未来の作曲家コンサートin東北は、2017年に旧称ヤングコンポーザコンサートin東北から毎年開催し、6回目となった。毎回楽器編成を変えて(ピアノは固定)、作品を募集しているが、選出作品のレベルは年毎に向上している。2022年は、フルートとピアノによる募集だったが、小学生などの年少者からも二重奏作品の応募が増えた。また、15歳以下が応募できるメロディー部門では選出曲が昨年より増加し、8曲となった。
YCC東北は、活動を始めて6年が経過したが、音楽を専門に学ぶ者、音楽の教員になる者も出てきた。過去の選出者にプレコンサートでの編曲と演奏を依頼できたのは、数年の活動の成果と言えるであろう。
当団体としては、東北全体に作曲が活性化すべく活動しているが、北東北からの作品応募が少ないことが課題で、東北全体に波及するよう今後検討してゆきたい。
札幌演劇シーズンが10周年を迎えた今年度。11年目からの更なる飛躍に向け、過去10年の検証とプログラムの改訂に向けての議論を開始しました。2つの演劇シーズンでは10年の集大成として、質の高いラインナップを実現し、好評を博しましたが、2022年度も、新型コロナウイルスによる感染症拡大の影響は免れず、中止を余儀なくされた団体もありました。マスクの着用が義務ではなくなった次年度は開催者側にも劇団側にも主体的な選択と判断を要求されることが想定されます。
また、今年度も文化庁の「ジャパンライブエール」を実施。今回は「地域とつながる」をテーマとし、2年間の成果である他分野・異ジャンルとの連携をベースに、①札幌以外の地域とのつながりを新たに構築すること②地域とアートをつなぐプログラムを実施していくこと、の2点の実現をめざし、事業を展開しました。
冬の演劇シーズンでは、出演者から感染者が出、一作品が全公演中止という形で終わりましたが、シーズンと劇団側の迅速な対応で、大きな拡大に繋がることはありませんでした。また、サテライトプログラムの最後を飾った三浦綾子原作『ひつじが丘』は、作品が各方面から様々な高評価を受け、多くのお客様が来場しました。長きに渡るコロナ禍で疲弊しがちな北海道の舞台芸術ですが、多くの多彩で斬新な企画を通して、札幌交響楽団や ジャズミュージシャン、アイヌ音楽家、コンテンポラリーダンサー、障がいを持った子供たちのアート作品など新たなジャンルとの協働を今年度も継続することができました。
その結果、演劇シーズン本体プログラムの6作品だけでは、64ステージで6,366名の集客。サテライトプログラムやJAPAN LIVE YELL projectのすべての上演プログラムやセミナープログラムを合わせると、142ステージ、12,896名の集客となり、1万5千名近い観客の皆様に、ライブの実演芸術をお届けすることができ、プロジェクトが提唱してきた「シアターカウンシル」の構想の議論を拡げることもできました。また、プロジェクトのメンバーが中心となった札幌市未来会議の活動から生まれた新しい文化芸術創造活動支援事業も開始され、プロジェクトの活動が、札幌の実演芸術家たちを金銭面でも支えることにも寄与しました。
2022年2月 予定していた定期公演『卒塔婆小町』『赤い陣羽織』は中止せざるを得なくなったが、 5月に大槻能楽堂(大阪)、6月に金剛能楽堂(京都)で特別公演として開催した。
公演のわずか10日前に中止を決定し、復活公演を望む声が大きくその声に応えるべく実現することが出来た。能楽堂で公演するのは初めての試みであったが、その機構が作品にマッチして効果的であったと思う。お客様もいつもの公演より舞台が近く堪能していただけた。
この種のオペラの新しい方向性を示したと評価を得た。
本年度は、昨年度および一昨年度に引き続き、新型コロナウィルス感染症拡大防止のため、例年開催していた学校や公共施設でのアウトリーチコンサート、および全国から応募があるアマチュア演奏家クリニックについては中止としました。
一方で、直近2年間において入場制限していたコンサートホールでの公演を、入場制限を解除して開催したところほぼ満席となり、お客さまが「生の演奏」を待ち望んでいたことがよくわかりました。
ただし、前回よりフェローの宿泊施設が余儀なく変更されたことに加えて、今回からセミナー会場の運営母体が変更になったことを主因に経費が増大したことから、コロナ前まで開催していたプレコンサートおよびアフターコンサートは今回も見送りし、本番コンサートのみ実施しております。
前述したとおり、お客さまからは昨年、一昨年と同様に「生の演奏が久しぶりに聞けて本当に良かった。とても素晴らしかったです。癒されました。」との声を多くいただきました。
富山県民に向けた芸術振興の一環として、サントリーホールと連携して当音楽祭を毎年開催していますが、このようなコロナ禍でも中止することなく、継続して多くの県民に音楽の素晴らしさを体感してもらっております。
企業メセナ協議会様のご支援のおかげであり感謝申し上げます。
活動をしてみて
コロナ感染と、通常通りの活動再開とのバランスを図る、今まで経験したことのない状況でのコンサート開催にあたり集客に不安がございましたが、2022年12月2日当日、皆様にご協力をいただき、今年も多くの皆様にご来場いただきました。 コロナ禍を考慮し、申し込み人数を70名に設定し、直ぐに70名お申込みいただきましたが、3名さまはご来場できず、67名様と、東京マラソンチャリティー枠(※)でお申込みの8名様、計75名様のご来場いただきました。
このコンサートは、毎年多くの関係者の皆様、ボランティアの方々に支えられ、皆様のコンサートとして大切に運営されていることを再確認いたしました。
演奏家:ビョーン・アルコ(サックス)セバスティン・カプテイン(ドラムス)楠井 五月(ベース)エディー・メンデンホール(ピアノ)アンナ・ヘーグベリ(ボーカル)
※本年度も、東京マラソンチャリティー枠の参加者の皆様に、寄付金先(10万円~)をファミリーハウス様に選んでいただくインセンティブとして、このコンサートにご招待をうたっていただきました。