかげをもちまして実現の運びとなりました。
ユネスコの無形文化遺産に登録されている日本の伝統芸能「能」の新たな試みとして現代音楽の作曲家に委嘱するにあたり、詩の重要性がまずありました。平易で美しい日本語の長文の現代詩で、なおかつメッセージのあるものを紹介して下さい。周辺のみなさまにそうお願いしました。そうして山尾三省と出会い、詩集「びろう葉帽子の下で」の中から3篇を選び、能楽師が一番謡になりにくいものをと「聖老人」を選びました。その作品を同じくユネスコの世界遺産に登録されている屋久島で、詩が生まれた屋久島での公演です。
地元の小学生から詩を募集し「オリオン三星賞」を授与、詩集を発行している山尾三省記念会が山尾三省の命日に開催している三省忌に奉納させていただくことになりました。林野庁、屋久島町のご許可をいただき、紀元杉・ヤクスギランドでの屋久杉讃謡もあります。
山尾三省の生き方・考えに触れ、能という 源は野外の庶民の芸能であった伝統文化のエネルギーを見届けていただきたいと存じます。
■子どもの詩の能楽師による朗読
2006年〈第1回〉〜2016年〈第11回〉発刊の詩集「星座 屋久島の子どもたちの詩」〈山尾三省記念会発行〉より、三省さんの奥様 山尾春美さんに 小学校低学年 小学校高学年 中学校 高校校 の各部ごとに 4篇ずつ選んでいただきました。そのなかから能楽師が当日選びます。
■自然讃歌、世界平和を願い 能スタンダードとして選んだ仕舞の曲は以下です。
淡路(あわじ):春、桜舞い散る頃、花びらの積もった田を耕せば、秋には金色の稲穂が田に満ちる。自然美しく稔り豊かな日本の、神の恵みを描いた能。
実盛(さねもり):老骨の矜持。朽ち木になおも宿りつづける、武士の魂。
山姥(やまんば):深い山の奥に現れた鬼女・山姥。人里離れたこの山の中、真如の月に照らされつつ、彼女は禅の真理を語り舞う…。
昭君(しょうくん):和平のため胡国の王 コカンヤゼンウに召された美女・昭君。父母が鏡に形見の柳を映すと、ゼンウの恐ろしい姿は消え昭君の美しい面影だけが残る。

お問い合わせ
○パフォーマンス イン ミュージアム実行委員会 (バンノ)
Tel&Fax:078-822-2545(8/26迄) iPhone:080-9163-6086 Email:bankumi@icloud.com
○山尾三省記念会(山尾)0997-44-2779

活動情報

活動ファンド 助成認定制度
申請時期 2018年 第2回
活動地域 鹿児島県
活動ジャンル 芸能、文学、音楽
活動者名 パフォーマンス イン ミュージアム実行委員会
活動名 山尾三省生誕80周年記念  屋久島で アニミズムの詩人 山尾三省を 謡う
活動名(ふりがな) やまおさんせいせいたんはちじゆつしゆうねんきねんやくしまであにみずむのしじんやまおさんせいをうたう
実施時期 2018年 6月 23日 ~ 2018年 9月 30日
会場 実施場所:やまびこ館と野外
所在地 :鹿児島県熊毛郡屋久町一湊白子山2418−38
寄付金額 / 目標金額
10,000 / 700,000
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