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活動者の声

子どものためのパペットシアター「竹取物語」と創作ワークショップ開催

活動期間2018年 6月 23日 ~ 2019年 3月 30日

活動をしてみて

こちらの制度を有効的に利用ができず、残念な結果でしたが、参加した子供達や大人たちに楽しんでいただくことができました。反省を生かして、今後の活動につなげます。ありがとうございました。

立合狂言会 (東京公演 京都公演)

活動期間2017年 8月 1日 ~ 2018年 3月 31日

活動をしてみて

同じ演目を二つの流派で見比べるため
東京公演「桶の酒」と「水汲」「御茶の水」、京都公演で「狐塚」と「水汲」「御茶の水」を
流派や家それぞれの演技や演出の違いをご覧いただきました、観客からは、違いが比較できたのでとても面白かったとの声を多くいただきました。また、会を重ねるごとに、他では観ることができない特色を持った会として認知されてきたことが大きな成果です。
一同に会す機会はこの公演だけという認知が広がってきています。

鉄道芸術祭vol.7「STATION TO STATION」

活動期間2017年 11月 10日 ~ 2018年 1月 21日

活動をしてみて

(2)達成できたこと
・新たな視点からの都市魅力の検証「オルタナティブメディアの創造性」
中之島周辺は新聞社やテレビ局等マスメディアの本社があり、大阪における情報発信の中心地でもあります。社会全体の規範や標準的な価値基準を形成するマスメディアに対して、人間の【身体、知覚、行動】に着目し、新たな価値観を創造した本事業では、マスメディアの拠点である地域だからこそ、効果的なオルタナティブメディアの創造性を発揮することができました。

・都市の新たな捉え方や行動規範に関する考察
本事業全体を通して捉えられるのは、都市の新たな捉え方や行動規範に関する考察であり、現在の社会に欠落しているテーマを提案したといえます。それは大きなメッセージではなく、個人的な営みから派生したささやかながらも、批評精神に富んだ表現活動の可能性と、必然性が体現できました。
展示作品の一例)
・コンタクトゴンゾの人々が行き交う駅構内でのパフォーマンス映像
・ワタナベケンイチによる子どもたちが独自の視点で街を観察するワークショップ
・女子美術大学の学生による、自作の線路を伝って家から学校へ登校する映像作品

・大阪の都市魅力の創造、発信
本事業では、立花文穂の作品の一つとして、また展覧会のパンフレットとして、タブロイド判の雑誌「球体」が3回(上り便、臨時便、下り便)に亘って発行されました。作家の石田千の書き下ろし作品が全面に収録された「球体(下り便)」は、石田が旅路で出会ったポルトガルと大阪の風景が丹念に、美しく描かれています。作家がリサーチを経て、独自の視点で大阪の街や人々を捉えて書き下ろした本作は、見慣れてしまった街の景色に新たな視点を与え、ガイドブックや情報誌とは異なる、発見や気づきにつながるメディアとなりました。

(3)現状の課題
・ 本拠が立地する大阪・中之島は、歴史・文化的背景などにおいて、世界的見地からも(パリのシテ島やドイツのミュゼームス島などと類似した)「クリエイティブ・アイランド」の可能性に満ちています。当団体では、周辺施設等との連携を通して中之島地域の文化ネットワークづくりを進め、同地の文化芸術機運をさらに高める事業展開を目指しています。そのためにも事業の発展的継続と、周辺施設や団体、地域との関係づくりは重要であると考えます。

・ 2018年度の鉄道芸術祭vol.8では、本年度の【鉄道と身体・知覚・行動】というテーマを発展させ、中之島より現代の世界を鳥瞰するという主旨のもと「超都市計画」をテーマに企画展を開催します。次年度の企画では、海外アーティストの滞在制作を予定しており、地域のポテンシャルを活かした中長期的なビジョンに基づき、一過性のイベントではなく、継続・蓄積・発展型の「文化による国際交流、多方向性ある文化交流を促す」活動を展開することが必要であると考えています。また、そのための運営体制の強化や人材育成にも注力していきたいと考えています。

(4)今後の改善点
・ 鉄道芸術祭では、今後も多分野にわたる表現を通してテーマを多角的・重層的に探求し、事業を展開していく予定です。それにより新しいものの捉え方や創造性・先駆的実験性が豊かになる一方で、毎回異なるメディアや表現領域になるため、参加者層がその都度変化します。そのため広報手段においては、公式サイトやチラシ、ポスター等の既存の媒体を駆使しながらも、より効果的な広報について検討する必要があると感じています。また、今回はこれまでアートエリアB1に足を運んでこなかった方々や、飛び入りで参加された方々など、新規の来場者が多かったことが判明しています。そういった人々に向けたお知らせや、今後の顧客となっていただくための方策を準備する必要があると考えます。

・ 当初は、近隣の損保ジャパン様の営業所の方々を対象にした特別なギャラリーツアー等の連携企画ができればと考えておりましたが、本年度はスケジュール等の都合から実施することができませんでした。次年度の採択を頂けた際は、ぜひ実施を検討したいと思います。

