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活動者の声

野外×アート×まちなか トロールの森2021

活動期間2021年 11月 3日 ~ 2022年 1月 23日

活動をしてみて

アートとの「出会いの場の創出」という意味では、毎年継続して実施していることで裾野が広がり、参加性の高い作品が増えたこともあり、子供から大人までがアートにふれる機会を提供できた。また、身体表現系の作品も増えており、アートの多様性も伝えることができた。その反面、とくに公園の作品ではわかりやすいもの、受け入れやすいものが増え、鑑賞者の価値観をゆさぶるような表現が乏しかった。
とくに桃井第四小学校との連携によって、ワークショップだけでなく、休憩時間などにゲリラ的に展開されるパフォーマンスなどを繰り広げ、アーティストと子供たちの交流がさらに深化したといえる。
また、駅ナカにポスターやユニークな作品を展示したり、参加作家の作品と写真家のコラボレーション写真を西荻窪駅に展示したりすることによって、西荻窪駅利用者「トロールの森」への興味を喚起できた。
20周年オンラインシンポジウムを開催し、これまでの歩みを振り返るとともに、トロールの森が果たしてきた役割を語り合うことによって、「トロールの森」の意義を再確認できた。とくに、子供たちを軸に、周辺住民を巻き込んだイベントとして、地域の財産となっていることを実感できたことは、事務局メンバーにとって大きな自信となるとともに、モチベーションの強化にもつながったと考える。
野外展の会場は地域住民の集う都市型の公園であるが、20年間の実績により、その時期の開催を心待ちにする住民が年々増加している。またSNS での積極的な配信とネットワーク作り、YouTubeチャンネルでの参加者インタビューや実演の実況なども充実させ、Instagramなどでトロールの森について発信する鑑賞者が飛躍的に増えた。最寄駅である西荻窪駅周辺から善福寺公園に至るエリアで、作品設置への協力をはじめ、案内チラシやポスターの掲示、作品展示に積極的にかかわってくれる店舗が増えており、集客にも結びついている。
身近な地域での継続的な開催により、アートが限られた愛好家やプロフェッショナルのためのみのものではなく、気軽に楽しむことができ、多方向の価値や行為を内包しており、価値観の変換する面白さを感じることのできるものであるという認識が、地域住民に広く定着してきた。また作者と、子どもや若い世代とのワークショップや交流を続けることにより、受け身ではない、主体的な鑑賞者の力が培われてきている。

関西歌劇団 新進歌手による 名作オペラハイライト

活動期間2021年 10月 1日 ~ 2022年 4月 30日

活動をしてみて

今回の公演は音楽大学、大学院等を卒業、修了後間もない新進歌手たちを起用し、若手オペラ歌手を育成する事を主軸に据えた公演です。
オペラ「サンドリヨン」というフランス物に挑戦し、原語に苦労いたしましたが、出演者には成長が見られ、自信に繋がる公演であったと確信致しました。
物語は皆様に馴染みのある「シンデレラ」だった事、美しい舞台、字幕投影した事もあり、お客様にも好評を頂戴致しました。
コロナ禍でもあり、練習中からも感染対策を徹底し、出演者、スタッフのみならず、お客様にもご協力頂きましたことに感謝いたしております。
若手出演の公演でしたので、入場料金は抑えねばならず、また、コロナ禍において来場者の数も思う程確保出来ず、収支は厳しいものではありましたが、貴協議会を通してご寄付を得られることは公演を運営する上で大変な励みとなっております。

東日本大震災復興支援上映「ともにある Cinema with Us 忘れないために」(仮題)

