コロナ禍の中で2021年春に始まった音楽祭も第３回目を迎えようとしています。この２年間国内のたくさんの制限に加えて、外国からの入国制限という壁にぶつかっておりましたが、今回はようやくドイツからの音楽家を招いて音楽祭を開催することができます。日本とヨーロッパは距離的にも文化的にも本当に遠い！・・・ですが、音楽という共通の言語で国境を越えて対話出来る幸せは何物にも変え難いものです。オープニングコンサートではハンガリーやロシアの民族色が濃い印象的な作品を、２日目の夜は96歳のハンガリー出身の作曲家、ジェルジュ・クルタークの作品とバロック時代の音楽を６人の音楽家がそれぞれに組み合わせた音楽の“連想ゲーム”を、そして３日目は濃厚でロマンティックな美しい音楽を皆さまに楽しんでいただけることを心から願っています。