本年は、4年ぶりに海外からオーケストラを招へいすることができ、チェコのヤナーチェク・フィルハーモニー管弦楽団をはじめとする国内外の一流演奏家と、オーケストラ・アンサンブル金沢や地元演奏家との共演による本格的なクラシックコンサートや、石川が誇る伝統芸能とクラシック音楽のコラボレーションなど、石川の多彩な音楽文化を前面に打ち出したプログラムにより、これまで以上に多くの県民の方々に楽しんでいただくとともに、全国の音楽ファンに対して一層強くアピールできたものと考えている。
また、金沢駅周辺を基点とした金沢市中心部での公演はもとより、能登や加賀など、はじめて県内全ての市町で公演を開催した結果、コロナ前に匹敵する101,062人の方々にご来場いただき、県内外のお客様が音楽祭の実施を求めていることを改めて実感したところである。
音楽祭の開催を通じて、音楽愛好家の裾野の拡大を図るとともに、音楽を通じた交流人口の拡大と地域のにぎわいの創出に繋がったものと考えている。
「第11回東アジア音楽祭2024inヒロシマ<ヒロシマからのメッセージ”日本と韓国の友好と創造の祭典”>」は、コロナ禍のため韓国、台湾、中国から演奏家や作曲家の来日が困難になった「第10回東アジア音楽祭20221inヒロシマ<ヒロシマからのメッセージ”日韓台中の友好と創造の祭典”>」の復活の公演でもあった。当初の計画よりも規模を縮小しての開催であったが、オンラインでの参加では得られない臨場感を演奏者他関係者と来場者も共有することができた。今回の公演に際し、駐大阪大韓民国総領事館韓国文化院や(公財)日韓文化交流基金等の広報協力をはじめ、広島県、広島市、広島市文化財団他の支援・協力をいただくことができ、一層支援の輪が広がった。またソウルからのアオルム伝統芸術団や東京からの邦楽聖会等、関係者の国際的な活躍と卓越した演奏力は多くの来場者に共感を与えた。特にアオルム伝統芸術団の演奏した韓国各地方の方言による「アリラン」は独特の伝統楽器の音色と魂に響く歌声は、大変高評を博し、アンコールの拍手が繰り返された。
また、当日能登半島地震の募金活動を行った。賛同いただいた義援金21,500円は日本赤十字社広島県支部を通して、石川県他被災地に届けられる予定である。
<ヒロシマからのメッセ―ジ>として被爆地ヒロシマから、2009年以降継続して「東アジア音楽祭inヒロシマ」を開催し、<多文化社会と共生><核兵器廃絶と平和への希求と祈り>を提唱してきた。その結果、2024年10月12日(土)韓国・ソウルでの「第1回東アジア音楽祭2024inソウル<ソウルからのメッセージ”日韓台の友好と創造の祭典”>」で連携公演が開催されることになった。このような東アジアから世界へと徐々に公演を通した[平和の輪]が広がりを見せ,ヒロシマを基軸とした東アジア地域との連携した取り組みに、今後一層拡充した「東アジア音楽祭]に期待が寄せられる。
美術家と街の事業者等の活動を通じて、街とアートと人を連関させることで、それぞれが生きがい感や感性のモチベーションを活性化させるのに一石を投じることはできたと感じる。
社会の中に共生していくことを目的とし今後も活動と呼びかけの継続は続けるべきかと考えている。
さいたま市内各店舗を中心に、展覧会を開催、活動し、コロナ禍以降、社会におけるアートのある生活をご提案することを会の方針として展開していくことは、知恵を出し合いながら成長させようとの参加者の意見だ。今回の参加者からも街の皆様からも応援頂けている。
地道に続けていく活動だと改めて思う。
当会への寄付に関しては、皆様からの支援を受け活動する為の課題とするところである。
1年がかりで実現していったプロジェクトでしたので、成功裡に終わってホッとしています。
やはり拡張高い美しい音楽を提供することからぶれなかったのは良かったと思っています。
想いを込めてブラスバンドが盛んな地元の学生に聞いてもらうために学生席を設けましたが、席が全く売れなくてかなりヤキモキいたしました。しかし、演奏家たちのご協力で音楽大学の専門家の卵たちに聞いてもらって良かったです。
一般のお客様は初めて聞く方も多くて、こんなに美しいものかとびっくりしていました。
皆様感動してお帰りになられました。
引き続き良いものをリーズナブルな価格で!の活動を続けていきたいと思います。
活動をしてみて
公演の開催にあたり、普段オーケストラ公演に行きにくい子供たちに生演奏を楽しんでもらうことと、純粋に音楽を聞きにみえる方双方に満足いただける演奏会の在り方を模索しています。来場者アンケートのうち、特に第8回では、楽曲演奏のみならず演奏会運営のあらゆる面で改善がみられたと多数のコメントが寄せられました。楽団の理念を理解し協力くださる来場者が増え、両者が共存できつつあることが感じられたと同時に、複数回来場いただける方が確実に増えていることを実感しています。また、演奏中に奏者が曲に合わせて声を出す、客席の通路を通る等の演出を行えて、聴衆と一体となれる良さを再認識しました。
2回の公演について企業メセナ協議会様の認定を受けられたことで、公演の社会的信用が高まり、団員が自信を持って演奏できたと思います。楽団の理念と活動に賛同してくださる企業様に寄付をお願いするためには組織的に取り組む必要があり、企業様へのアプローチについては今後さらに楽団内で検討を重ねてまいります。
今後もお客様に喜んでいただける楽曲を作り、演奏技術を高めてより多くの方に当楽団を知っていただき、人々が笑顔になるような演奏を続けてまいります。