活動期間2013年 10月 12日 ~ 2013年 10月 14日

活動をしてみて

311という突発的な未曾有の出来事に、映画に係わるものとして何かできないかという思いから始まった緊張性の高いプロジェクトで、予算もほとんどない ところからの立ち上げとなり、助成金が大きな力となったことを実感している。この大震災に映画作家たちはどんなふうに向き合ったのか、そして報道映像には 表れてこない被災地の人々の姿と思いを、山形国際ドキュメンタリー映画祭2011に集った多くの作品を通して、2,000人を超える国内外の方々に見てい ただくことができたことは、非常に有意義なことだったと考えています。また、被災地も含めた全国への巡回上映は、遠く離れた方々にも被災地のよりリアルな 現状を伝えることができたのではないかと思います。
 また、被災地の映像を、その現場である地域に伺って改めて見ていただくことについては、どのような反応をいただくことになるのか、不安な面はありました が、被災地にエールを送る作品を選んだこともあり、実際には、非常に好意的な感想や評価をいただくことが出来ました。被災した親戚や友人に見てほしいから 再上映を希望すると涙ながらにお話ししてくださった方もおられました。岩手県山田町、宮古市、宮城県塩竈市、仙台市、福島県南相馬市、福島市の方々には、 特に、上映会を開催するにあたり、大変お世話になり、映画上映というプロジェクトを仲立ちとして、今までにない繋がりをいただいたと感じています。また、 今回上映した作品の何本かは、海外の映画祭や大学にも招待され、被災地の現状と人々の思いを国外の方々に伝えることになりました。細切れの報道映像では伝 わらないものに、国外の方々に映画を通して触れていただけることは、映画を集めた者として大きな幸福であります。今回、可及的速やかに、このような助成支 援をしていただいたことに心より感謝いたします。

福島を自分史で書き残す活動

活動期間2014年 5月 20日 ~ 2014年 12月 31日

活動をしてみて

双葉町民8人のそれぞれの個性あふれる自分史を制作することができました。また、その中にはかつての双葉町の素朴な暮らしや文化、原子力発電所の建設によって町が大きく変化する様子、そして事故で非常に困難な生活を余儀なくされる双葉町の営みが、一人一人の人生の記録と共に描かれていました。制作された方々の満足度は非常に高く、記録に残すだけでなく、被災者一人一人の心の癒しや前向きな気持ちに寄与できたと思います。
ただ、期間中20冊制作を目指し取り組みを進めましたが、思った以上に自分史製作に時間がかかったため、その旨事業期間中に報告し、期間を1年3ヵ月延長させていただき、目標制作数を半分の10冊に下方修正させていただいたにもかかわらず最終的に8冊の制作に終わってしまったことが、反省すべき点でありました。

「311ドキュメンタリーフィルムアーカイブ」プロジェクト2016~3.11映像記録のこれまで、これから

活動期間2016年 6月 14日 ~ 2017年 3月 31日

活動をしてみて

震災記録映画の蒐集活動について、呼びかけを日々地道に行い、この1年で登録作品が100本に近づいてきたことは大変喜ばしい成果であると考えています。また、当アーカイブ事業で課題となっていた登録作品『DUBHOUSE 物質試行52』の上映用35ミリフィルムプリントの収蔵・保存について、プリントを新たに作成し当ライブラリーでの永年保存が可能となったことは、今年度の当事業の大きな成果の一つでした。11月の上映・ディスカッションイベントは、映画を含む芸術全体が震災復興に果たす役割を改めて考える機会となりました。ゲストより、震災の経験を伝えていく上で、芸術作品は見る者の知覚・記憶に深く結びつく表現や語りを持たなければならないというお話が出ましたが、金曜上映会での2回の震災特集上映でも、それぞれ映画のテーマやスタイルは異なるものの、感情や記憶をゆさぶる詩の力が、共通して作品の核となっていました。作中の詩の朗読で涙を流す観客の方もおられ、芸術そのものの持つ力と意味を再認識することができました。今後もこうした素晴らしい映像作品を集め、上映し、語り合う機会を持ち続けたいと考えています。
 アーカイブ事業はまだ未登録作品が200本以上残っており、制作年の若い作品の中には同意が難しいものも多く、ある程度時間を置きながら今後も継続して声かけを行なっていきたいと考えています。上映素材の保存事業においては、ビデオ・デジタル素材は現在Blu-rayでの保存が主流ですが、技術革新のスピードが速くいつまでこのディスクメディアが社会に流通しているか先行きが不透明です。そのため今後どのメディアが最も保存に適しているか継続的に情報を集め検討し、またその入手予算を確保しながら、保存用映像の適切な移設を行なっていく必要があります。
 同様のアーカイブ活動を行なっているせんだいメディアテークや国立国会図書館など他関連機関とさらに情報交換し連携を深めながら、映像を見て震災、来るべき大災害などについて話し合うことのできる場、映像記録を確実に史料として残していける場を永続的に確保していくことが当事業の使命であると改めて感じました。

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