今回のテーマとなっているダンスは、常に音楽とともに民衆の中から生まれ、ごく早い時期からクラシック音楽に影響を与えてきました。そのダンスと音楽の関係をたどるプログラムをお届けできたと思う。
また、今回はプレ公演を江南区文化会館で開催し、より幅広い市民の皆さんからラ・フォル・ジュルネに親しみを感じてもらうことができた。
スヴェイネ駐日デンマーク王国大使より、日本・デンマーク外交樹立150周年記念行事の一環としてコンサートを企画しないか、という依頼を頂き、大変光栄なことと喜びも大きかったが、準備期間が一年足らずしかなかったために大変な苦労を強いられることとなった。バランスの取れたレパートリーの選曲に相当の時間を費やさなくてはならず、また、取り上げたい作品の楽譜は思うように手に入らないなど、予想外の苦労を味わった。日本では殆ど演奏されない音楽ばかりでのプログラムはお客様から どのように受け入れられるのか、という不安もあり、集客への影響も気掛かりであった。更に、演奏会当日想定外の台風襲来も重なり、どうなるものか幕開けまでドキドキではあったが、最悪の天候にも拘わらず(いつもと変わらない)106名ものお客様が見え、最後のレセプションまでほぼ全員の方々が参加して下さったことには感謝の念で一杯である。また、初めて耳にする曲ばかりであったのに、「ポピュラーな作品ばかり聴くより、新鮮な音楽を聴く機会が出来て大変楽しかった」という、新しいものへの興味と好奇心旺盛なお客様方のエネルギーに、こちらが感動してしまった。かなりの苦労が伴った企画であったが、結果に喜びを感じている。
本事業では大阪市中央公会堂と東京文化会館での定期演奏会、計8公演を実施した。4月には東京文化会館でウッラ・ブンディース氏と高田泰治による二重奏の公演を、6月には大阪市中央公会堂でベートーヴェン作曲交響曲第7番をメインとした古典派の演目を取り上げた公演を、7月には東京文化会館で高田泰治のチェンバロリサイタルをそれぞれ実施した。11月にはこれまで大阪でのみ実施していたバッハ作曲「ブランデンブルク協奏曲」全曲公演を、協会創立55周年を記念して大阪と東京両方で実施した。12月には毎年恒例となっている高田泰治リサイタル「バッハ作曲ゴルトベルク変奏曲」の公演を東京文化会館で実施した。1月の大阪公演はハイドン作曲「交響曲第45番『告別』」などを取り上げた古典派の内容を、東京公演ではテレマン作曲のトリオソナタなど、バロックの内容となった。
本活動においては大阪市の中心部、淀屋橋にある財界のサロン「大阪倶楽部」でのマンスリーコンサートを実施した。18世紀音楽の普及啓もうを大きな目的とし、バロック時代や古典派の作品を中心に、すそ野を広げるためにスタンダードジャズとシャンソンも取り上げた。各月の公演は次の通り。
4月にはドイツからヴァイオリニストのウッラ・ブンディース氏を招聘し、フランスの作曲家ルクレールの作品に焦点をあてた公演を実施。5月公演は「ヴァイオリンで辿るクラシック」と題し、首席コンサートマスター浅井咲乃による選曲でバロックからロマン派までの歴史をたどる内容となった。7月公演では、昨年が協会創立55周年記念であったことから、「55年前、『テレマン』はここから始まった! テレマン・プチ・アンサンブル」と題し、創設メンバーであるリコーダー奏者北山隆氏を招いてテレマン作曲トリオ・ソナタなどを取り上げた。8月公演ではテレマン作曲の二重協奏曲を、9月の公演ではラヴェル作曲弦楽四重奏とシャンソンを、11月公演ではヴィヴァルディの様々な協奏曲をそれぞれ取り上げた。12月公演では毎年定番となっている高田泰治リサイタル「バッハ作曲ゴルトベルク変奏曲」の公演を、1月にはニューイヤーコンサートを実施した。2月はアンダーソンのポップスとスタンダードジャズを、3月には高田泰治のチェンバロによるバッハ一族の鍵盤音楽をそれぞれ取り上げた。
活動をしてみて
我が国において、当協会が専門とする18世紀の音楽はまだマイナーな分野である。財界のサロンである大阪倶楽部で開催するマンスリーコンサートでは、リピーター向けの公演が多いため、演目は必ずしも聴衆に受け入れられやすいものばかりでなく、入場料収入も少ない傾向にある。そうなれば寄付者にとっては自助努力の不足を寄付で補おうとしているように思われ、寄付に対する理解を得ることが難しくなることもある。貴会に登録することで、本活動がある一定水準以上の芸術活動であるということが寄付者に理解されやすく、なおかつ寄付者に税制上の優遇が受けられるようになることで、寄付を促しやすくなったと思われる。