今回の定期公演よりフェニーチェ堺との共催公演になり、堺市内を中心に中学生・高校生を招待しての学校公演を開催したため、公演回数が3 回になった。
モーツァルトの音楽の素晴らしさに焦点を当て、デリック・イノウエ氏の指揮によりアンサンブルの妙技を表現できた。同志社女子大学の協力のもと、岸井克己氏製作の豪華な本物の衣装を借りることができ、お客様には目でも楽しんでもらえた。
またSNS 広告を使って広く広報を展開し、例年を超えるお客様に来場していただけた。
達成できなかった点としては、もっと地域との連携を深めていきたい。企業や近隣の飲食店や観光産業との関わりを一層密にし、堺の文化の中心に位置付けられるよう来年度からは活動していきたい。
最大 25 万人としていた想定の 2 倍以上となる延べ約 52 万人(会期 58 日間)が来場し、県内外の人々に県北部の魅力を体感してもらうとともに、地元の人々にとっても地域の魅力を再認識し、シビックプライドの醸成に繋がる機会となった。
作品制作やイベント実施、会場運営などにおいて、大学や企業など多くの地元関係者の協力を得ることができ、県北部における新たな協働の基盤を構築することができた。
経済波及効果が約 38 億円、パブリシティ効果(広告費換算額)が約 23 億円であり、県内経済への好影響が確認できた。
ミラクルシリーズ今回は『クリスマス』を題材にサンタクロースとともに世界のクリスマスを巡るように、物語性をもたせ1幕物のオリジナルオペラに仕立てた。
親子やファミリーで来場していただけるようにいただきたいと、例年のこのシリーズより入場料を安く設定した。
アンケートでは「いろいろな世代の方が楽しめて良いコンサートだったと思います」「歌がとてもよかったです」「客席近くで歌声が聞けて良かった」「子ども達がとても楽しそうに歌っていて癒されました」「構成が面白くて楽しめた」など うれしい声をたくさん頂戴することが出来た。
本事業では大阪市中央公会堂での定期演奏会を計3公演を実施した。いずれの公演もバロック時代や古典派時代の仕様の楽器を使った本格的な公演であり、来場者からのアンケートや直接のご意見での満足度も高かった。第309回公演より公演内容に合わせた会場でグラスワインの販売(ワインショップマチュールによる販売)が始まり、会場の雰囲気は以前よりも活気が出てきている。
当協会の取り組みはポピュラー音楽のように興行として成立させることが難しいため、このような形でご寄付を頂きながら活動が継続できることは大変ありがたいことであると感じている。
活動をしてみて
オペラの舞台に立つことで、本番への意気込みや本番だからこそ出来る貴重な体験などはオペラ歌手として今後活躍するためにも大きな励みとなったと思います。
今回の演目「サンドリヨン」は童話「シンデレラ」をオペラ化した作品で初めてオペラを観劇されたお客様にも内容が分かりやすく好評を得ました。
若手の公演であり、入場料金を抑え、沢山のお客様にご来場いただける様に企業メセナ協議会を通してご寄付を得られることは公演を運営する上で大変有難いです。