人口減少とともに郷土芸能の継承が難しくなると同時に、観客も高齢化しており、郷土芸能の体験プログラムを通して、踊り手と観客、その双方の担い手を育成していくことを目的として実施する歴史と文化の体験プログラム「五十集夜情」は、今回そのスタートアップ事業として開催されました。
江戸時代に建てられた蔵の中で特設ステージを設置し、雰囲気ある蔵内と電球色の照明とが神楽の演舞とても合って、印象深い特別なプログラムとなりました。
ドキュメンタリー映画「廻り神楽」の上映からは、神楽の深い精神性を学び、クロストークでは、神楽衆の私生活など、普段の一面を垣間見ることができ、お客さんも楽しんでいました。
体験プログラムでは演舞と一緒に、岩手の郷土芸能の第一人者である阿部武司さんの豊富な知識をもとに解説が行われ、演目や所作について理解を深めることができました。
また、伝統食のお振る舞いも行い、宮古地方に古から伝わる料理を皆さんに味わっていただきました。地域の自然環境や文化が色濃く反映されている伝統食は、重要なテーマとして、シネマ・デ・アエルで取り組みを行っていく予定です。
今回、運営者のみならず来場者に濃密な体験を提供し、演者との交流の場を創出できたことは、とても有意義なことでした。事業としての成り立たせることや、集客の方法(若い世代を取り込むこと)、プログラム内容の充実など、課題もはっきりと見えてきたことで、今後の活動の活かしたいと思います。
シネマ・デ・アエルでは今後発展的に、観客と若手演者の育成機能を持った文化研究プログラムの定期開催をめざしており、今年2019年2月は三陸国際芸術祭が宮古市で開かれ、東屋も会場の一つになっています。
インドネシアの女性舞踏家や宮古市川内に古くから伝わる鹿子踊りの演舞、三陸の郷土芸能の記録映像の上映等のが行われる予定です。
今後も宮古の歴史と文化をより深化させ、郷土芸能のファンや支援者を醸成し、後継者を発掘・育成していくきっかけを与える空間に育てるよう努めたいと思います。
はじめに令和元年の荒神社例大祭は、予定していた海上渡御(曳船)が諸般の事情により中止となりましたが、お陰様をもちまして活気のある祭典(海上渡御を除く陸まつり)を挙行することが出来ました。
今回の祭典では、小学生から70歳代まで次のとおり参加者があり、地域住民が団結したことで、伝承活動と地域コミュニティーの基盤づくりが図られたものと感じております。
今後も引き続き伝承活動を通じて幅広い世代の交流を継続することで、地域を支える人材づくりに励んで参りたいと思います。
◇祭典参加者◇
踊り 20名【小学生10名、中学生2名、大人(10代~40代)8名】
笛 6名【小学生1名、大人(20代~60代)5名】
太鼓 5名【大人(20代~70代)5名】
道具運び3名【大人(60代)】
練習から祭典当日までの食事等のお世話係【勤番3班(地域住民43名)】
小学校3年生という多感な時期に、プロの指導者から歌舞伎の指導を受けるということは、日本の伝統文化へ触れる大変貴重な経験であり、歴史ある歌舞伎というものが自分たちの地元でも脈々と受け継がれていることに誇りを持てたと思います。その自信から、様々な活動を通して県内外へふくしまの復興と元気を今後も発信していってくれるものと期待しています。
また、歌舞伎の授業で学んだ「あいさつ」、「礼儀」、「けじめ」、「集中力」といったものが普段の授業や生活に活かされると考えます。
参加者の反応は高評価が多く、過去の日本フルートコンヴェンション中、催しの数が2番目に多く盛り沢山の催しに対して充実感を持って終了したという感想が主であった。多くのコンサートは海外の出演者によるものが中心となっておりレベルの高いものであったが、特に、ベルリンの14人のフルーティストたちやパオロ・タバリオーネ、サラ・ルメールは日本初登場であり、期待以上のパフォーマンスを披露した。地元フルーティストによるフルートオーケストラ(オープニング・セレモニー)、小中高生のためのフルート塾、街角ライブでは九州のフルート演奏家、愛好家たちがプロ、アマチュアの垣根を超えて出演、参加する機会を大いに活用し、今回のコンヴェンションは大いに地域の文化や音楽界へ大いに貢献を果たしたものと思う。
アクロス福岡の地理的な好条件(交通、宿泊、飲食等)、日本有数の響きを持つシンフォニーホールや多目的のイベントホール、音響フル装備の円形ホールと会場にも恵まれただけでなく、このほか、通常仕様ではコンサートを行わない国際会議場やコミュニケーションエリアでも特別に演奏の企画をプログラミングするなど、演奏とステージの数にも恵まれ、内容が充実した多彩なコンヴェンションが実現した。公益財団法人アクロス福岡の設備と運営の充実と格別の配慮してもらった関係者の方々に心より感謝したい。真夏にして日本の南端という福岡にたくさんの参加者が集結し、満足感を持って帰ってもらったことに、福岡という街の持つ魅力と福岡の実行委員会の人間力の素晴らしさも感じている。
活動をしてみて
芸能をやりたいと思っている人が想像以上にいることがわかりました。彼らは自分の地域に芸能がない、やりたくてもどこに行けば・誰に言えば良いのかわからない、きっかけがない、入会までのハードルが高いという課題を持っていることがわかりました。一方で、芸能の継承団体は会員を増やしたくても地域に縛られていたり、具体的にどこに向けてどういう方法で会員募集の発信したら良いのかがわからないという課題があります。やりたい人と芸能を繋ぐ仕組みが私達の地域にはないという課題が可視化されました。
当会は地域に縛られない愛好会のため、誰でも受け入れています。盆まわりをしてみたい人は親団体へのアシストというかたちで体験の機会を提供でき、「保存会に入ると活動として重くなるので体験的に盆まわりをしてみたい」という声への対応も結果として可能になりました。これは、親団体にとっても人数補強できる点でメリットに繋がっています。
また、じゃんがら念仏踊りは夏の芸能のため、継承団体の多くはそれ以外の時期に活動をしません。時期外れの披露や体験講座の対応ができる団体が少なく、当会がカバーできているのも好きな人が集まってつくる愛好会のメリットと感じます。
こういった性質の団体は、当会に限らず今後あったほうが、継承という意味で有用と感じています。