芸術・文化支援サイト かるふぁん! -Fund for Culture-

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活動者の声

命は創造をやめない―震災を越えて生まれるものたち

活動期間2016年 8月 1日 ~ 2017年 4月 30日

活動をしてみて

 作品を介してその背後にある人々の存在と営みを伝えることに重点を置いた展示や、被災地に暮らす人の話を聴く会などの開催により、来場者は被災地の各所にいる一人ひとりの住人たちの多様な心に触れる新鮮な体験を味わっている。被災地とそうでない地域の人々の心が、よりリアリティを持ってつながる契機を提供している。
 「これまでに震災をテーマとしたいろいろな展覧会を見たが、この展覧会はどれとも違う特別なものだ」という声がアンケートに寄せられたり、来場者から「涙が止まらないが、悲しさや痛ましさだけではない、温かな涙が出る」という声を聞いたりした。
人の創造の力や思いやりの深さ、あるいは消えない悲しみの中を生きている今日という日がそのまま命による創造に他ならないというメッセージを、多くの人に感じてもらえている手応えがある。被災地と被災地外の人々の心を新たに繋ぐことができたと感じられる。

「〇〇の食卓」展

活動期間2016年 7月 16日 ~ 2016年 9月 11日

活動をしてみて

○成功したと感じた点
 ‘天草の若手陶芸家が作る器を無償配布する’というキャッチ-さと、「食べもの」「器」「写真」という身近なテーマが、参加希望者のモチベーションアップにつながった。参加資格を被災者に限定せず、広く設定したとこで、参加しやすい、気軽な雰囲気を作り出すことができた。
 ‘熊本地震における被災者への陶芸家としての貢献’と、‘自分たちが制作・販売する器が家庭内で使用されている様子を見たい’という二重の動機のバランスがよく、実施者も参加者も前向きに取り組むことができた。
○今後の検討課題
・器はすべて手作りのため、配布数に限界があり、参加できない方から不満が出る可能性があった。そのため、広報の際に「器は無くなり次第配布終了」というフレーズを盛り込むことを徹底した。実際の具体的なクレーム(「せっかく来たのに器がない」等)は1、2件であった。制作状況や、会場内の貼り紙、SNSなどで配布状況を告知したり、配布回数を増やすなどして対応した。
・トークイベントのゲストの、日比野克彦氏より「プロジェクトの効果や質を高めるため、参加者からの写真返信率100%を目指すように」というコメントを頂いた。地震後のチャリティ的な側面があり、参加者に無理強いできないと感じていたが、そういう目標をもって事業に臨むことは非常に大切だと感じた。(最終的には参加率50%を超えた)

地震のあとで After the Earthquake プロジェクト

活動期間2018年 7月 14日 ~ 2019年 3月 31日

活動をしてみて

①熊本地震記録集『地震のあとでAfter the Earthquake』のホームページ掲載及び海外広報
本事業のきっかけは、2018年3月に同記録集を発行後、熊本市民の方々も含め、多くの一般の方々や海外から、反響やお問合せをいただいたことが始まりであるが、ホームページへの掲載と海外関係者への発送を行えたことで、更に、この熊本地震という記憶を、他の地域に暮らす人々や、文化関係者に限らないより多くの方々へと、広く伝えられたこと、更に、長期的に発信し続けられる環境づくりになったと感じる。

②「文化庁長官表彰受賞記念シンポジウム アートがまちと人にできること」の開催
・大西一史 熊本市長と、桜井武 熊本市現代美術館館長、両者の立場で、"これまで"(熊本地震のときどうだったのか、これからの復興に向け"アート"にできることは何か。)、"これから"(熊本市の文化、熊本市の未来)について、「文化(アート)」「地域(熊本)」「震災からの復興」のキーワードをもとに、語り合っていただき、それを熊本市民の方々だけでなく約100名の多くの方々に聞いていただき、発信できたことは貴重な機会となり大変よかった。
・このシンポジウム開催の場でも、熊本地震記録集『地震のあとでAfter the Earthquake』の発行と、ホームページへの掲載情報をお知らせできたことで、なお一層、熊本の文化・熊本地震からの復興と情報の継承を、発信することができた。