・ メインアーティストとして参加していただいた立花文穂氏の意向を最優先とすることにチャレンジし、おおよそ実現できた反面、アーティストの観点を拡張させるような外部からの関係性の構築が不十分だったと感じます。今後、参加するアーティストと運営スタッフの創造的なディスカッションの場の設定について、より意識的になる必要があると考えています。

(5)自己評価
・ 当館が拠点をおく「なにわ橋駅」を有する京阪電車中之島線は、大阪市の都市再生の中核として、当館と同じく2008年に開通しました。しかし、新線開発段階で京阪電車が様々なリサーチを実施した結果、新線の利用者数の課題が浮上する一方で、なにわ橋駅の文化的利用の目算を立て、非営利を前提とする現在の運営に至っています。そのため鉄道による都市開発によって、中之島のブランディングに寄与するという点では、単なる経済波及効果以上の意義と実績をもたらす評価と考えます。

(6)SOMPOアート・ファンドの助成を受けたことによるメリット
・ 本事業では、SOMPOアート・ファンドからの助成を受けたことにより、国内外の第一線で活躍する多ジャンルに亘る多数のアーティストに参画いただくことができ、グラフィックデザイン、彫刻、イラスト、写真、音楽、文学、映像、パフォーマンス等の先鋭的な表現世界に触れる機会を提供することができました。

・ また、展示プログラムだけでなく、貸切電車内でパフォーマンスを繰り広げる電車公演やアーティストトーク、さらに、本展のテーマに関連した言語文化や集団心理学等のレクチャー&対話プログラムを通して、より多角的に本事業のテーマを掘り下げることができました。

・ SOMPOアート・ファンドの助成金では、開催前のキックオフミーティングにおいて、全国各地の芸術祭や国際展等を実施している方々との交流の機会を持つことができ、貴重な情報交換の場となりました。

・ イベントプログラムとして実施した電車公演では、損保ジャパン様の傷害保険を活用させていただき、参加者の安全面にも十分な配慮ができました。

(7)活動実施における協力機関や他の協働団体の関与について団体名およびその内容
京阪電気鉄道(株)……電車公演の開催協力

(8)集客人数
3,787名

(9)媒体への露出
・「駅での芸術祭に今年は…あの人!?」/雑誌「SAVVY」/2017年10月23日(485号)
・「駅に躍る無数の『線』 大阪で「鉄道芸術祭」第7弾」/毎日新聞/2018年1月10日
・「アートでのぞく鉄道の魅力」/大阪日日新聞/2018年1月9日
・「特集:アートエリアB1のここがおもしろい。」/「月刊島民」/2017年12月1日(113号)

夏季特別研修会

活動期間2017年 5月 10日 ~ 2017年 9月 18日

活動をしてみて

当日は天候に恵まれ、しかも平地より標高のあるためか奈良市よりずいぶん爽やかな気候の中で特別研修会を行うことができた。外部に出かけての奉納演奏に慣れている年長者はそれほどの緊張はなかったが、初めて出向する子供たちはやはり緊張を禁じえなかったように見えた。はじめはどのように手伝うべきか逡巡していたものの、しばらくすると大人たちをまねて、なるべく手際よく、積極的に手伝いをしはじめた。指導者たちは稽古場の提供が丹生都比売神社のご好意によることから、技芸の向上はもとよりマナー意識の涵養も重要な点としてアドバイスをおくっていた。奉納後に御本殿そばまでの参拝が叶い、宮司より舞楽図絵の壁画について丁重に説明いただき、当地と奈良との1000年に亙る交流の一端を改めて確認することにより、先人が継承してきた雅楽・舞楽の偉大さを子供ながらに感じとってくれたように思う。また、永年の課題であった「迦陵頻」の羽根の補修はHotel Okura Tokyo Cultural Fund 様の助成と職方の努力により素晴らしく補色が叶った。

楽器博物館子どもワークショップシリーズ

活動期間2017年 8月 1日 ~ 2018年 2月 28日

活動をしてみて

次代を担う子どもたち(小学生)に、世界の楽器の演奏体験と製作体験、そしてその国の文化を少しでも理解し、世界を知る人になってほしいとの願いから開催した講座であるが、当初の参加者目標100人には遠く届かない結果となったことは反省すべきである。特に秋の時期は小学校の運動会が多く、また昨今の小学生は日曜日と言えども、習い事等でなかなか忙しいことも原因のひとつであろう、特に高学年はその傾向が強いようで、開催時期と対象学年をもっと検討すべきであった。また、韓国の楽器には申込者が少なく、アジアの国への関心が小学生時代から、あるいは家庭そのものが、薄いのではないかと実感した。しかし、参加者は、大変満足されていて、ほんの少数の子どもたちではあるが、世界の国の音楽文化に興味を持ってもらえたのではないかと思う。見学や一緒に参加される保護者もおり、大人に対してもよい刺激になったようである。今後も当館の取り組みとして、地道ながらも続けていきたいと思う。

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