<結果・感想>
鈴木の5ヶ月のNY滞在から帰国後初となる本公演では、その視野はこれまでより深く、広くなり、コンテンポラリーダンス界そのものに対する視点は、コンテンポラリーアート全体を意識するものになった。その結果、作品のメッセージ性は、ダンスという枠を超え、社会や生活にも根ざしたものとなり、大変質の高い作品が発表できた。それは確実に観客に伝わっており、さまざまな反響メッセージが届けられる。それはどれも「生と死、愛について考えさせられ、根底を揺さぶられた」というものであり、これまでの日本のコンテンポラリーダンスにはあまりみられない、力強い作品を発表することができたことを実感している。
「大分アジア彫刻展」は、大分県豊後大野市出身の彫塑家 朝倉文夫を顕彰して大分県と豊後大野市が開催する、アジアの新進彫刻家の登竜門と位置づけられる国際公募展です。
ビエンナーレ(2年に1度)で開催を続け、今回で13回目を迎えました。アジア15カ国から前回を大きく上回る411点の作品を応募いただき、平成28年10月8日から開催した本展は盛況のうちに会期を終えることができました。会期中には、市内の小中学生を本展会場と朝倉文雄記念館に招待したり、国内外の受賞作家を招聘し、トークイベントを県内大学で開催するなど、幅広い世代に本彫刻展に注目いただけたと思います。企業メセナ協議会様をはじめ、多くの方のご支援のもと、開催できましたことを、この場をお借りしまして厚く御礼申し上げます。
* 『なぜ ヘカベ』『戦場のような女』等で、マテイ・ヴィスニユック作品を手がけ、評価
を得てきた江原早哉香が演出を行い、劇団の創造活動の先端を担う俳優、世界で活躍する
アーティストが取り組んだ。これまでマテイ作品を5作品上演してきた劇団にとって、
新たなマテイ・ヴィスニユック上演の可能性を示す公演となった。
* この作品を通して観客は、この劇場で上演された空間は、決してユーゴスラビアを含めた
海外の国々だけの問題ではなく、現代の私たちにとっても、異質者や多様性を排除し、
経済優先の社会のなかで、私たちが見落としがちな、人間の魂の叫びに思いをめぐらす
体験となったのではないかと思う。このことは、今の日本の社会や教育の現場で抱えてい
る差別や格差の問題に 目を向けるきっかけとなったのではないかと考える。
* 今まで取り組んできたマスクによる表現に加え、エリック・ドゥニオーは糸で吊られた
パペットを提案、死者の姿や、地中からの叫びを、この人形を操る俳優が表現。
俳優たちは、身体による新たな集団の動きを発見すると共に、観客にとっても現代劇の
新たな可能性と劇場の広がりを発見し、享受する機会となった。
分野別フェスティバルは,昨年度に引き続き,民謡民舞など8分野の舞台系フェスティバルを県内8地域で開催しました。
各会場とも,多くの県民の皆様に御参加,御来場いただき,地域における文化活動の活性化を図ることができました。
今後も,この「けんみん文化祭ひろしま」が更に充実・発展し,本県における文化振興に大きく寄与するものとなるよう努めてまいります。
活動をしてみて
今年で通算12回目となりました「東京・春・音楽祭―東京のオペラの森2016―」は、皆様のお陰をもちまして、全日程を滞りなく終えることができました。
本年は主な演奏会として、リッカルド・ムーティを指揮者に迎えた”日伊国交樹立150周年記念公演”、『ニーベルングの指環』の第3作《ジークフリート》を上演した”東京春祭ワーグナー・シリーズ”、デュリュフレの《レクイエム》他を演奏した”東京春祭 合唱の芸術シリーズ”、そして「Variations(変奏)―変容する音楽」というテーマでお届けした”東京春祭マラソン・コンサート”等を開催いたしました。
その他にも、”東京春祭チェンバー・オーケストラ”による「室内楽特別コンサート」、世界的な名歌手を招聘する”歌曲シリーズ”、”東京春祭のStravinsky”、”ベルリン・フィルのメンバーによる室内楽”、”東京春祭ディスカヴァリー・シリーズ”等において、国内外の第一線で活躍する音楽家たちが熱気あふれる演奏を披露いたしました。
さらに、上野の春の風物詩として高い人気を誇る”ミュージアム・コンサート”は、国立科学博物館、東京国立博物館、東京都美術館、国立西洋美術館、上野の森美術館の5会場において、いずれも個性豊かな公演を実施いたしました。
これらに加え「桜の街の音楽会」や「東京春祭 for Kids」、「〈ナイトミュージアム〉コンサート」、一般の参加者がオーケストラの指揮にチャレンジする「指揮者はあなた!Conduct Us in 上野公園」、マラソン・コンサートの「ライブ・ストリーミング配信」等、多彩なイベントをお届けいたしました。
こうした催しを通して、多くの聴衆に音楽の素晴らしい魅力をお伝えすると同時に、今後も末永く愛していただける音楽祭となるよう一層努めて参る所存です。
最後になりましたが、「東京・春・音楽祭―東京のオペラの森―」をご支援くださいました皆様、関係者の方々に心より御礼申し上げるとともに、これからも変わらぬお力添えを賜りますよう、重ねてお願い申し上げます。