いつかミュージカルをつくりたい。私たちのステージを通して大切なメッセージを伝えたい。その「想い」だけを頼りに、手探りで本プロジェクトは始まりました。３年計画で、オリジナルミュージカルを作るために、これまでゴスペルクワイヤーとして活動してきた私たちが、ミュージカルという新しい表現に挑む新しい仲間を募ったのが2019年のこと。
その後、ミュージカル俳優で、振付師の松本和宜先生指導のもと、第1期から第4期までのミュージカルワークショップを経て、「Sign」を創り出しました。
オリジナル作品を生み出すにあたり、このプロジェクトは多くの方に支えられて進んできました。ワークショップの頃から一緒に知恵を絞ってくださった金沢舞台さん。松本先生との出会いからはじまり、私たちが考えた原案を見事に形にしてくださった、脚本家の長谷川晃示さん。さらに、ミュージカル俳優の本間ひとしさんの特別出演や松生紘子さんによる美術監修が決まるなど、次々とミラクルが起きています。
この想いを形にするため、ぜひ本活動へのご寄付をお願いいたします！

【本作品を通じて伝えたい事】
企画のテーマ１：一人一人が生まれてきた意味を持っている。それに気づくためには、天からの「サイン」に耳を傾けること。人間の目には、一見、災難に思えることも、本来の道に導くためのサインかもしれない。
企画のテーマ２：人間の創造性は、情報の切り貼りではなく、本や自分との対話を通したイマジネーションによって無限に広がる。その入口は図書館かもしれない。
企画のテーマ３：科学技術と人間との共存のあり方について。ＡＩなどの科学技術との現代の私たちはどのように共存していけるか。依存すれば破綻するが、自律すれば共存できる。

【地方においてオリジナルミュージカルを制作する意義】
＜３年間のミュージカル制作プロジェクトの集大成＞
VOX OF JOY Choirでは、2002年のコーラスユニットVOX OF JOY結成以来、20年間「愛と感謝」をテーマとして、コーラスエンターテインメントのステージを作ってきました。これまで、石川県内に広がってきたコミュニティをさらに広げ、創作活動を行うための土壌を育み、音楽を通したメッセージを伝えることを目的として、2019年からの３年計画で、初となるミュージカルの制作に着手。講師を招いた各種ワークショップによって、ダンスや演技など、ミュージカル公演に必要なスキルを広げてきました。今回の公演は、この３年計画の集大成となるミュージカル作品「Sign～天使からの贈り物～」の初演となります。

＜北陸地方における芸術活動の担い手育成＞
芸術文化の質的向上と普及にあたり、プロフェッショナルの演出・客演を迎えることによって、北陸を拠点に活動しているVOX OF JOY Choirの新しい「VOX OF JOY Concert」スタイルとして、ミュージカル公演を行います。これまでのワークショップやオーディションを通じて、若手のメンバーが増えました。これは、地方を拠点に活動する市民芸術の担い手らによる挑戦でもあります。今回、初演する「Sign～天使からの贈り物～」のストーリーからも、日々の暮らしから一人一人が想像力を発揮して、一人ひとりが芸術文化の担い手として、活力ある社会づくりに貢献できるというメッセージを伝えたいと思います。

＜制作スタッフの育成＞
VOX OF JOY Choirで一貫して取り組んできているのは、「For you」の精神によるステージづくりです。キャスト以外に、コンサートスタッフ育成にも取り組んできており、今回は初のミュージカル公演ということもあって、メンバー一丸となって役割分担をしながら制作にあたっています。芸術文化活動が、多くの制作スタッフによって支えられ得ていることを身をもって知り、誰もが創り手となれる開かれた芸術としてのノウハウ移転と後進育成も目的の一つとしています。

【#図書館へ行こうプロジェクト】
折しも、現在石川県では新県立図書館のオープンに向けての準備中です。このミュージカルを観て、「図書館に行ってみようかな」と思っていただけるよう、「図書館へ行こうキャンペーン」を展開中です。子供たちと本の関係を取り戻すことに賛同してくださる方からのご協力も募っております。