新型コロナウイルスの影響で、人が集まって生の芸術を楽しむ行為が不可能となりましたが、厳しい数か月を経て、今回9月末より全6回の公演を無事に終えることができました。
まず、対策としては、客席数を限定30席とし、客席とステージは十分なソーシャルディスタンスを確保。公演開始と終了後におこなう客席の消毒作業や電子チケットによるチケットレス化等、ガイドラインに沿った感染防止対策を徹底して開催しました。
その中で、お客様からは様々な感想が寄せられましたが、共通していた印象的なことは「コロナ禍での癒しを生の芸術に求めていた」というお声でした。
人と話すこと・集まることが憚れる中で、新たなツールとし配信によるコンサートがおこなわれました。これらは危機的状況への打開策ではありましたが、一方でより生の芸術を渇望させるきっかけともなり、公開での公演の必要性を逆説的に証明したとも考察できます。
今回の公演を通して触れることのできたお客様の声により、これまで日常的におこなわれていたイベントが、いかに私たちの生活に潤いをもたらし活力になっていたか、ということを再認識致しました。
2020年11月現在では第3波が到来しつつあるとの見解も見受けられ、先の見えない状況ではありますが、できる限りの対策をとりつつ公演を続けていくこと自体に意味があると実感致しました。
まだまだ世界のアートシーンから見て、日本のアートが遅れていることを実感します。世界のアートフェアの状況を一人でも多くの方々に知ってもらえたらと思います。
現代アートの市場は約2兆円で、10年前の2倍となっています。そのうち、アメリカとアジアのマーケットが60%近くを占めています。アジアでは、香港が現代アート市場の中心的役割を果たし、欧米のギャラリーは続々とアジアに支店を出しています。しかし、現代アートという領域がこれほど大きく拡大していることは、国内の一般的な認識として浸透しているとは思えません。アジア各地での現代アート・コミュニティが、日本抜きで動いているという危機感がある中で、福岡のアートフェアが果たす役割は大きいと思っております。
初の公演という事で、創作も制作も試行錯誤の日々でしたが、スタッフを含め様々な方にご尽力頂き、この機会ならではのエネルギー溢れる作品となりました。
観客の方々には、多くの感想を頂き、私達の挑戦が観た方の力になっているようにも思えました。
助成活動に関しては、認定して頂いたもののあまりいかせませんでした。事前の認識と呼びかけが足りなかったかと思います。
今後とも創作を通し、関わっていく方々の力となるような活動を続けていきたいと思います。
今回初めて、地元、小平市内のアトリエ公演を行った。
小平市に拠点を置き12年になるが、まだまだ小平市に一糸座があることが認知されて
いないため、今回還元公演として大人も子供も楽しめる作品の上演を行った。
こんな劇団があることを初めて知った、とても良かったとの声を多く頂けたことは、
劇団としても、無理をして公演して良かったと思える公演だった。
今回は、どこからも支援を頂くことができなかったが、これからも引き続き行っていきたい。
また、公演活動と同時に、地域の子供たちに向けてワークショップも行っていきたいと
考えている。
活動をしてみて
当日は、4歳から85歳までと幅広い年代の方々100名以上にご来場いただき、好きなアクティビティに参加したり、ただ座って歌に耳を傾けたりと、各々好きなことを好きなだけ、くつろぎながらその空間を楽しんで頂けた様子でした。
イベント終盤には、全員で「上を向いて歩こう」を歌い、空間を共にしているだけの他人同士にもかかわらず、なにか温かい一体感のような雰囲気になったのが印象的でした。カラオケを通じて『歌でつながる』ことが実現できたような手応えを感じました。
【お客様の声】
「私たちの本当に身近にあるカラオケを通じて国や世代を超えてコミュニケーションが図れるのは本当に素晴らしいことですし、まだまだアイデア次第でいくらでも幅を広げられる大変フレキシブルな試みですので、これからの展開が楽しみです。」(50代男性)
「娘と参加させて頂き、現場では非常に緊張をしていた娘ですが、家に帰るとさっそく工作でマイクを作って歌ったり、踊ったりと、土曜日・日曜日の二日間はとにかく影響を受けて歌いまくっていました。アートというものに触れ、その瞬間は縮こまってしまっていても、しっかりと影響を受けているんだなあと、とても感慨深いものがありました。」(30代男性)
【今後の展望について】
The KARAOKE Projectは日本発信型カルチャーであり、今回の実施で国も世代も超えてつながる可能性を見出すことができたように思います。今後、このプロジェクトを日本のみならず世界に発信できるような形に発展させていくべく、現在オーストラリア・チームと協議中です。今回、その第一歩を踏み出せましたのは、企業メセナ協議会さまのご支援があったからです。心より感謝申し上げます。