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活動者の声

関西歌劇団新進歌手による「名作オペラハイライト」

活動期間2018年 10月 3日 ~ 2019年 4月 30日

活動をしてみて

今回の公演は音楽大学や大学院卒業後間もない新人を起用し、今後のオペラ界を担っていく若手育成を主軸に据えた公演でありながらお客様からも好評を頂くなど出演者個々に成長が見られました。昨今、音楽学生が減少する中、出演側の人材確保のアプローチ方法も変えていく必要性を感じています。運営面では公演日が近付くにつれ、記者発表やSNSの利用などから出演者側のアプローチも強化しましたが、入場券発売当初はお客様の反応が芳しくなく、一定の来場者数を確保するのに時間を要しました。若手出演の公演ですので、入場料は抑えねばならず、収支は依然厳しいものがありますが、貴協議会を通じてご寄付を得られることは、公演を運営する上でとても励みになっています。

関西歌劇団 第100回定期公演「オリンピーアデ」

活動期間2019年 4月 1日 ~ 2019年 11月 22日

活動をしてみて

達成した点・成果が認められた点:上演前は、シンプルな舞台に加えて、ダ・カーポアリアであるため冗長にならないかを懸念していたが、ご来場のお客様からのアンケート結果からは、「客席と舞台が近いのが大変良かった」、「ホールの特性を生かした演出がおもしろい」、「(客席の)自分の方を向いて歌っている時は特別感があった」とのご意見を数多く頂戴し、あましんアルカイックホール・オクトでのアリーナ形式での上演のレパートリー化については、達成できたと思われる。又、ペルゴレージ作品の素晴らしさ(特にメロディーの美しさ)を再認識したとの感想や、上演回数の少ない演目で関西初演でもある点から、遠く神奈川県からもご来場頂けたことも成果が認められた点として挙げられる。
達成されなかった点・改善すべき点:アリーナ形式舞台での上演で最も悩ましいのが字幕投影の位置であった。もともと字幕投影用のプロジェクターは2台の予定であったが、座る席によっては字幕がニケ像の翼と重なったため、急遽、プロジェクターを2台追加し、4方向で字幕を投影することとなった。又、映像との重なりを出来るだけ避けて字幕を配置したが、アンケート結果では「字幕の投影位置が高すぎる」「字幕が読みづらい」等、お客様よりご指摘を頂く事となった。
達成されなかった点・改善すべき点に関する今後の対応:事前の字幕試写では、実際に飾る装置と同寸のダミーを配置し、全方向の客席にて重なりや高さ調整含めて鑑賞への支障が無いか確認を徹底していく。

野外✕アート✕まちなか トロールの森2019

活動期間2019年 10月 1日 ~ 2020年 1月 23日

活動をしてみて

今回は、まちなか展も含めすべての作品を公募とし、史上最多の応募があった(それまでの最多だった昨年度の約2倍)が、助成を受けたことで、最多の作品を採択することができ、それぞれに作品制作の補助金を出すことができた。そのため今までになく多彩な作品を展示、実施することができ、アート作品を通して、さまざまな側面から、人間や自然、地域や社会を考えることができたと考える。
また、参加数の増加により、宣伝としても展覧会のガイドとしても重要であるリーフレットも、質・量ともボリュームを大きくする必要があり、助成を受けたことでその目的を果たすことができた。
さらにドイツ、中国、フランス、イギリス、イタリア、アメリカなどの様々な国、国内でも大阪、名古屋など広域からの参加者があり、異文化の交流や価値観の交換などを通じて、会期中にアートの坩堝が生じた。このことは鑑賞者や参加者双方にとって、得難い体験であったと言える。
当展は18年間の継続により、開催による祝祭性や楽しさにおいては、大きな信頼と協力を地域から得ている。その信頼の結果として今回は、展示やパフォーマンスの場として、廃校ではなく子供達の学んでいる小学校を提供できたこと、また当該小学校の卒業生から、西荻のアート関係店舗との協働の申し出があり、40以上の店舗が参加する「西荻ワークショップ・アートマップ」とも連携したことで広域なつながりができたこと、などが特記される。それらの背景を踏まえ、また最多の参加者、最多の地域からの参加、などの結果を考えると、東京の西の端の限られた地域の現象であるかもしれないが、このような展覧会が、自治体や高名なキュレーターによるトップダウンではなく、地域の関係者や住民の、どうしてもアートが必要だというエネルギーと熱意によって開催されたという点は、アピールできると考える。
さらにオリンピックを契機に爆発的に外国人の来日数が増大しているが、彼らが求めるものは、有名な観光地から、市井の人々の暮らしぶりや興味などへとシフトしている。西荻という街はまさにそのような街であり、実際に、今回参加した外国人作家は、作家活動の他にこの地域での生活や観光を満喫して自国にその楽しさを持ち帰った。このことなどは、アート活動に加えて、広く東京のアピール、日本の文化や生活への理解につながったと考える。

関西歌劇団 新進歌手による 名作オペラハイライト

活動期間2019年 10月 1日 ~ 2020年 4月 30日

活動をしてみて

新型コロナウイルスによる影響で公演が中止となってしまいましたが、若手育成を主軸に置く当公演を直前まで作るあげることにより、未来のオペラ界を担う出演者個々に成長がみられました。広報面では出演者自身のSNS等の利用を強化し公演の宣伝を行いました。公演中止発表の際には残念だというお声も頂戴いたしました。

野外×アート×まちなか トロールの森2020

活動期間2020年 10月 1日 ~ 2021年 1月 23日

活動をしてみて

当事業は、西荻窪のまちなかと善福寺公園を会場として、作品展示、公演、プロジェクトなどを実施した。その中でも特に、参加作家の宮嵜浩、佐々木樹、久木田茜、RITENUTEbytacが、小学校の児童とワークショップを行い、その素材を元に作品化して野外で発表したり、小学校を会場として、ビッグ☆ザッパーズの演劇公演(図工室)や「0円均一」企画(校庭)で行うなど、子供や若い世代が、日常のつながりの中でアートを体験することのできる場を提供した。さらにそれを、参加した子供たちだけではなく家族や友人などさらに広いつながり、また近隣や他地域からの人々が鑑賞することで、当事業が、西荻窪から善福寺公園までの地域を、大きな美術館として機能させることができたと考える。また、参加作家のうち、約2/3が30代までの若い世代であり、作品発表やワークショップの場を提供することで、人材の育成に貢献したと考える。残った課題としては、新規の教育施設へのアプローチがあまりできなかったことがあるが、コロナ禍もあり、難しかったのも実情である。
現代アートを、世界や環境、芸術、文化をどう捉えるかというガイドと考え、それを子供や次世代に提示し、受け渡していくという視点で企画するとした。それについては、パンデミックという、世界がひと繋がりであることを認識せざるを得ない事項に対して、アートがどのように応えていくか、まさに世界や環境をどう捉えていくかを、参加作家は、芸術という手法で提示し、ガイドとすることに近づけたのではないかと考える。
春から文化事業が中止や延期となる中で、よくぞ開催してくれたという声が多く聞かれ、また実際に公園や会場への来場者は、例年よりだいぶ多かった。遠出や人と出会うことが困難な中で、地域の人々が多く作品と出会い楽しんだこと、またその感想や写真をSNSでシェアすることで、新しい繋がりを広げる契機となったことなどは、地域への大きな成果であったと考える。またJR西荻窪駅に高島亮三作品を設置したことで、現代アートに馴染みがない人々へも、展覧会の存在を周知し、理解を深めたと考える。

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