活動ファンド | 助成認定制度 |
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申請時期 | 2019年 第3回 |
活動地域 | 東京都 |
活動ジャンル | 音楽 |
活動者名 | 特定非営利活動法人 日本現代音楽協会 |
活動名 | 現音 Music of Our Time 2019 |
活動名(ふりがな) | げんおん みゅーじっく おぶ あわ たいむ にせんじゅうきゅう |
実施時期 | 2018年 12月 16日 ~ 2020年 2月 28日 |
会場 |
実施場所:東京オペラシティリサイタルホール、東京音楽大学池袋キャンパス(ワークショップのみ) 所在地 :東京オペラシティ:東京都新宿区西新宿3丁目20番2号 、東京音楽大学:東京都豊島区南池袋3-4-5 |
寄付金額 / 目標金額 |
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⽇本現代⾳楽協会(通称 現⾳)は、1930年の設⽴以来⽇本を代表する作曲家の団体として、そして国際現代⾳楽協会⽇本⽀部として、国際的な視野の下で、⽇本の作曲界の発展に⼤きな役割を果たしてきました。まもなく創⽴90周年を迎える2019年、新たに特定非営利活動法⼈となり、これまでの豊かな伝統と歴史的蓄積を踏まえた上で、さらに⽇本の芸術⾳楽⽂化創造を活性化し、その発展を図ることにより社会・⽂化的な公益に貢献することを目的として活動を⾏っています。
創造的活⼒に富む芸術⽂化は、作曲家と演奏家が協働して新しく想像的な作品を⽣み出すとともに、聴衆がこうした新しい創造の息吹きを感受することにより初めて⽣命を得て、社会に根付いていくものです。つまり、今⽇の芸術⾳楽⽂化の創造と発展を導くためには、作曲家・演奏家・聴衆の三者が、互いに芸術的刺戟を与え合い、分かち合うことこそが⼤切です。その三者が集う“場”として、〈現⾳ Music of Our Time 2019〉と銘打った⾳楽祭を開催します。
この⾳楽祭は、その名が⽰す通り、正に私たちが⽣きている今の時代の作曲家と演奏家が⽣み出す芸術⾳楽を、多くの聴衆にリアルタイムで体験してもらい、芸術⽂化創造の場に参加してもらおうという意図で企画されたもので、以下の4企画、6公演とワークショップ1回で構成されています。
作曲家・演奏家・聴衆が様々な形で参加できる〈現⾳ Music of Our Time 2019〉によって、⾳楽の未来を拓き、⽇本の⽂化が更に⾶躍することを目指しています。
1)フォーラム・コンサート(2公演)
11月28日(木)18:45開演、同29日(金)19:00開演 東京オペラシティリサイタルホール
特定の編成やテーマにとらわれない⾃由な発想のもと、現代の⾳楽創造の新しい可能性を提⽰する作曲家の新作および近作による作品展です。
【参加作曲家】⽊下牧⼦、⽥中範康、くりもとようこ、松岡貴史、ほか全17名
【演奏】鈴⽊真希⼦(hrp)、ウルグン(⾺頭琴)、鈴⽊⽣⼦(cl)、及川⼣美(pf)、⼭本ゆきの(三味線)、薬師寺典⼦(sop)、松本卓以(vc)、シュピール室内合奏団ほか
2)現⾳・⾳楽づくりワークショップVol.6〜“声”のさまざまな可能性にチャレンジ︕
11月30日(土)13:30開始 東京音楽大学池袋キャンパスA地下100教室
“⾳楽づくり”とは、「⾳」を⾃由な発想で組み⽴てて⾳楽をつくるもので、学校の⾳楽教育などにも取り⼊れられています。⾳楽経験の有無にかかわらず、⼦どもから⾼齢者、そして障がい者も、誰もが容易に仲間になれる相互コミュニケーションの⼿段として地域⽂化の振興にも⼤きく貢献するものです。Vol.6では“声”をテーマとした⾳楽づくりワークショップを実践します。
【ワークショップリーダー】低⾳デュオ(松平敬、橋本晋哉)
【参加者(予定)】教員、作曲家、演奏家、⾳楽⼤学学⽣、視覚障がい者など40名程度を想定。
3)ペガサス・コンサート・シリーズ Vol.I
現代⾳楽の上演に積極的な演奏家を⽀援すべく、演奏家⾃⾝が企画・出演するリサイタルを募集し、全32企画の応募の中から選ばれた3公演をシリーズVol.1として⾏います。原則的に1945年以降に作曲された作品であること、3分の1 以上が⽇本⼈作品であること、世界初演または⽇本初演を含むこと、という募集条件に加え、優れた演奏技能と演奏表現⼒を有しており、かつ、企画のコンセプトとプログラミングの創造性、独⾃性の豊かさ、演奏会としてのまとまりを⼗分に備えていることを審査基準としました。
(1) 染⽥真実⼦チェンバロ・リサイタル「たゆたう真珠」
12月3日(火)19:00開演 東京オペラシティリサイタルホール
【演奏作品】G.リゲティ《Passacaglia ungherese》、向井響《美少⼥⾰命・転⽣》(初演)、ほか
(2) ⼭⽥岳エレクトリック・ギター・リサイタル「独奏楽器としてのエレクトリック・ギター そしてその可能性をめぐって」
12月5日(木)19:00開演 東京オペラシティリサイタルホール
【演奏作品】F.ハイン《なぜ、いま、》(⽇本初演)、川島素晴による新作 ほか
(3) 佐藤淳⼀サクソフォン・リサイタル「フランス・エレクトロニクス⾳楽の周辺」
12月9日(月)19:00開演 東京オペラシティリサイタルホール
【演奏作品】酒井健治《波と記憶の合間に-サイドA》、A.マルケアス《三つのウインク・リズム》(⽇本初演) ほか
4)新しさとは何か ― 第36回現⾳作曲新⼈賞本選会
12月18日(水)18:30開演 東京オペラシティリサイタルホール
共通した価値観がない現代において、⾳楽の捉え⽅は非常に多様化した様相を呈しており、その区別は曖昧なものになっています。本企画では「新しさとは何か」というテーマで第⼀部に対照的な⼆⼈の作曲家の作品を、第⼆部は、作曲コンクール「第36回現⾳作曲新⼈賞」本選演奏会として新進の若⼿作曲家たちの今現在の新しさの表現である⼊選作を取り上げ、新しさや価値観の多様性を提⽰するとともに、聴き⼿にも⾳楽の‘聴取の多様性’について問いかけます。
【演奏作品】M.フェルドマン《ショスロスの春》、H.ラッヘンマン《プレッション》、第36回現⾳作曲新⼈賞本選会として、譜⾯審査により選ばれた⼊選作4作
【審査員】渡辺俊哉(⻑)、福井とも⼦、南 聡