Samurai Drum IKKI 「The Power of Japanese Drums」 Edinburgh 公演

活動期間2016年 7月 1日 ~ 2016年 10月 31日

活動をしてみて

観客動員数3000人超えというのは、正直渡英前には想像すらできなかった数字であり、
これだけ多くのお客様にお越しいただき、演奏を聞いていただけたことは心から嬉しく思う結果である。
集客のフライヤー配り時には、私たちの演奏衣装である「袴」を着用し、のぼりを持っていたので、その姿に興味を持ってくれる人も多かった。また、和太鼓演奏だけでなく、途中のMCでは和太鼓の歴史の紹介も行った。
4年目の参加であるが、今年は特に若い方が聞きに来てくださることも多く、多くの国の幅広い年齢の方に和太鼓の魅力を伝えることができたと思っている。
毎日ストリートでフライヤーを配っていたが、日本人だとわかると話しかけてくれる人も多かった。「日本に昔住んでいた」「旅行で行ったよ」という方が多く、日本は素晴らしいところだと喜んでくれていることが印象的だった。

エジンバラフェスティバルに参加することによって、和太鼓を通して日本を伝えられたこと、また多くの人と関われたことを大変誇りに思います。

Awaji Art Circus 2017

活動期間2017年 7月 20日 ~ 2018年 3月 5日

活動をしてみて

活動を通して以下の効果を感じています。

1. 淡路島の交流人口の増加
・淡路島内通常パフォーマンス:約36300人
・島外プレイベント:約14100人 
・その他島内:約8475人 合計:約59175人→約1ヶ月間を通して、島内外から約6万人の方にご来場頂いた。
 ★参考 アンケートの結果(207名の方にご協力いただきました!)
 ・お客様のご出身は、淡路島:57.6%、兵庫県:12.5 % 、大阪:11 % 、その他の県:18.8 %
 ・会場にご来場いただいた目的は、アートサーカス:54.6%、その他:45.4%   

2. 淡路島の文化発展、国際的な教育の発展
淡路島の様々な場所で毎日行う通常パフォーマンスはもちろんのこと、昨年に引き続き地元イベントに参加、学校訪問や昨年より多くのホテルでの公演、ワークショップを通して島外島内様々な人との交流を深めた。観客の方々は海外アーティストのパフォーマンスを見て彼らと交流することで普段触れることの出来ない海外文化に触れる良い機会となった。学校訪問公演では、アーティスト達がパフォーマンスを披露するだけではなく母国の文化をプレゼンテーションし、実際に彼らのパフォーマンスを体験するワークショップを実施することで、文化交流、国際的な教育の機会となるとともに、自分を表現する練習にも繋がった。

3. 他芸術祭との交流、他県のイベントに参加による淡路島の認知度向上
淡路島内だけでなく、兵庫県六甲山で行われた「六甲ミーツ・アート芸術散歩2017」と連携しアートサーカスのアーティストが同イベントに出演。また京丹後の西日本最大の道の駅、丹後王国「食のみやこ」のイベントへ参加。島外からの淡路島への注目度向上に貢献した。

4. 文化拠点誕生、世界に向けた地域の情報発信
アーティストが長期間住みながら芸術活動を行う施設は地域の文化拠点となり、そこから地域・芸術・文化についても様々な情報が世界に向けて発信された。海外のアーティストが期間中はもちろん、帰国後も、日本での経験談や淡路島の魅力を普及させ、淡路島の認知度を高めた。今年は、ご協賛いただいた企業様の商品や観光施設様での体験もアーティスト全員に発信をしてもらうことで、海外での淡路島の名産品や観光施設の認知度向上に繋がった。

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