演奏者については道外からの参加者も増え、東京・大阪府をはじめ1都2府11県から53組200名以上が参加した。また、来場者は4日間で126,371人に及び、これら来場者による移動宿泊、飲食店での消費など経済効果への寄与、観光面における札幌・北海道の地域ブランドの創出にも貢献することができた。
さらに、波及的な効果として、このイベントに連動し、すでに活動を始めている十勝管内の広尾町と幕別町、空知管内の砂川市、後志羊蹄山麓の周辺地域の子どもたちにも参加いただき、各地域の活動と当該事業を結びつけることができた。
主な成果
○ 文化活動への参加意欲の喚起
多くの来場者が会場へ足を運び、様々な文化に触れることにより、文化活動への参加意欲の喚起につながった。アンケートでは、来場者の半数以上が「文化芸術に親しみ、楽しむ契機となった」と回答したほか、「自分も新たに文化活動に取り組みたいと思った」との回答も見られた。
○ 地域文化の魅力の再認識・再発見
アンケートでは、県内来場者の4割以上が「古くから受け継がれている地域独自の文化がたくさんあることがわかった」と回答、約3割の方が「全国に誇れる魅力的な文化があることがわかった」と回答するなど、地域文化の魅力を再認識、再発見する機会となった。
また、県外からの来場者の3割以上が「(愛知には)全国に誇れる魅力的な文化があることがわかった」と回答しており、本県の多様な文化を全国に発信する良い機会ともなった。
○ 文化の次代への継承
出演団体に対して行ったアンケートでは、約3分の1の団体で20代以下の若い世代が参加するなど、幅広い世代の参加がみられた。
特に、「伝統文化・郷土芸能」の分野では、20代以下の若者が参加する団体が6割を超え、こうした団体の活動を多くの来場者に紹介することにより、地域の文化を次代に継承していく意識の醸成が図られた。
○ 新しい文化の創造・展開
「閉会式・フィナーレステージ」や県実行委員会主催事業「伝統と創造フェスティバルあいち」では、伝統文化と現代文化が融合したパフォーマンスが披露され、新しい文化の創造や展開へつながるものになった。
また、各市町村では、国民文化祭の開催を機に、これまでになかった新たな文化事業が企画された。国民文化祭が、地域の文化を見直すきっかけとなるとともに、地域における新たな文化創造の契機となった。
(1)観客アンケート結果
「初めての寄席」で多かったのは「良かったのでまた来たい」というご意見でした。特に親子連れでは子どもが喜んでいたというご意見が目立ちました。また、会場が小さい分、落語家との距離が近く、細かい仕草まで確認できてよかったというご意見もありました。
(2)出演者アンケート結果
お客様の雰囲気が良かったというご意見が多かったです。出演者側から見ても、落語愛好者と落語初心者が半々くらいという印象を受けたようです。芸人の中でも「高円寺演芸まつり」の認知度が高まってきていることがうかがわれる内容が多かったです。
(3)ボランティアアンケート結果
全ての参加者が、参加して良かったと答えてくれています。特に落研の大学生は貴重な体験をさせてもらったと感謝をしているようです。
「現代演劇表現の中で、最も発達した表現芸術は人形劇である。」
この命題を証明すべく、人形での表現を追求した作品を沢山の方に鑑賞していただいた。近年続けて取り組んできた、海外選りすぐりの人形劇の紹介と芸術家との交流は、参加者数・活動期間とも拡大傾向にあったが、今回の活動は特に、公演数・入場者数・ワークショップ参加者・招聘者の滞在期間、活動のすべてが従来の実績を大きく上回る実績となった。
全国各地においては、まだまだ芸術家との国際交流の機会は少ないが、全国的な高いニーズを実感している。各地の要望に応え、今後も人形劇芸術の魅力を広めるとともに、芸術の可能性を追求していきたい。また、地域との連携を進める上でも、国際交流活動は大きな推進力となっている。
今回の活動成果を次年度活動の一層の充実へと繋ぎ、大きなうねりとしてを創りたい。
【参加者からのアンケート~一部抜粋】
「初めての海外作品を人形劇で鑑賞できた。言葉を超えたメッセージに笑いと涙が止まらなかった」「論理的な演劇表現、人形のpowerに脱帽」(マチルダ公演・ワークショップ)「ブルガリア語と日本語の共演の舞台が、作品のテーマ~猫とカモメの共存、種を超えた共栄~と重なる。とても素晴らしかった」「なんて自由な発想(人形造形)文句なしに面白い!」
そして、ソフィア人形劇場との共同制作作品「カモメに飛ぶことを教えたドラ猫の物語」は、2018年9月にブルガリア・ソフィアで開催される国際人形劇フェスティバル(パペット・フェアー)への招待を頂き、ブルガリア本国でも凱旋公演をする運びとなった。他にクロアチア・ザグレブ(第51回PIF国際演劇祭)での公演も決まり海外ツアー公演へと拡大。文化庁からの支援も頂き、只今その準備を進めている。
本活動は、損保アートファンドのサポートがなければ取り組めなかった活動であっただけに、2018年度活動につなる成果を作れたことに、実施団体として素直に喜びたいと思います。そして、深く御礼申し上げます。ありがとうございました。
活動をしてみて
開催期間としては従来7月の2日間の開催としてきましたが、参加希望者増加の需要に応えるため、また、増加する外国人観光客が楽しめる場を少しでも多く提供し、もって街により大きな賑わいを与え活気づけるものとして、4日間に拡大して実施いたしました。参加者は過去最多となる360組が集まり、北海道内を中心に東京都、大阪府、岩手県などを含めた1都1道2府7県から、また海外はニューヨーク、ロンドン、オスロからも参加があり、市民参加の需要の高まりとともに、全国的な認知度の向上と海外プロモーションの成果を強く感じる結果となりました。また、市民ボランティアは約200名が参加し、広報やイベント進行、カメラマンとしての記録撮影などイベント運営の中心となって活動を行い、参加者とともに市民が自ら作り上げるイベントとして文化活動機会の提供に貢献いたしました。
コンテストでは、事前の音源審査を通過した10組による白熱の演奏が繰り広げられました。いずれの出演者も表現力豊かで演奏技術は高く、優勝したバンドはもちろんのこと、惜しくも選ばれなかった出演者についても、次世代の文化芸術の担い手としてトップレベルの演奏家によるコンテストとなりました。