新型コロナウイルスによる影響で公演が中止となってしまいましたが、若手育成を主軸に置く当公演を直前まで作るあげることにより、未来のオペラ界を担う出演者個々に成長がみられました。広報面では出演者自身のSNS等の利用を強化し公演の宣伝を行いました。公演中止発表の際には残念だというお声も頂戴いたしました。
当事業は、西荻窪のまちなかと善福寺公園を会場として、作品展示、公演、プロジェクトなどを実施した。その中でも特に、参加作家の宮嵜浩、佐々木樹、久木田茜、RITENUTEbytacが、小学校の児童とワークショップを行い、その素材を元に作品化して野外で発表したり、小学校を会場として、ビッグ☆ザッパーズの演劇公演(図工室)や「0円均一」企画(校庭)で行うなど、子供や若い世代が、日常のつながりの中でアートを体験することのできる場を提供した。さらにそれを、参加した子供たちだけではなく家族や友人などさらに広いつながり、また近隣や他地域からの人々が鑑賞することで、当事業が、西荻窪から善福寺公園までの地域を、大きな美術館として機能させることができたと考える。また、参加作家のうち、約2/3が30代までの若い世代であり、作品発表やワークショップの場を提供することで、人材の育成に貢献したと考える。残った課題としては、新規の教育施設へのアプローチがあまりできなかったことがあるが、コロナ禍もあり、難しかったのも実情である。
現代アートを、世界や環境、芸術、文化をどう捉えるかというガイドと考え、それを子供や次世代に提示し、受け渡していくという視点で企画するとした。それについては、パンデミックという、世界がひと繋がりであることを認識せざるを得ない事項に対して、アートがどのように応えていくか、まさに世界や環境をどう捉えていくかを、参加作家は、芸術という手法で提示し、ガイドとすることに近づけたのではないかと考える。
春から文化事業が中止や延期となる中で、よくぞ開催してくれたという声が多く聞かれ、また実際に公園や会場への来場者は、例年よりだいぶ多かった。遠出や人と出会うことが困難な中で、地域の人々が多く作品と出会い楽しんだこと、またその感想や写真をSNSでシェアすることで、新しい繋がりを広げる契機となったことなどは、地域への大きな成果であったと考える。またJR西荻窪駅に高島亮三作品を設置したことで、現代アートに馴染みがない人々へも、展覧会の存在を周知し、理解を深めたと考える。
この公演は音楽大学や大学院卒業後間もない新人を起用し、今後のオペラ界を担っていく若手育成を主軸に据えた公演です。
昨年の同公演がコロナの感染拡大により中止となった為、今回は昨年度実施予定であった「皇帝ティートの慈悲」も一緒に上演する事となり皆様より好評を頂きました。出演者もそれぞれに成長が見らる公演となりました。
今回はコロナウイルス感染対策を徹底し、座席数を半分として蜜を避け、出演者からスタッフまで自己管理に努め、お客様にも感染拡大を抑える為にご協力頂いた公演となりました。無事開催出来た事に感謝しております。
客席が半分となり当団も厳しい状況でしたが、貴協議会を通じてご寄付を得られた事は、公演を運営する上で大層な励みとなりました。
今回の公演は、吹田市文化会館メイシアターにとって4年ぶりの本格的なオペラ公演でありました。関西歌劇団にとっても一年延期となった公演で、吹田市民のみならす関西のオペラファンの皆様が心待ちにされた公演となりました。
コロナ禍において感染対策(PCR検査、消毒、手袋使用、ソーシャルディスタンス等)に大変気をつかいましたが、公演に関わった全ての人たちの「開催したい」という思いに連帯感が生まれ、皆様の心に残る公演となりました。
作曲者チレアの優しく情熱的な音楽と一人の女優の劇的な人生を表現した舞台にお客様にも大変お喜びいただき、嬉しいお言葉、励ましのお言葉を多く頂戴しました。
上演回数が余りないこのオペラを取り上げご紹介できた事で、芸術的な貢献ができ、今後も更にお楽しみいただける舞台に挑戦していきたいと思います。
活動をしてみて
今回は、まちなか展も含めすべての作品を公募とし、史上最多の応募があった(それまでの最多だった昨年度の約2倍)が、助成を受けたことで、最多の作品を採択することができ、それぞれに作品制作の補助金を出すことができた。そのため今までになく多彩な作品を展示、実施することができ、アート作品を通して、さまざまな側面から、人間や自然、地域や社会を考えることができたと考える。
また、参加数の増加により、宣伝としても展覧会のガイドとしても重要であるリーフレットも、質・量ともボリュームを大きくする必要があり、助成を受けたことでその目的を果たすことができた。
さらにドイツ、中国、フランス、イギリス、イタリア、アメリカなどの様々な国、国内でも大阪、名古屋など広域からの参加者があり、異文化の交流や価値観の交換などを通じて、会期中にアートの坩堝が生じた。このことは鑑賞者や参加者双方にとって、得難い体験であったと言える。
当展は18年間の継続により、開催による祝祭性や楽しさにおいては、大きな信頼と協力を地域から得ている。その信頼の結果として今回は、展示やパフォーマンスの場として、廃校ではなく子供達の学んでいる小学校を提供できたこと、また当該小学校の卒業生から、西荻のアート関係店舗との協働の申し出があり、40以上の店舗が参加する「西荻ワークショップ・アートマップ」とも連携したことで広域なつながりができたこと、などが特記される。それらの背景を踏まえ、また最多の参加者、最多の地域からの参加、などの結果を考えると、東京の西の端の限られた地域の現象であるかもしれないが、このような展覧会が、自治体や高名なキュレーターによるトップダウンではなく、地域の関係者や住民の、どうしてもアートが必要だというエネルギーと熱意によって開催されたという点は、アピールできると考える。
さらにオリンピックを契機に爆発的に外国人の来日数が増大しているが、彼らが求めるものは、有名な観光地から、市井の人々の暮らしぶりや興味などへとシフトしている。西荻という街はまさにそのような街であり、実際に、今回参加した外国人作家は、作家活動の他にこの地域での生活や観光を満喫して自国にその楽しさを持ち帰った。このことなどは、アート活動に加えて、広く東京のアピール、日本の文化や生活への理解につながったと考える。