これまで奥能登の珠洲市と金沢近郊の白山市で連動した音楽イベントを開催してきた。連動して開催することにより地方のネックとなる交通費を分担して負担することができ、限られた予算の中でより良い内容を紹介できるメリットがある。
2024年の能登半島地震後、一緒に活動してきた白山のNPOやこれまで珠洲に出演してきたアーティストからのお見舞いの声を受け、同年秋のチャリティーコンサートの開催を企画したが、天候不良による交通機関の運休、その後の豪雨災害の発生で延期となり、今回の開催となった。
出演者は東京、大阪で活躍するトップアーティストばかりで、奥能登の最北端ではなかなか触れる機会のない、クオリティの高いジャズ演奏を届けることができた。
ワークショップに参加した観客は「話を聞いて続くコンサートがとても楽しみになった」とスガさんの演奏を待ちわびていたり、2回開催したスイーツづくりのワークショップでは、1回目の参加者が、「楽しいから行っておいで」と知人に参加を呼びかけていたりした。
今回、企業メセナ協議会の助成を受けることができ、能登のために演奏したい、という出演者の思いと、能登の皆さんに生の音楽を楽しんでいただく癒しの一日をプレゼントしたいという私たちの目的は形にできたが、内容が良かっただけに集客が振るわなかったことが少し残念。
震災以降能登では、復興イベントが多く開催されており、当日も近隣の町の秋祭りに加え、ほかの復興イベントが開催されていた。夏休みは特にイベントが多く、少しイベント疲れしているという声も聞いた。
今後も、一過性のイベントはせず、これまで通り、地理的ハンデを感じさせない質の高いイベントを継続的に続けることにより珠洲に住まう方々の希望への一助になることを目指します。
今回の定期公演では、「踊る秋」をテーマに、ヨハン・シュトラウス二世とラヴェル、チャイコフスキーという異なる時代の作曲家が描いたワルツの世界に焦点を当てたプログラムに取り組みました。
シュトラウスの軽やかで優雅な旋律、《ラ・ヴァルス》の壮大な展開とともに、バレエ音楽の《白鳥の湖》を取り上げた組み合わせはお客様からも好評の声をいただきました。
ゲストにソプラノ歌手の高橋維氏を迎え、アリアを含めたステージ構成とすることで、作品本来の魅力をより豊かにお届けすることができました。
また、本公演では未就学児の入場を可能とし、0~2歳までのお子さまに限り膝上での鑑賞ができる設定といたしました。
クラシック公演においては小さなお子さまの入場が制限されることも多い中、賛否両論ございますが、舞台に立つ演奏家の中には子育てと演奏活動を両立しているメンバーもおり、世代や立場を越えて音楽を分かち合うことのできる場をつくれたことは、当団体としても大きな意義を感じています。
今回の公演を通して、芸術音楽の魅力を届けるだけでなく、音楽に触れる機会をより多くの人にひらく取り組みを継続することの大切さを改めて実感しました。
今後も、多様な人々が音楽を楽しみ、音楽家が活躍できる環境づくりに努めてまいります。
かるふぁんさんでは寄付が集まりませんでしたが、やってみて感じたのは、物理的な復興には目がいくものの、仮設住宅に暮らす日々の生活まではなかなか目が行かないような印象を持ちました。輪島の震災からも、約2年が経過すると報道でも仮設住宅のことよりも、物理的な復興状況に偏りがちかもしれません。しかし、東日本大震災時に当協会では岩手県大槌町の支援にて仮設住宅にカレンダーを届け続けましたが、仮設住宅での生活は長きに及びがちであると、その時に認識しました。また、ただ届けるのではお仕着せになりかねないと、支援の3年目からは地元の小学生に絵やキャッチコピーを考えてもらい、地元のことを見詰めなおす機会にしてまいりました。
こちらのアピール不足もありますが、実際に生活する人に寄り添うことの大事さは、改めて感じた次第です。
<活動してみた所感>
ことさらドラマチックな物語を創作するのではなく、率直にこの作品に取り組んだことで、終演後、観客の方々からそれぞれの能登への思いをお聞かせいただけたのではないかと感じた。
当初の計画よりも能登を頻繁に訪れることができ、そこで目にした風景、出会った方々からお聞かせいただいたお話などが作品作りの過程で一人ひとりの表現の拠り所となったことが、好評につながった様に感じる。
今回の活動に対し、ご意見・感想をたくさんいただいた中でも能登で被災された方から終演後に「ありがとう」と言っていただいた事。また、県外からの観客からは「自身の地区ではもう能登の話題は全く聞かれなくなった。少し自分も働き掛けようと思う」と言っていただけたことなどは、今公演の成果といえるのではないかと考える。
頻繁に現地を訪ね、公費解体が徐々に進み更地が増えていることを踏まえ、舞台空間を作り込まない、何も置かない判断をしたことにより、観客に「今の能登」を想起してもらえたと考える。
<反省点>
企画当初の観客動員数を下回ってしまった。さらに多くの動員を目指し、さらに広報活動などに尽力しなければならないと感じている。
活動目的としては、震災の影響を受けなかった被災者以外の人々に、「この震災のことを忘れないで能登に心を寄せてもらいたい」との思いから、今回の作品を制作したが、被災し、今は金沢市や近隣市町村で生活されている方々をご招待し、率直な感想、ご意見などを聞かせていただければ、なお良かったのではと感じた。
<今後の展望>
被災地の復旧・復興はやがて2年を経ようとしている今もまだ道半ばですが、片付け作業で入るボランティアの数は減っていると聞いています。また、人口流出も増加しています。一日も早く穏やかな元の暮らしが取り戻せ、外から多くの人が訪れ、元の賑わいが戻ってくることを願い、来年度以降もこの活動を継続し、その上で経済的な問題がクリアできるなら、県外公演も視野に入れて活動したいと考えている。
<制度を利用した感想>
今回の作品において結果的には、照明、音響の外部借り入れ機材は殆どなく、また舞台上を更地と見立てたことなどにより、申請当初の制作費見積もりを下回った支出額となったが、事業を採択していただけたこと、決定してすぐに入金いただけたことにより、活動するにあたり経済的な不安が減り、作品づくりに向き合うことができた。
今後も募集があれば、是非、応募したい。
活動をしてみて
日本ガラス工芸協会の3年毎に開催する協会としての最大級のイベントということで、会員の3年間の集大成となる作品82作品を一堂に会した展示は他に例がなく、現代ガラスアートをガラス関係者だけでなく一般の方にガラスアートの魅力を発信する貴重な機会となっていて来場者からは高評価を得ている。
東京展では、会期中には連日出品者による作品解説およびギャラリートークが開催されたほか現代ガラスのスライドレクチャーやギャラリー内での北村英治氏クラリネット演奏会、ドラ・トーザン氏によるギャラリートークは多数の参加者があった。
姫路巡回展でも、会期中にステンドグラス関連の講演会、出品者による作品解説には多くの参加があったことは、一般の方に現代ガラスの魅力を紹介する貴重な機会になったと思われる。
石川県能登島ガラス美術館巡回展においても展覧会期間中にはギャラリートークやガラス工芸のワークショップを開催し参加者には高評価であった。