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活動者の声

「残花 -1945 さくら隊 園井恵子-」

活動期間2016年 4月 18日 ~ 2016年 6月 30日

活動をしてみて

岩手出身の作家・俳優を交えた座組での創作活動は県内地域から注目を得られ、公開稽古などの実施により岩手発信の演劇づくり事業に対する関心が高まった。東京在住の出演者らも宮古の被災地を訪れるなど地域への理解を深め、作品への取り組みに生かされていた。芸術性の高い作品内容については大変好評を博し、東京公演でも多くの動員につながり、岩手発信の事業であることを周知できたと思う。岩手出身の園井恵子を顕彰する一助にもなり、地方からオリジナルの演劇作品を創造・発信するという岩手で初めての試みの成功例として後続の可能性が広がったと感じた。地域の演劇活動振興のためにも、今後も岩手の演劇人がプロの演出家や俳優と共にクオリティの高い創作活動ができる機会を持てるような事業を継続して実施していきたい。

ふくしま 空間の記憶

活動期間2016年 6月 14日 ~ 2017年 6月 30日

活動をしてみて

他の助成の不採用により、規模を縮小しなければいけなかったのは、準備を重ねていたので非常に残念ではあったが、GBファンドの助成により新規撮影を行うことができた。
撮影に協力いただいた方に、出来上がった写真を見ていただくと、みなさん自分の故郷が360度記録された写真に大いに感銘してくださり、写真をじっと見つめるその眼差しから、懐かしさ、悔しさ、様々な思いを、こちらは想像をすることしかできないが、感じ取る。撮影前にも、震災前までの暮らしについて、インタビューを行い、カメラの前に立ってもらうその場所について、理解をするよう努力はしたが、仕上がった写真を見てもらうとき、そこにまた言葉が現れる。記録すること、それを展示などで見せること、どちらもとても大事なのだと、活動を続けて理解した。
故郷を奪われるという思いは、どう頑張っても、同じように感じることはできない。私は、この人たちの苦しみが「わからない」のだ、ということをきちんと理解し、また、震災の記憶が風化していく中で、語り継ぐことを恐れず、その言葉を失なわないために、 360度撮影という特異な写真が役立つよう、今度も活動を続けていきたい。

この活動がきっかけとなり、ハワイと双葉町の盆唄をつなぐドキュメンタリー映画の制作をすることとなり、アソシエイトプロデューサーとして、中江裕司監督と映画を製作中、2019年2月公開予定。
またハワイで福島のパノラマ写真の写真展、 2018/6/23-8/19 マウイアーツ&カルチュアルセンターに決定した。

佐々木宏子 青のあいだガラスオブジェ&タブロー

活動期間2016年 4月 1日 ~ 2016年 6月 13日

活動をしてみて

青のあいだガラスオブジェ・タブローの作品と代官山ヒルサイドフォーラムの槇文彦の建築の展示空間とが見事にコラボして現代的な造形美を完璧に提示出来ました。大勢の海外の方々や若い人にご覧頂き、鑑賞者に大いに感動して頂きました。
・NHK WORLDの番組「TOKYO EYE 2020」にてデンマーク大使夫妻が作品鑑賞している様子が放映
・青森放送のニュース放映
・女子美術大学のFacebookにて紹介
・情報誌「青函考路」7月号にて、個展会場で行った対談の様子が掲載
・来場者の多くの方々にブログやFacebook、Twitter上にて写真付きで紹介して頂きました
・作品集「青のあいだ ガラスオブジェ・タブロー・モノローグ」誠文堂新光社より出版、代官山蔦屋書店やAmazon他で販売
・作品集を贈呈した駐日イタリア大使、フランス大使、アメリカ大使より礼状が届きました
・ドキュメンタリー映像を製作中

