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活動者の声

NMWA日本委員会(National Museum of the Women in the Arts)

活動期間2021年 3月 1日 ~ 2024年 4月 15日

活動をしてみて

(1)日本の現代女性作家の声を発信
DC展示オープニングに500人以上のゲストが集まり、4日足らずで800人以上の人たちに長谷川氏の作品を紹介できた。展覧会は8月11日まで続く。

今回の展覧会は、コロナ後の社会を人種問題、科学、自然破壊、アイデンティティー等というテーマから捉えるという課題だったために、展示作品も深刻なものが多かった。長谷川氏は「同性のカップルにも子供を産む権利はあるか?」「その是非は一体誰が決めるのか?政府、学者、当事者?」という課題を、生命科学及び倫理の面からユーモアも交えた彼女の代表作を発表。反響は大きく、日本で朝日新聞(以下添付)、アート系のメディアのみならず、女性誌(Harper's Bazaar誌)で取り上げられ、さらに英国ガーディアン紙(以下添付)、科学系メディア(Discovery)等でも紹介される予定。生命科学、倫理を作品に取り入れた、新しいタイプの日本の現代女性作家を世界に紹介できた。
https://www.theguardian.com/artanddesign/2024/apr/22/new-worlds-women-to-watch-art-exhibition
https://www.washingtonpost.com/dc-md-va/2024/05/22/new-worlds-women-to-watch-nmwa/
https://www.asahi.com/articles/DA3S15925591.html

(2)日本の女性作家がクォリティーの高い米国美術館で作品を展示
NMWAは、所蔵品のクォリティーの高さ、また秀逸なキュレーションで知られている。長谷川氏も「どの作品も女性が作ったものと言われなければ分からないくらい、クォリティーの高い作品を収蔵している美術館。自分の作品もここで展示された時に胸がいっぱいになった。また、過去の女性作家たちの苦労を思うと涙が出た」と語っていた。今回の実績を踏まえ、今後も優秀な日本人女性作家にもNMWAで作品を発表する機会を継続して与えていきたい。(報告画像4)

(3)アートを通したダイレクトな国際交流
ジャパン・ソサエティーを始めトークイベントが多く、長谷川氏も自分から作品について語る機会が多々会った。他国の人からのポジティブでオープンな感想や異論を聞き、視野が広がり、また世界でやっていく自信に繋がったと語っていた。

(4)日本のスポンサー企業がアートを通したフィランソロピーの意義を理解
多くのスポンサーがNMWAを訪れるのは初めてで、美術館の規模、作品のクォリティーの高さに驚いていた。40年間ジェンダー平等と多様性を訴え続けた美術館にて日本人の女性作家が堂々と展示しているのを見て、SONY、MUFG、大和証券グループの専務・常務クラス役員が「サポートできたことを本当に誇りに思います」とそれぞれ感想を書いてくださった。

彼らが帰国して社内で話したり、社内誌に取り上げたりすることにより、より多くの人たちにアートを通した気づきが生まれることを期待する。

(5)日本の企業、日本のジェンダー平等に対するスタンスを海外で表明
合計8つの日本企業、非営利団体の名前が展覧会の謝辞に並んだ。ジェンダーランキングでは残念ながら日本は未だ146カ国中119位。特にアメリカに拠点を持つ企業は現地のスタッフをオープニングに参加させていた。多様性に対する日本側の前向きなスタンスを、海外でも感じてもらえたはず。

(5)今後への布石
NMWAの各地に広がる委員会は、The 7th Women to Watch 2024に向けて3年間それぞれの地域でアートを通して多様性を考えるイベントを催してきた。日本委員会も東京で女性作家の展覧会、パネル・ディスカッション、アート界のジェンダー・サーベイ、ガラ等を主催した。The 7th Women to Watch 2024展覧会は3年に及ぶNMWAの活動の集大成で、The 8th Women to Watchに向けての布石と言えるであろう。

最後に。。。
「委員会がこれだけサポートしてくれたおかげで、個人的に赤字が出なかった。海外展示で赤字を出さなかったのはこれが初めて。支援の厚さに感謝しかない。また、自分の作品は売れないと思っていたが、初めてアメリカで2人も買いたいというコレクターが出た。海外に出ることにより自信がついた」と作家の長谷川愛氏が言ってくれたのは嬉しかった。

この3年間本当に大変だったいうのが実感。委員全員アート業界内部の人間でなく、欧米式に仕事をしながらのフィランソロピー。特に国内展覧会は苦労した。アート業界からも「スポンサーとして大企業を巻き込むなんて無理」「DCの女性だけの美術館なんて聞いたことがない」「結果的に作家を一人選ぶただの海外のコンペ」と最初は一蹴されていた。また3年間で50%も円が下落していく中で、帳簿を見ながら資金繰りにあくせくしていた時期もあった。

