今年度もコロナ禍での実施でリアル参加者を広げていくのが難しい状況であった。特に感染状況が酷い2月には完全オンラインで行ったが完全オンラインはご高齢の家庭ではかなりストレスとなるようであった。これからは高齢者にも優しいインターネット環境が必要と感じた。
オンラインの良さとしては、日本だけでなく海外からの参加者も受け入れることができた。(ブラジル・タイから参加共に日本人)また、参加年齢層も20代の学生から60代の方まで幅広い年齢層の参加を得ることができ認知症当事者を中心とした緩やかなつながりができた。
このプログラムを進める中で認知症当事者の方のコミュニケーション能力が高まった(ご家族・ケアマネージャーから言葉での会話が多くなったとのお話し)だけでなく介護をされているご家族も変化が見られた。具体的には、当初はセッションの輪の中に入ってこなかったご家族であったが今ではセッションの輪にはいり自然と歌ったりしてセッションを楽しみ介護のストレスを発散されている。
このようなパーソナルな視点での支援ではあるが、超高齢者社会を生きていく高齢者にとって認知症になっても自分らしく暮らし続けられる「共生」を目指す取り組みの一環として、また、高齢者の今QOLの向上につながると考え今後も活動を継続していきたい。
・本制度を活用した寄付集めに苦戦し、うまく活用することができなかった。
・地元の幅広い年齢層の支持を得られたという実感から、この作品をプロジェクト化し、新たな資金調達の中から必要機材を購入し、小中学校や公共の体育館などを巡回するアリーナツアーのパッケージを作り上げ事業化する事を第一の目的に、法人を設立したいと思うに到りリサーチを開始した。
ご来場者様アンケート→https://youtu.be/AEZaLY4KwnI
とても苦しくも、充実した一年でした。今回の活動を通して、「活動の概況」にも書きましたが、実現し展示することができたアート作品は今まで以上に素晴らしい作品になりました。開催地域の方々もコロナの間、待ち望んでいたようで「ぜひ来年もやってほしい」という声が例年以上に多かったように感じました。
一方で苦戦することも多かったです。当制度を利用する寄付内諾額が想定以上に伸びませんでした。地域の方々にかるふぁん!を利用した寄付のメリットをを十分に示せなかったのが原因だと考えています。これらは今後の課題と言えます。
現在、来年に向けての準備を始めております。来年以降もまた本制度を利用することもあるかもしれませんが、ぜひまたお力添えをいただければ幸いです。今回は本当にありがとうございました。
コロナ禍の中における活動の難しさを痛感した。政府の緊急事態宣言が延長されるのかされないのか、それに対してどんな対応をするのか、そして感染対策をどうするのか、どうしておけばきていただけるお客様に安心して楽しんでいただけるのか。今回はオンラインとなり、結局お客様は来ていただけなかったが、オンラインが決まるまで大変に悩んだ部分だった。
資金集めにおいても難しさを感じた。「活動のPRページを充実させる、フェスティバル中のみSNSで発信する」だけでなく、日頃から積極的にSNS運用する、動画や画像でのPRの充実など、改善点が数多く見つかった。次回以降の宣伝活動に活かしていく。
「活動の概況」で述べたとおり、現地開催だけでは届けられなかった人にも楽しんでもらえるなど、オンラインの可能性も感じられた。次回以降は現地での有観客上演、オンライン配信の両輪で行っていこうと考えている。
活動をしてみて
まず、この活動を気にかけて応援くださった皆様に感謝申し上げます。
おかげさまで、今年のタップ&アートライブ実現に向けた取り組みが無事に終了し、障害ある若者たちの才能が勢いよく開花しました!
しゃべれません、と言われていた方がMCを務め、言葉の出にくかった方がスマホでSNSにコメントを入れはじめ、タップダンス活動から生まれたピアニストは企業主催ライブのお誘いを受けました。このイベントにまつわる年間活動から生まれた主な成果は以下になります。
1.メッセンジャーのモチベーションアップ---やる気に満ちた主体的な体験から、こだわり行動の軽減や語彙力増加などが起き、就労支援の場でも急成長の報告。
2.新たな才能の発掘---ピアノ・絵画・MCほかタップダンス以外の可能性が花開き始めた
3.ご家族の理解が進んだ---障害当事者である子への理解・あしプロ活動理念への理解⇄ご家族理解など相互理解
4.スタッフの成長---障害認識の変化及び、連絡メールの視覚・構造化
5.参加者の増加
主催・協力・協賛:3企業 寄付:1社・41名
参加:約900名/会場380名・映像470名(3団体 3法人 4地域)
プログラム委託:4件(福祉施設・文化施設)
YouTube登録:+72名/206登録数 視聴7,000回/年
「障害とは一方ではなく二者の間にあるバリア。それを取り除けるのは”障害のない”マジョリティの方である。」
という認識で活動を進めることで、障害の有無や世代差など多様な人の間での情報共有方法の開発にも取り組みました。「タップダンス活動から展開したアートによる共通言語化」として文書様式など確立でき、その資料はすでにSNSで社会に共有しております。
反面、コロナによる社会変化の中にあって、企業様にご寄付いただくことは非常に難しかったです。
何社かの方とは面談させていただきましたが、ご寄付の実現に至ったのは1社のみで、こちらの枠を使えない企業内グループ様でした。
しかしカード決済があることでは、気にかけてくださっている個人の方が度々ご入金くださり嬉しかったです。
時代変化の中で、自らのことに精一杯な方が多い中で、「多様性の尊重から豊かで楽しい未来」をという言葉が響くにはもう少し工夫が必要であることは承知しつつも、コロナ禍の活動制限の中で、公開できる形のインクルーシブアートコンテンツを積み上げていけたことは大きな実りとなりました。
また、自主開催イベントにこちらの寄付認定がついていることが後ろ盾になることを、実際の活動の中で度々感じました。
大阪・山形など広域で、福祉に関わる人々の参加が増えたのも、最後のオンライン交流会参加者の職業が多様だったのも、しっかりと認められている事業という安心感から広がりが生まれたように感じております。