上映作品の監督は新人からベテランまで、製作もインディペンデントから放送局、映画制作会社と多岐にわたりました。出会う機会の少ないフィールドの異なる制作者たちが映像祭で互いの作品を鑑賞し、交流したことは今後の映画制作にも展開しうる貴重な場面となったのではないかと考えています。
この度認定をいただきましたオーケストラ・ニッポニカ第30回演奏会は、複数の作曲家に新作委嘱を行なった為の費用及びそれらの作品の楽譜作製等の経費負担が重いものでした。私どもは従来から支出の緊縮には努めておりますが、年間の演奏会収支は経常的に赤字であり、団内の出資によって補填している状況です。そうした状況でも、社会的に意義のある活動を継続する為に、今回こちらの制度の認定を受け、広く個人や企業の募金を試み、複数の支援を得ることが出来ました。しっかり準備をすれば、更に支援の輪が広げられるのではないかとの感触を得ましたので、今後もこちらの制度を利用させていただきたいと思います。ありがとうございました。
山形は、日本でも珍しくアマチュアの100人規模のオーケストラとプロの山形交響楽団が共存していて、いずれも市民に親しまれているが、室内楽の分野では、比較的コンサートが少なく、県外からの室内楽団もあまり訪れる機会が無かった。
そこで、文翔館室内楽シリーズを立ち上げて、山形におけるクラシック音楽の室内楽ジャンルにおける活発な文化交流を推進することを意図したが、その初年度が活況のうちに終わり、現在は2018年へと活動の準備がスムーズに推移していることは大変に喜ばしいことと思っている。
今回、事務手続きの齟齬から、実際に寄付呼びかけが演奏会終了後になってしまい、予定していた成果が上がらなかったのは残念であったが、事後にもかかわらず呼びかけに応えてくださる寄付者があったことは有難たかった。
メセナ協議会からの助成及び他財団などからの助成がなければ、当該活動の実現は困難でしたので、感謝する次第です。
活動をしてみて
本年度は、新型コロナウイルス感染症の世界的な拡大を受け、例年ゴールデンウィークに行っていた春の公演はやむなく中止となったが、協賛企業の皆様方や春の公演に出演予定だった方々にご協力をいただき、9月から12月にかけて、「秋の陣・特別公演」として実施した。
石川独自の音楽祭として4回目となる今年度は、「世界の音楽、広がる和」をテーマに、有料・無料あわせて42公演を行った。
オーケストラ・アンサンブル金沢をはじめとした国内外の一流演奏家による公演のほか、石川が誇る伝統芸能である邦楽や能舞などとクラシック音楽とのコラボレーションコンサートなど、石川の多彩な音楽文化を前面に打ち出したプログラムにより、これまで以上に多くの県民の方々に楽しんでいただくとともに、全国の音楽ファンに対して一層強くアピールできたものと考えている。
また、金沢駅周辺を基点とした金沢市中心部での公演はもとより、能登や加賀など県内各地の文化施設においても公演を開催した結果、15,000人を超える方々にご来場いただき、県内外のお客様が音楽祭の実施を求めていることを痛感している。
新型コロナウイルス拡大防止対策を講じながらも、短時間・低料金での良質なクラシックコンサートに加え、本県の伝統芸能である邦楽を気軽に鑑賞することができる音楽祭として、音楽愛好家の裾野の拡大を図るとともに、音楽を通じた交流人口の拡大と地域のにぎわいの創出にも繋がったのではないかと考えているところである。