しかし今回はガラを行い、多くの個人の方々にも初めてミッションをアピールできた。地道に40年間アートを通してジェンダー平等を訴えてきた米国NMWAの実績、ミッションを信じていたからだと思う。今後はもっと若い人たちにも入ってもらい、彼ら、彼女たちに世の中にジェンダー平等・多様性という言葉が実際になくなるまでこの活動を続けていってほしい。

オラトリオ「メサイア」多摩市民館プロジェクト

活動期間2023年 7月 1日 ~ 2023年 12月 25日

活動をしてみて

向ケ丘遊園・登戸地区での活動開始のための公演でした。
12月8日夜という日にちが、学生の試験などとぶつかり、近くの高校にご招待チラシを送付いたしましたが、集客に結び付けることが非常に難しかったです。
しかし、一般のコーラス参加者8名、国立音楽大学生6名と、今後につながる良い出会いとなりました。
極力経費を抑えるために、チラシ・チケット・プログラムなどは自分たちで作り、ティンパニは演者に持参いただきました。
寄付はいただけませんでしたが、向ケ丘遊園の店舗やギター教室をしている方々とも知り合うことができ、チラシも置いていただき、2024年の活動につながるご縁をいただきました。
今回は、厳しい演奏会となりましたが、次につながる道を得ることができました。

ライティングオブジェ2023

活動期間2023年 6月 1日 ~ 2024年 4月 30日

活動をしてみて

コロナ禍で受けていた「文化庁・AFF2文化芸術振興費補助金」がコロナ5類でなくなり、開催は寄附や協賛金が不足し大変でしたが、公益社団法人企業メセナ協議会を通じてのご支援は、大変ありがたいことです。費用が不足の分は、参加アーティストや製作会社様、多くの皆さまのご支援ご協力を得て費用の圧縮を計り、なんとか開催することができ感謝しています。協賛のヤンマーホールディングス様のご好意で、東京駅八重洲口地下街の80画面でのデジタルサイネージの放映など、新会場での告知を積極的に行うことができ、地下からアクセスできる会場で、雨風の影響もなく、分かりやすい立地で、暖かい会場なのでお客様の滞在時間も長く、作品やイベントをゆっくりご覧にいただくことができました。
また、後援の東京都から、入江都議会議員のご来臨をいただき、「東京には芸術文化が不可欠で重要なもの」とのお言葉もいただき、新会場で素晴らしい点灯式となりました。
各界で活躍のアーティスト、デザイナー、画家、写真家、俳優、ミュージシャン、映画監督など幅広いジャンルの作品展示は、多くの来場者の集客につながり、アート作品を「観る」、そして、ワークショップ「光の箱」の楽しくアート作品をつくる喜びも芸術の普及啓蒙に多いに役立っているのを感じます。音楽イベントも今年は、10プログラムに増やし、多くの来場者の広がりに繋がりました。ますます「人と人とのコミュニケーションの大切さ」を感じる素晴らしい開催となりました。2024年は、東京駅八重洲側に屋外の作品も増やしたいものです。

ウェスティミラクル オペラ「道成寺~安珍と清姫の物語~」&「堺かるた唄」

活動期間2023年 4月 1日 ~ 2023年 10月 2日

活動をしてみて

ウェスティミラクル2022『久遠の彩り』公演に於いて『堺かるた唄』を堺シティオペラ声楽アンサンブルによる演奏で初演し好評を得、『堺かるた唄』は、堺シティオペラから人気の作曲家次郎丸智希氏への委嘱作品で、子ども達と混声合唱による大作で今回ために作曲者が新たに筆を加えた楽譜で歌いあげた。
「道成寺」和歌山に伝わる安珍清姫伝説が題材のオペラで、両作品とも地元・近隣の題材であるため、お客様になじみやすい公演になった。

関西歌劇団 新進歌手による 名作オペラハイライト

活動期間2023年 10月 20日 ~ 2024年 4月 30日

活動をしてみて

この公演は音楽大学、大学院等を卒業、修了後間もない新進歌手たちを起用し、若手オペラ歌手を育成する事を主軸に捉えた公演です。

オペラ《偽の女庭師》の舞台にのるここで、本番に向けての意気込み、体(声)の調整方法等、本番だからこそ体験できることなど、オペラ歌手としての大きな成長へと繋がったと確信いたしました。
若手出演の公演でしたので、入場料金は抑えねばならず、企業メセナ協議会を通してご寄付を得られることは公演を運営する上で大変有難く、励みとなっております。

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