今回はじめて支援活動を認定していただいたのですが、やはり初回ということで寄付を募る勝手がわからず、最終的に一件の寄付にとどまりました。
しかし一方、本年度、応募を予定していなかった文化庁の「ARTS for the future!」による補助金を交付していただくことができたため、収支に関してとても恵まれた結果になりました。
今後もし当団体として「かるふぁん」を通じて寄付支援を募る場合は、予め内諾のとれる支援者の目処をつけておく必要があると感じました。
「あの作家さんいまも頑張っているかしら」と声をかけてくださった、ファーストパトロン(支援者)たちの声に応えることが出来たこと、作家たちより、この機会に感謝する謝辞があったことは幸い。3つの視点でのオンラインイベントは好評をいただいた。オンラインとリアル展示会では、販売に結びつく作品の種類がかなり違う結果となったことと、今回の期間中のECサイトでの売上は、過去のKITTEでの1日半の販売額よりもわずかに上回ったが、点数および購買人数は半分以下となり、広報およびサイト改善に大きな課題を残す結果となった。第5回、この秋の実施に向けては、過去の推薦方法を見直し、秋元雄史評議員に相談のうえ新たな形で実施準備を行った。「個人の著名作家」が推薦する作家を3月までに過去協力いただいた教育機関や、全国の著名作家に呼びかけて集め、4月9日に審査員4名(黒田耕治氏(しぶや黒田陶苑)、小山登美夫氏( TOMIO KOYAMA GALLERY )、遠山正道氏(スマイルズ)、福田朋秋氏(高島屋MD本部美術部))による厳正な審査のうえ20名の若手作家が選抜した。第五回は現代アートの若手支援を展開する3331 ART FAIR(10/28ー31)内でFPP特設会場を設けリアルな展示とともに、本年と同じく特設ECサイトにて2カ月間の展示会を行う予定。
コロナ禍の中、国境を越えて、キャストとスタッフが頑張ってくれたため、当初の
予想を遥かに超えたレベルの高い作品を制作することができ嬉しいです。韓国の受賞と、英国での配信の内定に加え、早速本作を視聴してくれたフランス人のウェブ・シリーズ界の専門家ジョエル・バザジェ氏(フランス・リベラシオン紙など)も本作を高く評価してくださり、「良い精神、とても可笑しい、フレンドリーで誠実なキャラクター。デジタルのおとぎ話!愛らしい終わり。制作のレベルも高く、音楽も楽しい」とのコメントを頂きました。
制作過程では、3カ国で、異なった撮影機材を使用して撮影し、またインターネットを介したズーム映像も用いたせいか、音声と画像の同期が編集段階でずれることが多く、この調整のために、プロデューサーと音声デザイナーと一緒に何回も微調整の必要があり、その点で一番苦労しました。
幸い、GBFundさまと文化庁からのご支援を受けられたため、制作費の自己負担が軽減できました。予算に多少余裕ができたため、作品の色調整の作業を専門のスタッフ(カラリスト)と撮影監督と一緒に進める事もできました。このため、完成作品の画質も放送業務向けのレベルに向上させることができ、大変良かったです。
これからは、配信や映像祭を通して多くの人たちに本作を観てもらい、コロナにめげず、楽しんで頂ければと祈っております。
今回は、ご支援ありがとうございました。深く御礼申し上げます。
コロナ禍の中にあって、舞台が自粛されていたため、予想以上のお客様が楽しみに駆けつけて下さり、思い切って行わせていただいた甲斐がありました。費用的には、本格的な能舞台と語り部のコラボレーションだったため、GBfundさまの助成金、文化庁の補助金なくしてはできない舞台でしたが、日本で唯一の企画を新しい芸術性を加味して行った文化的意義は強く、その足跡を残すことができたことに、心から感謝を申し上げます。
また、コロナにより、文化活動の危機にさらされていましたが、助成金による開催のおかげで、主催の夢語り千夜(語り部事業)は活動継続することができました。先行きが不透明な時節に、手を差し伸べてくださいました、かるふぁんさまの温かいご支援は、とても励みになりました。
改めて、本当にありがとうございました。
ご期待に沿えるよう頑張りますので、今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。
活動をしてみて
私たち高知市こども劇場は、2021年1月に創立50周年を迎えました。
「子どもとおとなが文化芸術を真ん中に集える場所をつくる」をコンセプトに掲げて行った創立50周年記念事業は、まさにコロナ禍と共に歩むことになりました。コロナ禍においてはあらゆることに慎重さと制限が求められ、世の中はそれに対応するだけで手一杯という風潮でした。そんな中で、人々の心が「文化芸術」に向かわないのではないか、私たちの活動が求められているだろうかと不安に駆られることも多々でした。
しかし、2つの事業の結果は、私たちを大きく勇気づけるものでした。参加者としても支え手としてもたくさんの人が関わりました。「文化芸術」は、どんな時にも人々の心が求めているもの、大切だと感じている人がいるという確信を得ました。
また、本事業の目的のひとつとして、上演の場を設けることによって、子どものための舞台作品上演を行う創造団体を元気づけるということもありました。表現の場を失い、金銭的にも精神的にも落ち込んでいた創造団体を力づけることができました。
これらの事業を通じて、私たちが半世紀以上大切にしてきた「文化芸術」を支える活動に対する信念をますます強くし、これからも力を尽くしていく所存です。