音楽と写真と映像の作品「シネクドキズム II<コンティニュイティー>」の日仏公演

活動期間2016年 9月 25日 ~ 2016年 11月 25日

活動をしてみて

<日本公演>
名古屋ではコンサート、特に現代音楽に足を運ぶ方が少ない上に、当日は名古屋でたくさんコンサートが行われており音楽関係者が分散してしまったこともあり、集客が難しかった。日程は、あいちトリエンナーレ2016側から指定されていたため、変更ができず、残念ではありましが、来場された方たちからはたくさんの好評をいただきました。国際的に活躍する演奏家たちによる素晴らしい演奏で作品を届けることができ、また然るべき空間と音響を作ったことで、より集中できる環境で鑑賞していただけました。またサントリー財団事務局の方たちからにも足を運んでいただき高評を得たことが次のフランス公演への自信に繋がりました。

<フランス公演>
日本での公演とは変わって、満席でした。プログラムパンフレットがなくなってしまい、主催者のHanastu-miroirも驚くほど盛況でした。能や歌舞伎を始めとする伝統芸能はフランスではとても人気があり、期待も強かったかと思います。しかしながら、伝統芸能と現代アートとのコラボが蔓延している中で伝統芸能を使った新しい切り口の作品は斬新で、刺激的だったと高評でした。

日本公演では、記録兼プロモーション用としてコンサート 、プロジェクトチームのインタビューのビデオ撮影を行いました。現在、編集中ではありますが、それらをもって、海外のコンサートホールや芸術祭のディレクター及び関係者に配布することとなっています。
既に、今回の公演を受けて、ヨーロッパでは反響もあるため、来年以降は他の都市でも公演を行なっていきます。
またこの作品は、今までにないメディア作品であり前例がないため、まだまだ発展、そして磨ける部分がたくさんあります。今回の2公演でその可能性がたくさん見えました。
公演を重ねるたびに改善改良を重ね、より作品の内容を向上させていけるでしょう。

中川運河助成ARToC10採択事業「シネクドキズムII 〜人と神社と運河をつなぐ」

活動期間2018年 6月 23日 ~ 2018年 10月 13日

活動をしてみて

事業の成果・効果を3つの観点からご報告します。

①市民交流
こういった地域住民の方々がそれぞれ役割を持って、行われている神社の定例会や区政委員会に参加することで、まちづくりとは何かを考えさえられました。
神社の例祭や盆踊りなどに参加し、驚いたことは、地元の子供達が楽しみにしていたと言わんばかりの古き良き盆踊り大会が、名古屋駅に近い場所で行われていると言うことでした。自分が子供の頃に田舎の祖父母に村で行われていた盆踊り大会が思い出されました。

②創造活動
今回、ダンスが入ったことにより、作品のクライマックスがより力強く、私の描いていた世界観が引き締まりました。また、会場となった西宮神社の荘厳な雰囲気が、作品の緊張感高め、上演の1時間強の間、一体感が生まれた理想的な空間を作り上げることができたと感じております。
他分野の芸術と作品を作る際に、いつも考えることですが、アーティストとしての課題として、今回もまた新しいチャレンジをしたことで、次の公演に向けてこの作品のポテンシャルを高めることができました。またそれが、これから作曲する他の作品にも良い刺激となると思います。

③地域への根付き
「3個別事業の実施内容」内に記載があるように公演だけではなく、座談会などを定期的に行った結果、氏子総代の皆さま、西宮神社氏子地区の町内会長さんたちが本当に盛り立ててくださいました。
寄付を集めるために、近隣企業をご紹介くださり、挨拶に同席してくださったり、区政委員会へのプレゼンの手配、地域消防団の皆さまをご紹介いただいたりと、お力添えいただきました。おかげで、観客の6割は地元の方にご来場いただき、西宮神社の新しい魅力をお伝えできたと自負しております。氏子の皆さまからは、神社にあれだけの舞台ができ、1時間強の間、みんなが作品に集中し、素晴らしい空気が流れていたと喜んでいただけました。また、消防団の副団長さんからは、地域でこのようなイベントを行い、消防団の協力を仰ぐのは、団員の励みになり、また減りつつある団員の人員確保にも繋がっていくと仰っていました。
これらを受け、今までただ役割として行っていた活動を本事業をきっかけに皆さんに気づきが生まれ、自分たちの役割に意味ができ、今後の活動に良い影響に結びつくのではと期待を寄せております。

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